【虚無?】ChatGPTと本質観取をしてみた
『水中の哲学者たち』と『親子で哲学対話』を読んだことで、本質観取を自分でもやってみたいというモチベーションが湧いてきた。
問題は、そういう場を作るのが大変そうだということである。身近で開催されているものを探すのも、自分で人を集めて開催するのもちょっと大変そうだ…
面倒くさがりの自分の脳内で悪魔がささやく。
「ChatGPTとやってみれば?」
なるほど、それなら今すぐできる。まあ相手には人生経験も五感や直観もないのでどうだろうと思うが、人物を演じさせればいけるかもしれない…!
で、「学びとは何か」というテーマでやってみた。結果からいうと、双方向性はかなり低いものの、何かとてもそれっぽいログが残る結果となった。
以下、見やすさのため、自分の書きこんだ言葉の方を太字として貼り付けておこう。
本質観取という対話を一緒に行ってください。これは物事のそもそもを問うための対話であり、以下のようなルールがあります。
①まずは、なぜこのテーマで本質観取をしたいのか話し合います。
②経験に基づき具体的な例を出し合います。例えば「学びとは何か」というテーマであれば、「あれは学びだったなぁ」「これこそ学びだ」と思った具体的な例を出し合います。
③すべての事例に共通するキーワードをいくつか見つけていきます。
④最も核心をついた言葉で、その本質を言葉にしてみます。
⑤見つけ出した答えが、最初の問題意識に答えるものになっているかたしかめてみます。
このような対話を進めるべく、私から話しかけます。あなたは以下の3つの人格を想定して応答してください。
Aさん:まじめな教師
Bさん:不登校の高校生
Cさん:働く母親
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以上の前提を踏まえたうえで、今回はテーマを「学びとは何か」とします。まず①学びとは何かを語り合いたいのかです。②以降には私からの指示があるまで進まないでください。
私は多くの人間が学ぶことの意味を陳腐化してとらえていると考えており、受験勉強に向けたテスト対策ばかりをしていることが原因だと考えています。学ぶことのみずみずしい意味を言葉にできれば、人々を学びに誘うことが上手になると思っています。
皆さんはなぜこのテーマで語りたいのですか?
ChatGPT
Aさん:まじめな教師
学びとは何かを語り合いたい理由は、教育者としての使命感からです。多くの生徒が学ぶことを義務や負担と感じてしまい、学びの楽しさや価値を見失っている現状を憂慮しています。学びの本質を再認識することで、生徒たちに本当に役立つ教育を提供し、彼らの人生を豊かにするための指針を見つけたいと考えています。
Bさん:不登校の高校生
学校に行かなくなってから、学びとは何かをよく考えるようになりました。学校での勉強が自分にとって意味を感じられず、他の方法で自分が興味を持てることを学びたいと思うようになったからです。学びの本質を知ることで、自分にとって何が大切かを見つけ、自分の人生にとって有意義な学び方を見つけたいと思っています。
Cさん:働く母親
仕事と育児に追われる日々の中で、自分や子供たちの学びについて考えることが増えました。子供たちにはただ知識を詰め込むのではなく、生きる力や創造力を身につけてほしいと願っています。また、私自身も日々の生活の中で新しいことを学び続けることで、成長し続けたいと感じています。学びの本質を見つけることで、家族全員がより豊かな人生を送るためのヒントを得たいと思っています。
このように、各々の立場から「学びとは何か」を語り合う理由を述べました。次に進める準備が整いましたので、具体的な事例を出し合うステップ②に進む指示をお願いします。
それではステップ②です。経験に基づき具体的な例を出し合いましょう。私にとって最高の学びの経験は、やはり卒論~博論での研究を行ったことだと思います。既知の内容を理解し覚える事でなく、新たな知を創出するための活動だったため、モチベーションも高かったですし、研究を進めるために新しく学ぶことは、面白いように頭に入ってきました。 みなさんの経験をおしえてください。
