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授業を受けるだけの予備校や塾は時代遅れ。本当に時間をかけるべき1つの視点

塾や予備校に通っているけど、本当にこのままで合格できるのかな
先生やスタッフが言っていることがよく分からないのだけど、このまま進めていいのかな

そのまま続けるの、危険です。

直近2年でも、○進や河○塾、駿○、K予備校、オンライン系2社に通ってる、もしくは過去に通っていた受験生やその保護者の方と話す機会がありましたが、私の視点から見て、"その受験生が最優先でやるべきことを正確に提案してもらっている"というのはせいぜい1割程度です。

特に動画系の予備校では授業を受けるよう言われるだけで、その受験生の志望校とその時点での成績に合わせた正確な指導を受けることができる可能性は、残念ながら低いという現状になってしまっています。

もし心当たりがあるようであれば、今回ご紹介する現状把握の方法と計画の立て方を実践して受験計画を良いものにしてください。

イクスタ代表/土井万智(どいまさと)


授業を受けるだけは時代遅れ。本当に大事なのはその1つ上の視点

予備校や塾で提供されている授業のクオリティは良いものもたくさんあります。自分の今の状態にマッチした授業であれば、ゼロから自習するよりも効率よくマスターすることができます。

一方で、本当に大事なのは自習です。受験を始めてから入試当日まで、勉強時間の70-80%は自習時間です。つまり、この自習時間をいかに成果に繋げるかを徹底的に考える必要があるのです。

動画系予備校で"個別面談"があると謳っているところもありますが、授業の進み具合や、単語暗記ツールなどの進み具合を確認する程度で、ほぼ意味がないといっていいでしょう。

難関大レベルに要注意

特に注意すべきは、自分のレベルに合っていない難しい授業を受けるように指導されていないか、です。例えば共通テストのレベルで60%を取れていない科目に関しては、難関大対応・ハイレベルといった名前の授業はまだ早すぎます。

共テのレベルで60%に到達していないのであれば、難しい授業を受ける前に自習でやるべきことがたくさんあります。テキストで出題される問題の2-3割程度しか分からない状態でこなしても理解のステップアップをすることができないのです。

階段のように、自分が登れる30cmのステップを1つずつ登っていく方が最終的には着実に登れるのですが、難しい授業は1.3mのステップを無理やり登らされているようなもの。チャレンジしても後ろにひっくり返ってしまって、結局1cmも登れていない状態になります。特に英語と数学、物理、古文はこうなりやすいの要注意です。

本当は受験を始めた最初の6ヶ月くらいが超重要で、いかに基礎分野を最速でマスターするかの作戦を立てたく、それは市販の教材を使うのが一番です。

あなたの志望校に合格するまでに、いつまでにどこまで終わっている必要があるか教えてもらっていますか?

全受験生、自分の志望校に合格するためにはどの時期にどうなっていなければいけないのかを、なるべく具体的に把握し、現実的に実現可能な計画を立てておく必要があります。

例えばイクスタで使用している、志望校時期別目標点リスト科目ごとの教材カレンダーをご紹介します。

志望校別目標点と教材時期別カレンダー

必ずしもこのような形式である必要はないとはいえ、最低でもこれくらいの具体性で自分のやるべきことを把握しておく必要があります。

例えば夏休みが始まるまでに、すべての主要科目の分野で、どういう状態になっている必要があるのかを詳細に言葉で整理しておく必要があるのです。

英語であれば「今使っている単語帳を3周して、全体の70%は定着している」
数学なら「今の参考書のIIBの積分までの練習問題は2回ずつ解いている」

大学受験の複雑さを考えるとこれでも足りないくらいですが、最低でもこれくらい具体的に言葉で整理する必要があります。言語化とも言いますね。

今の自分の状態や課題に合わせたことを勉強していないと全然効果が出ないのが大学受験です。いくら勉強しても砂漠の苗に水を上げているようなもの。もったいないです。

予備校や塾は動画授業と一緒。それを自分の受験にどう組み込むかというメタ視点

こうした全体計画の中での一つの教材として、予備校や塾の授業を活用するのです。

「その授業を受けていれば受験レベルは完成する」という授業は1つもありません。50分 or 90分の半期20コマの程度ではMARCH以上のレベルは全然足りません。

その授業のレベルよりも簡単、もしくは難しい範囲が必ずたくさん残されています。その授業ではカバーできていない範囲をどうやって自分の力で埋めていくのか、自分の力でやり切るのかという視点を忘れないでください。

予備校や塾の先生やスタッフが言っていることだけをこなしているだけでは全然足りなく、「予備校や塾のスタッフが言っていることは遅いよね」「話半分にまあ一応聞いておこうか」くらいのレベルになっている必要があります。

自分の志望校や今の成績に合わせてサポートしてくれるところを探そう

ここまでご紹介してきたように予備校や塾は教材の一つとして考えて、それらを包括して自分に合った作戦や計画が必要です。

こうした計画は専門知識も時間も必要です。私が1人の受験生に対して1から半年の計画を作るだけでも180分はかかります。

それに加え毎週の面談で、中長期の計画立て毎週のタスク作成進捗管理小テストを行いますが、60分では足りず70-75分程度は必要です。

無駄なく進めてもそれくらい時間がかかるくらい、大学受験で大きく成績を伸ばして合格するためには細かく詰めるべきところがあります。なあなあに感覚で進めても結局成績の伸びが悪くなってしまうだけなので、それくらい時間がかかるのです。

自分で計画を立てる方法

私のイクスタコーチをおすすめしたいところですが、これをお読みの全員が入るわけではないと思うので、ご自分でできる情報やツールをご紹介します。

大学受験 スケジュールカレンダー - イクスタ

国公立・私立、文系・理系ごとの時期別にやるべきことや各分野のノウハウについてまとめています。

大学受験の勉強計画とスケジュールを立てるためのマニュアル完全版 - イクスタ

初めて大学受験を始めるタイミングでの受験計画の立て方を6つの原則に分けてご紹介している記事です。9500文字と長いですが、受験を始めた日から入試当日まで毎日使えるものになっています。


ここまで予備校や塾の捉え方、活用方法をご紹介してきました!見直すべきところは見直して、また明日から効率的な受験生活を始めましょう!

イクスタ代表/土井万智(どいまさと)

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