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閉館まであと4日の映画館

福岡市で最古の映画館、78年の歴史を持つ「中洲大洋映画劇場」が2024年3月31日に閉館となってしまいます…!
3月は「さよなら興行」と題して、過去の名作をリバイバル上映してくれています。
その中から、『ニュー・シネマ・パラダイス』を観てきました(`・ω・´)

先週末は満席だったというのをXで見かけていたので、事前にネット予約して向かう。
平日の昼間やけん大丈夫やろ、と舐めておりました…!
劇場の外にまで伸びる行列、私はここまで人が溢れている中洲大洋を初めて見ました( ゚Д゚)

入り口で発券してもらい、一番大きなスクリーン1へ。
ロビーには壁一面にお客さんたちからのメッセージで埋め尽くされていました。
私なんかでは受け止めきれないくらいの中洲大洋への愛が溢れていて、上映前からすでに少し寂しい気持ちに・・・(๑•́ - •̀๑)

中洲大洋が特に力を入れて上映していた作品のポスターと、壁一面に貼られたお客様のメッセージ


中洲大洋のスクリーン1は、座席が跳ね上げ式ではなくゆったり座ることができる、見た目も実用性も抜群で一番好きな劇場と言っても過言ではありません(*´ω`*)
ライトが星の光みたいに、模様ができているところもレトロで見惚れます*

星の光のような照明と、フカフカで上質な椅子、舞台スペースがあるスクリーン


平日なのにほぼ満席になりました。
上映時間になると、中洲大洋の歴史を振り返るムービーが流れます。
その時点でちょっとうるうる。
映画の予告はまったく流れず、本編が始まりました。

久しぶりにニュー・シネマ・パラダイス観ましたが、これがもう泣ける泣ける…
映画がどれだけ人々にエネルギーを与えてきたか、単なる「娯楽」で片づけていいものではないほど映画の力を感じました。
いろんな作品のキスシーンが繋ぎ合わされる場面では、今まで私が中洲大洋で観てきた作品たちの数々が思い出されました。
二度映画館が朽ちるシーンがあるのですが(焼けるシーンと、解体されるシーン)、中洲大洋が終わりを迎える様子と完全にシンクロして、前後左右から聞こえてくるすすり泣き…。
もちろん私も、ハンカチを目に当てていました。

作品を観ながら、”なぜ永遠ってものはないんだろうか…ずっとそこにあればいいのに…”と哀しくなりましたが、朽ちていくものがある一方で生まれるものがある。
同じ場所に留まるべき人もいれば、進み続けるべき人もいる。
その儚さや強さや美しさを伝えてくれる作品でした。
まるで今日のために、中洲大洋のために作られた作品なんじゃないの…!?と頭を抱えそうになるほど素晴らしい体験でした。
今日、観に行こうと思い立った自分、グッジョブ。

上映が終わり、劇場が明るくなると湧き起こる拍手(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
みんな寂しいよな…感動したよな…!となぜか仲間意識が芽生えます←
涙でかぴかぴになった目で劇場の外に出ると、名残惜しそうに外観をカメラに収める人たちでいっぱいでした。
私ももちろんその中の一人です( ˘•ω•˘ )

思い思いに写真を撮ったり、眺めたりする人々…


切なくて、劇場を出た後もなんかうるうる…
なくなってほしくないなぁ…

最終日の3月31日には、開業した1946年に初めて上映されたというチャップリンの3作品が上映されます。
これも絶対行きたい…!!

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