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映画「海辺の彼女たち」

やっと、ついに、ようやく・・・

そんな気持ちでGW明けの映画館に足を運んだ。

コロナ禍でも封切り直後は混み合うだろうと思って、平日をねらって正解。

ホントは監督のオンライントークに参加したかったけど仕方なし。


絶対映画館で観る!って決めてたから、あえてネットでの前評判とかは見ないようにしてた。

それも正解。

ネタバレになるので内容には触れないけど、まぁホントにすごい映画だった。

この1年、コロナ禍で帰国困難になったベトナム人たちに関わってきて、その多くが技能実習生で、そのほとんどが実習先からの “失踪者” だったんだけど、あえてその理由とか、"失踪"後のことは聞かないようにしてたから、映画を見て「ああ、もしかしたら同じような状況の人もいたのかもしれない」と思うと、ただでさえドキュメンタリーのようなこの作品が、ますます実録のように見えた。

こんな言い方すると"演者"のみなさんには悪いのかもしれないけど、本当に、演技に見えなかった。


コロナ禍でのベトナム人実習生の支援に関わっていなかったら、全然ちがう感想だったんだろうなと思う。

そして、コロナ前にもこのようなことは起きてたし、コロナ後も起きるんだろうなと思うと、やっぱり微力ながらもなんとかせねばと思う。


それと、これも制作者のみなさんには失礼かもしれないけど、映画を観終わってカフェでパンフレットを読んだら、「ああ、この作品は映画とパンフレットでセットなんだな。映画だけで完成してないのかも」と思った。

それぐらい、内容の濃いパンフレットだった。

映画館で映画を観るときは必ずパンフレットも買って後で読むことにしてるんだけど、こんなにも買ってよかった(買わなきゃ損してた)と思ったパンフレットは初めてかも。いやホントに。

もし、映画は観たけどパンフレットは買わなかったって人がいたら、今からでも映画館に買いに行ったほうがいいと思う。


フォンのあの一言が、セリフじゃなかったなんて...驚!!


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劇場で後ろに座ってたのはベトナム人の若いカップルで、その後ろにも数人のベトナム人たちがいた。

上映中も時々小さな声で何か話してたけど、彼・彼女たちはどんな感想を持ったんだろうか。


"デカセギ"にしても、"実習"にしても、仕方なく母国を離れないといけない人がいなくなるよう、世界中の人々の所得や生活環境が向上することを願ってやまない。


各国のビリオネアたちのうち、何人がこの映画を観てくれるだろうか。



観てみたいと思われた方、公式サイトで上映予定をご確認くださいませ。




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