ChatGPT
Aさん:まじめな教師
私にとって最も印象的な学びの経験は、大学時代に教育実習で生徒たちと触れ合ったことです。それまでは理論や教科書の知識を学ぶことが中心でしたが、実際に教壇に立ち、生徒たちに教えることで、知識をどう伝えるか、どのように生徒たちが理解するのかという実践的な学びが得られました。この経験を通じて、学びとは単なる知識の習得だけでなく、それをどう活かし、他者に伝えるかが重要だと感じました。
Bさん:不登校の高校生
学校を休みがちになった頃、趣味で始めたプログラミングが自分にとって大きな学びの経験になりました。オンラインで講座を受けたり、コミュニティに参加して他の人と交流しながらコードを書いていくうちに、学校の勉強とは違う形での学びの楽しさを感じました。特に、自分で何かを作り上げ、それが実際に動く瞬間の達成感は非常に大きく、学びに対するモチベーションも高まりました。
Cさん:働く母親
私の学びの経験として最も印象的だったのは、育児の初期における試行錯誤の連続でした。子供が生まれてからは、育児書やインターネットで情報を集めつつも、実際には子供の反応を見ながら、どうすればいいかを自分で見つけていく日々でした。特に、子供が言葉を覚え始めた時期には、どのように接し、どのように教えるかを考えることで、自分自身も多くのことを学びました。この経験を通じて、学びとは日常生活の中での実践とその振り返りによって深まるものだと感じました。
次に進むための準備が整いましたので、すべての事例に共通するキーワードを見つけていくステップ③に進む指示をお願いします。
みなさま興味深い事例をありがとうございます。それでは次に、③すべての事例に共通するキーワードをいくつか見つけていきましょう。私が気づいた最大の共通点は「能動的に学んでいること」です。「受け身ではない」と言い換えてもいいかもしれません。もう一つは「必要性を感じて行っている」ということも挙げられそうですが、Bさんは趣味としてやっていますね。Bさんにとって必要性が無かったなら、これは共通点とはいえないかもしれません。 皆さんの方では、何か共通点に気づきましたでしょうか?
ChatGPT
Aさん:まじめな教師
私も「能動的に学んでいること」は大きな共通点だと感じます。もう一つ気づいたのは、「実践を通じて学んでいること」です。私の教育実習やCさんの育児、Bさんのプログラミングはすべて、実際に手を動かし、試行錯誤しながら学んでいる点が共通しています。この「実践を通じた学び」は、深い理解や持続的な興味を生む重要な要素だと思います。
Bさん:不登校の高校生
僕も「能動的に学ぶこと」や「実践を通じて学ぶこと」に共感します。また、共通点として「楽しさを感じること」が挙げられると思います。先生の教育実習やお母さんの育児も、苦労はあるけどその中での達成感や楽しさが学びを支えていると思います。僕にとってのプログラミングも、楽しさがあったからこそ続けられました。
Cさん:働く母親
「能動的に学ぶこと」や「実践を通じて学ぶこと」に加え、私が感じた共通点は「自己成長の実感」です。皆さんの事例には、自分が成長しているという実感が伴っていると思います。研究や教育実習、プログラミング、育児など、それぞれの過程で自己成長を感じることが学びの大きなモチベーションになっていると感じます。
このように、いくつかの共通点が見えてきました。「能動的に学ぶこと」「実践を通じて学ぶこと」「楽しさを感じること」「自己成長の実感」が挙げられますね。次に、最も核心をついた言葉で学びの本質を言葉にするステップ④に進む指示をお願いします。
なるほど、よい学びの共通した特徴が見えてみました。では次のステップです。④最も核心をついた言葉で、その本質を言葉にしてみましょう。私から挑戦してみます。
「学ぶこととは、能動的に、実践を通じて何かに取り組む過程で何かを習得することであり、特によい学びではその過程に楽しさを感じるし、成長の実感も伴っているもの」
全部を盛り込んだというだけで、フレーズとしてのシンプルさに欠けるかもしれませんね。ご指摘や代案を歓迎します。
