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あたまのなかみ⑨

久々に新規ハイというものを味わっている。
CHAQLA.が楽しすぎるのだ。
元々サウンドが好きでずっと音源を聴いていたが、バンギャルフェスで初めてライブを観た。
もっと早く観ておけばよかったと大後悔した。
なんか人生においての後悔って「もっと早く観ておけばよかった」だとか、「もっと早く出会いたかった」だとか、自分のタイミングの遅さを悔いるものが多い気がする。みんなそうなのだろうか。
CHAQLA.は活動してまだ1年半の若手ではあるが、それでも私が音源だけ聴いていた1年ちょっと、あんな感じでかっこいいライブをたくさんしていたのだと思うと本当に悔やまれる。観たかった。まぁこの後悔は新規ハイ特有のものだというのは経験則でわかるのだが。

思えば10年以上バンギャルをしている。V系に初めて触れたのは小学生の時だった。初めて小箱でライブを観たのは中学1年の時で、確か渋谷WWWだ。NoGoDだったと思う。あの時はバンギャとしてライブに行くのも初めてだったし、信者としても新規だったから新規ハイハイハイくらいハイだったのを覚えている。ギターのKyrieさんが大好きで、全力で痛ギャしてた記憶が蘇ってきてちょっと脳みそ痒くなってきたな。己の痛さに心が痛い。まぁリアギャとは常に痛いものだし、通過儀礼とでも思っておく。Kyrieさんには私の痛さでたくさん迷惑をかけた気がしている。その節はすみませんでしたと今でも謝りたくなるぜ。
でも歳を取れば取るほど既存の大好きなものを大事にしすぎて、新しく好きになるものの熱量が大人しくなっていくのを感じる。そうなると新規ハイなどとは縁遠くなっていくわけで。大好きなものを大事にする穏やかな「好き」も楽しいし、どんどん深堀して「好き」の気持ちが泥沼にはまっていく感覚がするからある意味ハイではあるんだろうけど、新規ハイでないと味わえないわくわく感や刺激ってあるよなぁとCHAQLA.と出会ってからしみじみ思うのだ。

CHAQLA.のライブはエネルギーに溢れている。思想に溢れている。音楽ってどのジャンルでもそのアーティストの思想でありエネルギーだと思うので、それが強ければ強いほど惹かれてしまう。CHAQLA.はそれを曲だけでなくパフォーマンスでも放出しているので心を鷲掴みにされてしまうんだろうなぁってふと思う。表現には思想が伴わないと説得力がないし、その説得力をより強固なものにするのが技術だと思っている。逆に粗削りでも思想が強ければ強いほどそれが音やパフォーマンスに乗ってこちらまで届く気がする。CHAQLA.は技術も伴っている方だし、何よりその思想がばり強いので説得通り越してぶん殴られている気分になる。音楽ってぶん殴ってなんぼなので最高だ。そしてV系の強いところは視覚でもぶん殴れることだ。V系は総合芸術だと思っているので、ビジュアルにも思想が反映されていてほしいと願ってしまう。CHAQLA.はステージの装飾も凝っているし、メイクにもしっかり世界観という名の思想が映し出されているのでたまらん。新規ハイにバフをかけてくる。もう本当に楽しい。この前ライブ行ったばっかだけど早く次のライブに行きたい。

最後にCHAQLA.の好きなMVを貼ります。皆さんもぶん殴られてみてください。(全力新規ハイムーブ)


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