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土俵と夜市と変わりたい話。

今回の企画メシは、ダイヤログインザダークのひやまっちさんをお迎えした「対話の企画」。盲目のひやまっちさんは優しさに満ちていて、私が見えていないことをたくさん教えていただいた時間だったと思います。

さて、今回はこちらの課題に挑戦しました。

目を閉じてパラリンピックを「音」で観戦してきてください。
そこで発見したことを「40秒」で話してください。


正直「何も見えなかったら(想像できなかったら)どうしよう」という不安と、自分なりの「対話」の定義をどう組み込めばよいのかという不安が少々。

実際にやってみると、テレビの中で起こっていることは全然わからなかったけれど、普段意識していない音が次々に入ってきて、「いつもは見えてないことが見えた」という感覚でした。

また「対話」については、あまり納得いく答えが出せなかったと思います。自分なりに「対話とは相手の想像を共有すること」と定義づけたけれど、私がやれたことは「ひやまっちさん、こんにちは」と声をかけることと、自分が見えたことを言葉にして伝えたこと。

講義が終わってからも、何が(自分の出せる)正解だったのだろうと、ぐるぐると考えています。


対話とは「相手と同じ土俵に上がること」


最近、仕事でうまく書けないことが続き、案の定ダメ出しも止まらなくて少し落ち込んでいました。

新しく担当するエリアというのもあり勉強不足も明らかですが、取材中の私の姿勢も正すべきところがあったのだと、ひやまっちさんのお話を聞いて気づきました。

というのも、私は取材相手の土俵の外から事実確認をしていただけで、「本当に伝えたいこと」探しを置き去りにしていた気がするのです。

だから、伝えたいこと=軸のないまま記事を書いてしまい、ただ事実を羅列するだけの記事が完成してしまう。「ライターとしてスキルアップするなら、もっと自分で深堀りできるようにならなきゃ」と言われ続けている理由がようやくわかった気がします。

だれかにとって大切なものを、文章で世の中に届ける仕事をしている以上、怖がらずに堂々と土俵に上がれるようにならなくては。と思えたのでした。


また、「笑顔」も土俵に上がるときにきっと大切なこと。

先日のschooで阿部さんが「違和感」についてお話をされていて、何か伝えにくいことがあれば「大発見!!」のテンションで伝えるのがいいよと言われていました。

楽しそうな人の話は聞きたくなるし、やっぱり笑顔で伝えるって大切なんだよね、と。


マスクの下からでも笑顔はきっと伝わるから、すっと土俵に上げてもらえるように、そして「上がりたい」と思ってもらえる土俵を作れるように「笑顔」は意識していきたいと思いました。(私は真顔がベースなので…)

そして、できるだけ自分自身の土俵は誰でも上がりやすいように、段差をなくしておきたいです。


キカクの夜市のお話を聞いてくれますか?

それからもう一つ。書き留めておきたいお話があります。

私は企画メシに参加した理由のひとつが「仲間を見つけたいから」でした。なぜなら、岡山に戻ってから全く人脈は作れていないし、仕事でも新しい出会いはほとんどない。もちろん大切な友達はいるけれど、違う世界を見てみたいという気持ちが強くあったから。そしてこののままじゃダメだ、変わりたいと思い、企画メシに参加しました。

でも企画生とは頻繁に会うことはかなわなくて、皆の存在をすごく遠くに感じていました。オンライン開催のおかげで岡山在住でも無理なく参加できているけど、この壁を乗り越えて、どうすれば繋がれるんだろう。「誰か交流会企画してくれないかな」なんて、思ったりしていました。


そして言葉の企画2020の舞さんが企画されたdiscordでの「スナック舞」に参加したときのこと。

軽い気持ちで「繋がりを感じられてなくて…」と相談したつもりが「春花さん、できるんじゃない?」「やりなよ!」と背中を押していただき、一晩悩んでなんと全体の交流会作りを始めることに。(これは無視できない、というくらい温かい声をかけてもらったし、皆さんのなかで「カクヨコで繋がれた」という確信があったから、背中を押していただけたのだと思っています)


そして第1回目の交流会を企画されたオナンさんをはじめ、チームの企画のメンバーたち(嶋崎さんもいつか必ず)、前回のnoteの「もぐもぐ会」に反応してくれたしょこさん、田口さん、たまみんなど、一人一人に声をかけていきました。

最終的には、カクヨコの発起人であるしばぴーさんにも声をかけていただき、背中を押してもらい全体にも呼びかけて運営の仲間を集めることに。

1週間でどれだけの人に声をかけて、声をもらったのだろう。
もうこの時点で胸はいっぱいだったし、とにかく弱気な自分と戦いながら勇気を出し続けたと思います。

「旗揚げした人が一番偉いよ」という声もかけてもらいましたが、本当にそんなことはなくて。この1週間で関わった人たちの一言一言が、今回の交流会開催に繋がったのだと思っています。


そして当日来てくださった方、勇気を出して参加してくださって本当にありがとうございます。「楽しかった」という一言が嬉しくてたまりませんでした!また懲りずに、皆で盛り上げていきたいと思っています。

余談ですがキカクの夜市のうしろに「by企画メシーズ」と入れているのは、企画メシ2021の皆で作っていきたいね、という気持ちからなのでした。

まだまだお話したことのない企画生がたくさんいます。諦めずに開催し続けて全員とお話したい。そして誰かと誰かが夜市(もちろんライター部でも)で繋がって、いつの間にか仲良くなってたら幸せだなと思ったりしています。これからも企画生同士がもっと繋がれる場所を作っていきたいです。


キカクの夜市vol.1  案内人のハイライト

💡「人見知りが爆発してます!どうしよう!」といいつつ、勇気を出して参加してくれた方もいて、気持ちは痛いほど分かるから、抱きしめたくなるくらい嬉しかった。

💡何度か移動の声かけをしたけど「今はまだいい!」と遮られたとき、盛り上がってるんだな…!邪魔してごめんよ!とニヤニヤしてしまった。

💡「恋愛トーク×阿部さん」は、バズることが判明👀

💡余韻に浸ろうと思って皆が出るのを見届けようとしたら、結局6人くらいで残って深夜1時までアフタートーク。(交流会の開催時間より長かった。笑)

💡運営に参加してるかどうかは関係なく、先輩企画生も含め皆さん相談に乗ってくれて嬉しい限りでした。


最近の気づき


私はなぜかいつも現状に満足できなくて「変わりたい」と思っているけど、「どう変わりたいの?」という問いからずっと逃げていた気がします。

でも企画メシで、新しい視点、新しい問いかけ、新しい仲間と出会ってから、「変わりたい姿」をボソッと頭の中で呟くようになりました。

思いついたことはスパッと行動できるようになりたい。
やりきれる自分になりたい。
誰かの背中を押せる人になりたい。
自信をもって書けるようになりたい。
人生楽しみたいよね。
たくさんの人に出会ってみたい。

まだまだ解像度は低いですが、残り半分の企画メシで私は何を感じられるんだろう、そんなワクワクの方が大きくなっています。


さて次回はライツ社大塚さんの「本の企画」。昨年、大塚さんのこのnoteに感銘を受けたなぁと、もう一度読み返しました。

今からすでにお話を伺えるのが楽しみで仕方ありません。課題の方も大好きな本屋さんをぐるぐるめぐりながら、ヒントを探したいと思います。


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