2021年もあとちょい

2021年は自分にとって休息の一年であったわけですが、
少しは、というかだいぶ長く休んでいる状態です。

鬱というものは、こんなにもメンドイものなのか。
家族や友人、知人、会社をも巻き込んだ大掛かりで厄介なものです。

とは言え、「鬱」と診断されてしまえば、自分のなんだかわからない状態が一種の「ジャンル分け」されるので、それはそれで区切りが出来て、少しは楽な気持ちになったりする(のは自分だけかもしれない)

ジャンル分けと言えば、今年の10月後半頃に「HSP」という言葉を知った。
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、巷でよく聞く「繊細さん」とかいうヤツらしい。

いやいや、アテクシ、随分とズボラですことよ、オホホホ・・・という気持ちで簡単な自己診断をしてみたら、あれよあれよと、ほぼ満点。
逆に「こんなの誰にでも当てはまる事柄なんじゃないの?」と思うほどに。

言い方を変えれば「この人アタシをわかってる、アタシの心を歌ってる、恋したわ」的な感じ。

それからノゾミは無我夢中って感じに、あれこれとHSPについて調べてみましたが「病気ではない」ということ。なんかADHDとかPTSDとか、そんな感じかなーって思った(ただアルファベット表記だったから)けど、全然そんなんじゃなくて、まぁ言い方悪いけど「血液型占い」とか「星座占い」とか「姓名診断」とか、そんな類のものに近い感じがしました。

いやいや、HSPを否定するワケじゃぁないんですよ。自分はまごうことなき「HSP」ですから。でも、2021年現時点において、病名でもないし、症状名でもないし、精神科用語ですらないようなのです。
つまり、これもひとつの「ジャンル分け」なんだなと思ったわけです。

きっかけは、TVの音でした。
昔っからなんですが、TVの、特にバラエティ番組のワイワイガヤガヤした音とか、某N.Y.へ行きたいか否か?なクイズ番組の正解した時の音とか、とにかくイヤなんです。嫌いなんです。耳障りすぎてTVを破壊したくなるほどに。ムカつく、腹立つ、お前ら全員〇んでしまえ!と思うほどに。

もちろん、他にもありますよ。
自分の場合は「継続的に鳴る音」もダメなんですよ。
花粉症の季節に連発して聞こえる「くしゃみ」や「咳」もダメ。
電話のコール、玄関の呼び鈴、共用廊下をドタバタ走る足音、大声で話す人、キーボードを叩く音、とにかく音が苦手、というか嫌い。
※でもライヴは爆音じゃないとダメなんです(笑)

で、な~んでこんなに「どうでもいい音」が苦手なんだろうな~と、ふと気になって調べてみたら、意外にも同じ感覚の人が多いってことを知ったわけです。それが「HSP」でした。

でも自分の場合、過去の経験から苦手とされる事象(あえて症状とは言わない)をそれなりに対処、克服してきているので「あ~分かる~」となるものの「でも今はそんなでもないや~」みたいな事象もあるわけです。

あと、いろいろな人の事象を調べていくと、HSPの事象はその人の環境によっても出たり出なかったりする事象もあったりして、100%生粋のHSP(という表現が合ってるかはわからんけど)だとしても、当てはまらないこともあったりするみたいですな。

個人的に思うのは、日本人はおそらくHSP気質が多いと思います。
日本という国の環境そのものが、HSPの事象を、小さい頃から植え付けて積み重ねさせているように思えるのです。

例えば、HSPの事象のひとつで「自分は〇〇しているのに、なぜあの人は」と思考してしまうことがあります。
特に今の日本なんて、日常茶飯事ですよね。
「自分はマスクしてるのに、あの人なんでマスクしてないの?」とか
「私は食べる直前までマスク外さないのに、あのおばさん席に着いた途端マスク外してるの、なんで?」とか
「こんなに混んでる電車内でリュック背負ったままなの、なんで?網棚に上げるとかしろよ」とか

これ、HSPの特徴のひとつらしいんですけど、言い方変えればこれって
「同調圧力」ってヤツなんですよね。
「自分はこうしてるのに、あの人はこうしない=許せない」みたいな。

日本人は、昔から「右習え」で、他人と違うことをしていると叩かれる傾向がありますよね。これこそが根本なんじゃないのかなと思うんですよね。
まぁ、全てがそうだとは言えないんですけど。

ま、とにかく、HSPというものを知ることが出来て、おそらくその感覚が根本にあるがゆえに、鬱という症状にも繋がりやすかったんじゃないのかな?と今にして思うわけです。

もちろん、HSPだと鬱になるってわけじゃぁないんですよ。
でもタイミングや環境がバチッと揃ってしまうと、鬱になる可能性はあるんじゃないのかなと、なってしまったワタクシ個人は思うのです。

でもHSPは悪いことばかりじゃぁございませんことよ。
ひとつのことに集中すると、その集中力はハンパないものであったり、繊細さがゆえに、人一倍気遣いができたり(まぁそれで疲れやすいんだけど)

思えば、過去に先輩や上司、仲間から「お前は細かい所にまで気配りが出来てスゴイな」とか「細部へのこだわりがマニアック過ぎて草生えるわ」とか褒められたりリスペクトされたりすることは多々あったわけで、それもHSPのおかげであり、それがあったから今の自分があるわけで、自分としてはHSPにそこまで負い目がある感じはないですね。

要は使いようってヤツなのかな、この性格は(笑)
今年はそんなことが知れたってことは、これからはそれをうまく利用すれば「え、案外鬱抜けって簡単かも?」とか安易に思ってしまったりもするわけです。
いや、案外こういう楽観的な思考のほうが良かったりもするんだと思うんですよね。なんていうか、出口の光が見えた気がした、2021年でした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?