【雑記】Kurzgesagt : You're a Dream of the Universe (According to Science)

Kurzgesagtの「お前は宇宙が見ている夢にすぎない(科学的に言えば)」という動画について、えんどうさんの字幕が反映された。

概要

水をインクにたらすと、インクは徐々に水の中に拡散し、薄まっていく。これは分子がランダムに移動するためだ。言い方を変えると、外力を加えない系ではエントロピー(乱雑さ)は常に増大するということだ。

だが「分子がランダムに動いた結果、拡散していたインクが集まっていく」ということだって、理論上はあり得る事だ。何しろランダムなのだから。

サイコロを1兆個同時に振って、全てが1の目を出すとか、そんな次元の低確率だろうけど(数値はテキトー)。

さて、次に熱死後の宇宙について考える。宇宙空間もまた、大量の分子が散乱し、ランダムに動いている容器と見なすことができる。だとすれば、分子が絶妙な集まり方をして、何かの物体を作りだす可能性はゼロではない。脳を形成することだってありえるのではないか。

そして、熱死後の宇宙は無限に続くと考えられる。低確率の試行であれ、無限回繰り返されるのであれば、脳は無限に作られるはずだ。

ということは、あなたが本当に「21世紀を生きる地球人」である確率より、「熱死後の宇宙で生じた脳がそういう夢を見ている」確率の方が高いのではないか…

そんな論旨だが、まあ実際はそんなことはないだろう。

雑感

総じて面白かったし、映像も最高だった。

この仮説はボルツマン脳と呼ばれるものらしい。自分は知らなかった。
ボルツマン脳という仮説について、興味深くはあるものの、色々と飛躍を含んでいるようにしか思えなかった。その意味で、今回の動画で実存的恐怖を味わうことはできなかった。

どちらかというと、インクの例えをしている映像で「そうそう、理論上ありえるよなって自分も思ってた!」と盛り上がりながら見ていた。

また、似たアプローチで水槽脳という思考実験もある。


しかし、今年のkurzgesagtは宇宙と免疫にテーマが偏ってて少し惜しいなぁと思っていたのだが、ここ2回はまた新しさを感じる動画と出会うことができ、テンションが上がったのだった。

そして、もうじきカレンダー新作の時期だろうか。カレンダー関連動画はいつも面白いので期待しながら待とう。