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エベレスト街道旅行記6日目(2022/04/23) ヌルニン→パクディン→ザンフティ→トックトック→ベンカール→チュモア→モンジョ→ジョルサレ

疲れているはずがどうもぐっすり寝られませんでした。というか体は疲れてるけど頭は全然使ってないからかも。微睡んでると微妙にテンションがダウン、ホームシックが再発します。

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ただ朝起きて外を見ると、やっぱりいい天気といい山!!!
部屋の向こう側にもピークが見えました。
日本では考えられないほど深い谷と、その向こう側に聳え立つでかい山、日本でも峻厳な山はありますがレベルが違う。
こうやって山を見ると元気が出るし、歩行のモチベーションも上がります。

天気がいいせいか通信状況も改善して、日本とも連絡が取れるようになりました。こんな辺境の地でも電波さえあればどうにかなります。

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朝食はアップルパンケーキにしました。甘いものが朝食べたくなったので。
でもイメージと違って甘くない。りんごの皮みたいなのが混ぜ込まれてるパンケーキという印象。とりあえず一緒に飲んだお茶に砂糖をぶち込みまくって朝のエネルギーを確保しました。

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宿のお兄ちゃんと子供。

今日の目的地はジョルサレ。もう少し進むとこの辺で最大のナムチェがあるのですが、そこは結構急登なので、出来るだけナムチェに近いところで休憩にします。

ヌルニンを出発して、まずは1時間くらいかけてパクディンに向かいます。緩いアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。

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いきなりロバの群れと遭遇しました。このエリアは運ぶ荷物が多いせいか本当にロバが多いです。

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景色はもちろんネパールなのですが、川沿いに田んぼと家が広がる景色は日本ぽくもあり、深い山脈と遠くに見える山々はカナダやアルプスっぽくも感じられます。

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途中で寺院エリアとかもあり、ゴンパやストゥーパ、マニ車があります。マニ車はとりあえず見たら回します。回したらお経を唱えたことになる、という概念がマジでたまりません。この省力化は是非とも見習いたい。

そしたらラケシュが腹壊してゴンパのトイレに入っていきました。昨日から大丈夫か。
途中でもまたトイレ行きたい、ってなって店に入ると閉まってて、緊急事態?って聞いたら大丈夫と。ただずっと半ケツでした。

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ロバ以外にも、ゾッキョが荷運びをしています。ゾッキョは牛とヤクの合いの子で、牛より大きいため荷運びに使役するのに適しているそうです。

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そしてパクディンで1時間ほど小休止。

いままで歩いた中では一番でかい、エベレスト街道の中では中規模の街です。RPGだったら街扱いになるであろう規模です。

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アウトドアグッズの店も多く、装備を整えられます。つまり武器屋です。もちろん水や食料も売ってるので、回復アイテムもゲットできます。

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と思ったら本物のククリも売ってました。まぁナタみたいなもんですからね。

ルクラからくるとちょうど4時間ぐらいの場所なので、ここで一泊にちょうどいいのかなと。次の日のナムチェが5時間ぐらいになるし、最後の登りが少し苦しいけど。

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昼はダルバートでした、ただ朝食べたのが7:30で、10時くらいなのでまだ早いっちゃ早い。いつも食べる山のダルバートより豪華

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そしてパクディンを出発し、下に見えるでかい吊り橋を渡って左岸へ。

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この川はドゥードゥ・コシというさらに上流の氷河から流れている川です。

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しばらく歩くと、ザンフティという谷底のエリアに。美しい谷間です。

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また登るとトックトックというTikTokみたい場所に。

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ここでは検問があって、料金を支払います。僕はガイド付きだったのでツアー会社に払ってもらっていますが。

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トックトックからしばらく歩くとなんかでかい山見えてきた!!これがタムセルクというビスマルクチックな強い名前の山です。ここら辺は階段がしんどいので、山の写真を撮りながら休みました。

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途中でロバやらゾッキョやらポーターやらと何度も出逢います。

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彼らの荷物もまた重いです。

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登ったと思ったらまた降りての繰り返しで、ベンカールの村に到着。
今日の目的地はナムチェの直前ですが、帰りはナムチェからルクラまで1日で降りるんですよね。3日に分けて登ってるコースを1日で。もちろん下りは下りなのですが、このアップダウンを考えるとかなりゲンナリします。

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橋を渡り、またドゥードゥ・コシの右岸に戻り少し歩くとすぐチュモアへ。エベレスト街道は山道よりも集落の中を歩いてる時間が長いくらい、集落が密接しています。集落自体が坂の途中に作られていて、村を歩いてるだけで疲れます。
チュモアからまた急な坂を下ったと思うと、吊り橋があって、これまた急な坂を登るとモンジョへ。この繰り返しが心折れる

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モンジョの一番奥には関所があり、ここでまた入山料をとられます。FF10のミヘン街道みたいな感じです。街道にあるロッジは旅行公司ですね。これもツアーの料金から出てるので支払う必要なし。

マニ車のあるゲートをくぐったら、広がる壮大な景色!!

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まさに旅の序章、って感じがします。冒険の始まりです。

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思わず脳内がこうなります。

ですが、景色がいいということは、道が下に向かっているということなんですよね・・・。
帰りまたこれを登ると思うとつらいですが、とりあえず降ります。

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そして今日の目的地、ジョルサレに到着。

ジョルサレの宿は室内にコンセントあるので充電できるし、シャワーもあるし、トイレも洋式だし、WiFiも有料ですが使える!!それだけ幸せになるくらいハードルが下がっています。

4日ぶりにシャワーを浴びました。トレッキングというよりもジープ移動の疲れの癒しがデカいです。あれはきつかった。
シャワーにはToilet2って書いてあり、往時の姿を忍ばせますがそんなことはどうでも良いのです。

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しかもドゥードゥ・コシを眺めながら浴びれるスタイル。

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宿自体川沿いで見晴らしもよく素敵です。

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夜はもちろんダルバート。

1人で来ていた女性がいて、食事を見ながら絶望的な顔をしていて、味の全くないシチューだって言ってたのでダルバートを勧めました。
その女性はポーランド人でチューリッヒ在住らしい。家から2時間の写真を見せてくれたんですが、絶景でした。
結構山ガチ勢っぽくて、ルクラからジョルサレまで3時間半で来たとか・・・(普通は6時間ぐらいかかる)
ちょうどルートが一緒らしくて、勝負だ!みたいな感じになったけど絶対負けるわ・・・
ガチ勢すぎて、高度順応とか考えずにガシガシ進みたいらしくて向こうのガイドとラケシュ両方に嗜められてました。ちょっと不機嫌そうでした。
友達できるかと思ったのに人がいなすぎって嘆いてました。まぁここはルクラスタートの場合泊まるには中途半端な場所ですし、自分も違うところから来たのでここに泊まってるので人はが少ないのはしょうがないですね。

んでインスタ交換したら過去のやつを遡ってダルバートの写真を見つけられて、昔っからダルバート食っとるやんけ、となりました。


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