ChatGPT
Aさん:まじめな教師
あなたの定義はすべての要素を網羅しており、とても素晴らしいと思います。ただ、もう少しシンプルに表現するための代案を考えてみました。
「学びとは、能動的に実践しながら楽しさと成長を感じる過程である。」
この表現なら、学びの核心を簡潔に捉えつつ、重要な要素を含んでいると思います。
Bさん:不登校の高校生
シンプルにするのは難しいですね。でも、自分なりに考えてみました。
「学びとは、楽しみながら自分で実践し、成長を感じること。」
これなら、自分の経験にもよく当てはまるし、わかりやすいと思います。
Cさん:働く母親
どちらも良い表現だと思いますが、もう少し自分なりにまとめてみますね。
「学びとは、能動的に楽しみながら実践し、自分の成長を実感すること。」
こうすることで、学びの過程と結果をシンプルに捉えられると思います。
これらの代案をもとに、最も核心をついた言葉としてどれが最適か、または組み合わせることでより良い表現ができるかを検討してみましょう。
みなさま、シンプルさを増したご提案ありがとうございます。みなさまの案に刺激をうけ、さらに考えました。
「学びとは、能動的に実践を行うなかで、楽しさとともに残る成長の実感である」
これでどうでしょう?
ChatGPT
Aさん:まじめな教師
とても良い表現だと思います。すべての要素がシンプルにまとまっており、学びの本質を的確に捉えていると思います。
Bさん:不登校の高校生
はい、これなら僕もすごく共感できます。学びの楽しさと成長の実感がしっかり伝わる表現ですね。
Cさん:働く母親
私も賛成です。シンプルでありながら、学びの重要な要素がすべて含まれています。この表現なら、誰にでも伝わりやすいと思います。
まとめ
「学びとは、能動的に実践を行うなかで、楽しさとともに残る成長の実感である」
この言葉をもって、学びの本質を表現することができました。次に進むためのステップ⑤、見つけ出した答えが最初の問題意識に答えるものになっているか確認しましょう。
納得のいくまとめができてうれしく思います。私個人の、今回の動機を振り返ると、受験勉強に毒されて学ぶことを嫌いになっている人もいるなかで、他者を学びにいざなうためのヒントが欲しいというものでした。今回たどりついた定義を用いれば、「その学びなら確かにやってみたい」と思ってもらえそうで、本質観取をした意味があったと思います。みなさまはどうでしょう?
ChatGPT
Aさん:まじめな教師
私も同じように感じています。今回の対話を通じて得られた「学びの本質」を生徒たちに伝えることで、彼らが学びに対して前向きな姿勢を持てるようになると思います。受験勉強だけに限らず、人生全体において学びを楽しむ姿勢を育てたいと考えていたので、今回の定義はそのための素晴らしい指針となるでしょう。
Bさん:不登校の高校生
僕もこの定義には納得しています。学校の勉強に苦手意識を持っている人でも、このような「能動的に実践し、楽しさと成長を感じる学び」なら取り組んでみたいと思えるはずです。僕自身も、これからの学びに対して前向きになれる気がします。
Cさん:働く母親
今回の本質観取を通じて、私自身や子供たちの学びに対する考え方が大きく変わりそうです。忙しい毎日の中でも、楽しさと成長を感じられる学びを見つけることができれば、もっと豊かな生活が送れると思います。この定義を活用して、家族全員が学びを楽しむ方法を見つけていきたいです。
まとめ
今回の対話を通じて得られた「学びの本質」は、「学びとは、能動的に実践を行うなかで、楽しさとともに残る成長の実感である」というものでした。この定義に基づいて、学びの楽しさや価値を再発見し、多くの人が学びに対して前向きな姿勢を持てるようになることを願います。今回の本質観取は非常に有意義であり、今後の教育や生活に役立つものとなりました。
寝るまえにパパパっと命令文つくってやったにしては、こちらの意図どおりの対話が成立してしまった。無料版なのに凄い…
またお題と登場人物を変えてやってみたいと思う程度には、楽しめたな。