【字幕投稿報告】Kurzgesagt:What if the World turned to Gold - The Gold Apocalypse

Kurzgesagtの「もしも世界が金に変わったら」という動画について、字幕を投稿した。宇宙物理系は手を付けたくないと散々言っていたのだが、何の気なしに動画を見てみたらあまり難しく無さそうだった。

雑感

「地球が金になったら」というタイトルだけ見ると、正直そそられない。
実際に起こりうる話ではないのだし「どうせ重力が重たくなってアヒルが死ぬんだろう」ぐらいの想定だった。

それでも何の気なしに再生してみたら、こういう突飛な思考実験を行うこと自体へのkurzgesagtの姿勢がちょっと面白く、字幕モチベが湧いてきたのである。自分の投稿した字幕から引用しよう。

出だしのテキスト
ここはKurzgesagt研究室
本当に重要なことだけに集中している
「核爆発もしもシリーズ」や
「このゾウを爆発させたら?」や
「これを見てくれ。マジでデカいぞ」など
この系譜に連なる作品として
「突如、地球が金にかわったらあなたはどうなる?」
を科学的に検証しよう

検証の総括のテキスト
うん、まあ
何か教訓がある気もするけど
それが何かは不明です!
計算は全て私たちが行い
詳細欄のソースから参照できます
この動画で何か学んだことがあれば教えてください
(視聴者に語り掛ける箇所のみ、ですます調で訳すことにしている)

序文のテキストはシュールでちょっと笑ってしまう。そして伺えてくるのが、kurzgesagtの方でも今回のような検証に全力で取り組むことで何が得られるのか、事前にはわかっていないということだ。

メッセージがあって動画を作ったというより、とにかく探求してみたのだろう。そして、何が伝わるかわからないけど、何か面白いと思ったから動画にしたのだ。そういう無邪気な探求心は肯定されるべきだなぁと思う。

実際、何が学べたのか

YouTubeのコメント欄をみると、脱力系のリアクションが並んでいる。

「金はアヒルの20倍重いことがわかり勉強になりました」
「魔法と科学の相性は悪いということがわかりました」
「何か学べたことがあったら教えて、というフレーズが気に入りました」

思うに、この動画は学びを得るためのものではない。柳田 理科雄の『空想科学読本』を読むときのテンションで、ただ動画を見ればいいのだろう。

何かを学ぶぞ、という気合は一切なしにヘラヘラと楽しむ。検証の前提にあった自然科学の内容や科学的な視点が、気づけば少し感覚として残る。それで満足である。