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希望の見つけ方(28)ゴロゴロデー

「いつも元気で」
という慣用句にバイバイしよう
 
いつも元気になんて
いられるわけないから
 
元気を出そうと
あせらない、もがかない
 
元気のない日を愛すればよい
やがて元気がやってくるよ
 
今年の夏は(2024年)、猛暑、酷暑を通り越して狂暑と呼んでもよさそうなくらい。日頃、現役のヘルパーとして元気に動き回っている妻が「今日はなあんにもやる気しない。一日中ごろごろするわ」とつぶやきました。以来わが家では、ゴロゴロデーという言葉が定着しました(笑)。
 
NPDという言葉を考えたことがあります。No Planning Dayの略です。いっさいのプランをたてず、気ままにのんびりと一日をすごすといった意味合い。「この一週間ガンバッたから今日はNPDだ!」という風に使います。カナダの友人に伝えたところ、”I love NPD!”と笑っておりました。
 
「人と組織の元気を創る」を理念にコンサルティングの仕事をしてきた私ですので、改めて真正面から「松崎さん、元気の秘訣ってなんですか?」と聞かれるときがあります。私は、待ってました!ばかりに応えます。「元気のためには元気のない時を大切にすることです」と。私たちは子供の頃から、いつも元気で、とか、元気な良い子でね、とか言われ続けてきました。そのような常識から自由になるべきです。
 
だれにでも気持ちのアップダウンがあります。心と体も調子良く、サクサクと仕事も進むときもあれば、なんだか重いなあ、やる気ないなあ、という日もあるのが人間というもの。元気の出ないときは、へたにあせらない、もがかない。徹底的に元気のない自分でいることです。落ちるところまで徹底的に落ち込んだら、あとは上がる一方です。だからゴロゴロデーもNPDの日も、そのあとさわやかにリフレッシュされます。充電された自分に驚きます。
 
ある日の私のゴロゴロデー。寝転んでだらだらテレビを観ています。ボヤーッと心と体を休めています。徹底的に怠惰な自分を許します。いっぽうで、だらりと緩みきったとき、ハタと進行中の企画のヒントやら原稿の言葉が浮かんだりもする。だからメモ用紙はいつもそばに置いておきます
 
私たちの先人が遺してくれた言葉に「夏の炎天に秋の稔りを見出す」があります。豊かな秋の収穫のために草取りなど田畑の手入れを怠らない、といった意味合い。自分のペースで、ときにゴロゴロデーも交えながら猛暑を乗り越えたいものです。
 
 
◎カイゼンひとくち英語
Let the blazing summer sun produce the fruits of autumn.
夏の炎天に秋の稔りを見出そう。
 
 

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