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希望の見つけ方(22):いい言葉を見つける

朝起きて
部屋の窓をいっぱいに開け放ち
大きく伸びをして
 
今日も絶好調!
今日も上機嫌!
 
と唱えてみよう
 
言葉に元気をもらえるよ
言葉に希望をもらえるよ
 
読書の楽しみの一つは、本の中にいい言葉を見つけることにあります。たとえば「動中の静、苦中の楽」。(注)騒がしい環境の中でも心を静かに保とう、
苦しい立場でも心は楽しむことができるよ、というような意味合い。こんな言葉に出会えただけでも、人生の宝物を見つけたような気がします。
 
ある雑誌で「一点突破企業」という言葉を見つけました。事例として紹介されていたのがANY TIME FITNESS。国内最大級のフィットネスジムです。ウエートマシンや有酸素マシなどの「マシンジム」に特化して成功。競合企業はプールやサウナ、お風呂からヨガのスタジオ、インストラクターによるレッスンまで多種多様なサービスを提供する。でもここは、すべてのあれやこれやを削除してマシンに一点突破。一点突破とはワクワクするような言葉です。個性を発揮しよう、なんていう常套文句よりずっと魅力的。これだけに!に集中するエネルギーをもらえます。
 
私の口癖は「いい仕事、いい人生」です。経営コンサルトとして研修会や講演会の場でつねに言ってきました。なぜ仕事が先で人生が後なの?と聞かれたことがあります。私はいつもこう応えます。いい仕事が人生を支えると信じているからです、と。いい仕事とは、自分を活かし、人の役に立ち、かつそれにふさわしい報酬を得られる仕事のことです。
 
「交通事故ゼロ」という言葉を掲げて奮い立った技術者たちがいました。ある日のNHKのドキュメンタリー番組新プロジェクトXでのこと。(2024/06/22放映)。富士重工業の物語を紹介していました。当初たった4人から始まった運転支援システムの開発。こんなシステムいらない!と社内では評価されず、開発予算を20分の1にまで減らされたそう。それでも「夢は交通事後ゼロ!」を掲げ、ついに世界初の自動ブレーキを成功させたのです。
 
私は毎年年の終わりに、来年の漢字一字を決めます。来年の「いい仕事、いい人生」への思いを込めた一字を決めるのです。今年(2024年)の一字「飛」にしています。次の本のために長年貯めていたエネルギーを一気に放出して、高い空を飛んでみたいと願っています。
 
いい言葉を味方にして希望に向かって進んでいきたいものです。
 
(注)菜根譚(さいこんたん)より。中国明代の思想家洪自誠の著。
 
◎カイゼンひとくち英語
Japan is the land of KOTODAMA, or “word spirit.”
日本は言霊の国だ。
 

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