マガジンのカバー画像

名探偵コスティーナ <小説>

12
【小説・ショートショート】神出鬼没に漂う女名探偵です。ショートショートnote杯をきっかけに誕生しました。
運営しているクリエイター

記事一覧

ポニーテールとシュシュ 【名探偵コスティーナ x プリンセスバランサー NKさん】

 本稿は、NKさんの疾走感溢れる作品「プリンセスバランサー」シリーズpart 1 のside B story…

芸術家の卵 【名探偵コスティーナ x ミムコさん妄想レビュー】

 立札には威厳があった。 「この下に私の最高傑作が埋まっている」 「事件の匂いがする。掘…

アナログバイリンガル

   教授は、大学の自室でこときれていた。  手の下に一枚の紙。 「アナログバイリンガル」…

しゃべるピアノ

 ピアニストは、床の上でこときれていた。  彼が愛し、愛されたピアノ、スタインウェイの脇…

金持ちジュリエット

 ジュリエットの元に脅迫状が届いた。 「三千万円準備しろ」  目に入れても痛くない孫娘が拐…

数学ギョウザ

 中華料理店の若旦那が誘拐された。 「レシピをネットで公開しろ」  ライバル店の仕業だろう…

君に贈る火星の

 密輸団が近く取引きすると、タレコミが入った。  内偵の結果、ビルを突き止めた。  仲間への合図だろうか。ブーメランが描かれた旗が立っている。  ポアロに憧れる警部は、大捕物を前にネクタイを真っ直ぐにする。  私服警官がインターホンを押す。  スピーカーからしわがれた声が流れる。 「君に贈る火星の」  合言葉だ。  凍りつく警部。  ウェーブした黒髪が闇から浮かび上がり、一人の女が戸口へ歩み寄った。  インターホンの画面に映し出される女の上半身が、ウルトラセブンに変わっ

空飛ぶストレート

 黒真珠の首飾りが狙われている、とタレコミが入った。  屋敷の周りは、厳重に警備された。 …

一億円の低カロリー

 尾けられている、と直感した。  角を左に曲がったところで立ち止まり、後ろの様子を伺う。 …

違法の冷蔵庫

 とあるバーに、薬物取引の疑いが浮上したが、なかなか尻尾を掴めない。 「ウイスキー、ロッ…

株式会社リストラ

 彼は絶望した。  とぼとぼとビルの屋上。  なけなしの休日。 「こちら株式会社リストラプ…

コロコロ変わる名探偵

 ウエーブした黒髪が、金色のモヒカンを尾ける。  銀貨泥棒の一味だと目されている。  金の…