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希望の持ち方

去る7月23日、競泳女子の池江選手が、世界に向けてメッセージを発信しました。「希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる」。

東京五輪のメインスタジアムとなる国立競技場の真ん中に、独り立って、こう語ったのです。彼女は白血病の闘病中、今も復帰を目指しています。

感染状況はどうなっていくのだろう、というニュースに戦々恐々とする毎日。わたしも先の具体的なスケジュールが全く立てられないままです。池江選手の語る「遠くに輝く希望」は、どのようにして見出していけば良いのでしょうか。

良く知られている創造性開発の技法の一つに、「希望点列挙法」があります。こうあって欲しい、こうなったらいいな、といった夢や希望をどんどんリストアップして問題の解決策や改善策を探し出すものです。

たとえば大ヒットしたウォークマンの開発。それはソニーの創業者の一人、井深大氏(故人)が飛行機の中で、きれいな音で音楽が聴ければいいなあ、と願ったことから始まりました。

さっそくオーディオ担当の部長が、ありあわせのもので試作品を作ったところ、とてもいい音が出た。話を聞きつけたもう一人の創業者盛田昭夫氏(故人)がその可能性を信じ、商品化を社内に命じることとなったのです。世界中の人々に愛されたウォークマンの誕生でした。

先がなにも見えない中でも、こうあって欲しい、こうなったらいいな、という内なる希望を、誰に遠慮することなく、どんどんリストアップしてみることです。

いわば、あなたの希望をすべて棚卸するようなイメージですね。希望を一覧できているからこそ、希望は輝いてくるのです。

この先に希望はあるのか?と、人は問うかもしれません。でも希望とは、あるかないか、ではないのです。希望とは、どんな状況にあっても、持つか持たないか、ではないでしょうか。


英語de元気ing

It’s never about it if there is hope or not.
It’s about it if YOU can find hope or not.

希望はあるかないかではない。
希望は持つか持たないか、なんだ。

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