寝かしつけ勉強法

子育ての難関の1つが寝かしつけである。ここまで4年、試行錯誤を重ねてきた。

子どもによっても、時期によっても有効な手法は異なる。長男はスクワットがかなり効いた。毎晩、プロレスラーのごとくスクワットしつづたところ、膝を痛めて外科送りになってしまった。

次男はかなりの強敵である。かなりの圧力で泣いてくるし、抱っこしても海老反りで逃げようとする。結局、前を向かせる形で抱えつつ、暗い部屋をウロウロし続け、15〜30分ぐらいかけて寝かすという形に落ち着いた。

だが最近、次男にはそれすら効かなくなってきた。夜泣きも激しいし、寝かしつけのたびに疲労困憊である。

ここ数日の試行錯誤で手応えを感じているのは「延々と語り続けること」である。子供は大人の声で安心するし、声を聞こうとするので泣き止んでくれる。結構速やかに寝かしつけられるので、これが続いてくれることを願うばかりだ。

ただ、語り続けること自体を目的としているので、徐々に自分自身でも何を喋っているんだか意味不明になってくる。

例えばある夜の声かけはこんな感じだった。

君が泣いているのは、オムツかな。オムツだね。おしっこで蒸れて気持ち悪いことを泣くという手段で訴えていたんだね。うんうん。気持ち悪いね。そのために一度入眠したパパを起こすだけの意義があるね。さあおむつを変えようね。うんうん。オムツが大きくなっているね。そうだね。今かえてあげるからね。
〈中略〉
さあおむつを変えたよ。スッキリしたね。股間がサラサラしていてきもちいいね。君はまだ泣いているけど、もうオムツは変わっているよね。股間がサラサラしているからね。なのに君は泣いている。それはきっと、オムツが蒸れ蒸れだった時の感情を持ち越しているのだね。でも大丈夫。君のオムツはサラサラだよ。つまり今、冷静になってみるともう泣く理由を喪失しているんだよね。だから君は股間がサラサラしているという事実に意識を集中して、穏やかに目を閉じていればいいんだよね。そうしたら意識が途切れ、朝が来るからね。それが寝るということなんだ…〈後略


こんなの狂ってるだろと思うかもしれないが、語りかけ続けること自体が目的だと本当にこうなってしまうのだ。この日の夜泣きでは妻も浅く覚醒しており、こちらの無限ループの語りかけがシュールすぎて笑われてしまった。

昨日の寝かしつけでは、オーディブルで聴き終わったばかりの『プロジェクト・ヘイルメアリー』のあらすじや雑感を話してみた。これはいい。
スラスラと言葉が出てくるし、作品に対して改めて整理することにもなる。

有名な話ではあるが、学習内容の定着には思い出す頻度やアウトプットが重要である。今オーディブルで聴いている本では、学習内容についての復習ノートをつけること、翌日にそのノートに基づいて講義の真似事をしてみることがおすすめされていた。

ということは、赤ちゃんへの寝かしつけに「最近勉強したこと」を語りかけるのって有意義なのではないだろうか。

赤ちゃん…親の声で安心、耳を澄ますべく泣き止む、寝れる、語彙に繋がる
親…復習のルーティンとなる。よく効く寝かしつけ方法になる。

というわけで、ちょっと続けてみようかなと思っている。

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