パソコンの話

古くからのガジェットとしてパソコンが有る。今のメインマシンはMacBookPro13インチ2016、OSXCatalina。Macは2台目である(前のは13インチMid2012)。永らくWindowsマシンを常用していたが、色んな目にあってMacに移行した。

私のコンピュータ歴は長く、1980年代から。動機は非常に不純であるが、ゲームがしたかったから。最初に購入したのはMSXマシンのカシオPV-7。カシオは今ではG-Shockとかで有名な会社。MSXはWikiを見ると詳細が載っているが、Microsoftとアスキーが企画し作成された8bitマシンを発端とする。当時19800円で購入し、増設ドックと追加メモリカセット、データ関連ケーブルなんかを追加購入。テレビ接続でBasicソフトを手打ち入力したり、市販ゲームソフトなんかを買って遊んだりしていた。自分のパソコンの基礎となったマシンだった。

世間ではアーケードゲームの攻略の記事を載せたベーマガ(マイコンベーシックマガジン)も購読していたし、高価だったので図書館で借りたりしていたが、マシン開発混沌期で各開発メーカー独自の企画も蔓延っており購入もかなり悩んだが、予算の関係でPV-7となった次第。ソフトもカセットテープ媒体がメインで、アドベンチャーゲームと言う物を買ったのもこの時が初めてであった。タイトルは「オホーツクに消ゆ」「はーりいふぉっくす」。PV-7にケーブルでカセットデッキを接続してソフトを読み込ませると言う、全くのアナログチックな時代だった。

高校になり、NECのマシンに魅力を感じ貯金。そして友人の勧めもあってPC6001mkIISRと言うベースBASICが5種類くらい入っている謎マシンを購入。しかし接続に関してはほぼほぼPV-7と変わらず。喋らせてみたり、FM音源の良さを譜面入力で聞いてみたり、授業の発表の時に画像を使ってプレゼンしてみたりしたが、深くはのめり込まなかった。ちょうどファミコンソフト全盛だった事もあって専らそっちばっかりやっていた。

高校を卒業し寄り道してから専門学校に進学。バイト先ではNEC PC9801VM2とかAPPLE MacintoshSE30なんかで書類やスライド作成。Lotus1-2-3を使って表計算からグラフ化や一太郎Ver3でのワープロ書類、実験結果のまとめなんかをやっていた。UIの違いに苦慮しながらも楽しくやっていた時代。自分でもPC9801熱があがり、ローンを組んでPC9801RX2、PCPR101、PCKD854を購入。フロッピーの速さや容量の大きさ、便利さを実感していた。とは言え、CPUだのメモリだのCバス拡張なんかは全く知識が薄く、VMが故障した際も同一CPUなら問題なかろうとVM11を買ったのは失策だと今でも感じている。この件から、パソコン情報誌で色々と知識を広げていった。

RX2では色々な事を実験出来た。初めてモデムを購入し、パソコン通信をし始めたのもこのマシン。当時はNifty-Serveや草の根BBSなんかで楽しませてもらった。通信速度は9600bps。文字列だけの画面ではあったが、コミュニケーションが取れたり、メールのやりとりが出来るだけでも感動したものだ。解像度も音源も良くなってきて、ゲームも色々と楽しめた。同級生からMS-DOSの基礎を学んだり、ちょっとずつだがビジネス系ソフトを揃えてみたり。ワープロは学校のレポートで楽な様にデービーソフトのP1.EXEと言う知る人ぞ知るソフト。表計算はLotus1-2-3。これで事足りていたが、エディタや音源ソフトはフリーウェアでゲットしたりしていた。MIDIもROLANDのエントリモデルでやってみたりもしていた。バイトで稼いだお金も高価な専門学校で使う教科書やパソコン関連で出ていく一方だった。

RX2はCPUに80286と言うペンティアムに通ずる世代のもの。処理速度は今とは比較にならないほど遅かったがそれでも楽しんで色々覚えた。CPUアクセラレータなんかも試したが、良くわからん感じだった。メモリ運用規格も色々変わっており、EMSだの色々カオスだった。ハードディスクも内蔵は20GB。それも高価で手が出ない。やっとこなれたのはSCSI接続の外付HDD。それでもフロッピーとは段違いの速さ。しかも起動メニューも充実しており、Windowsへと繋がっていった。

そしてWindows3.1。いままでのDOSの様に文字入力からの起動ではなく、Windowがたくさん開いてその中で作業をするという斬新さ。まだまだ荒削りで実際はマルチタスクではなかった様であるが、Macintoshに近いUIをPC9801で動かせると言うことが衝撃だった。マシン的にはOSが重くて作業させてある程度放置を繰り返すようになってきたので、買い替えも検討した頃であった。

就職し少しずつ貯金ができるようになってきたのでPC9821マシンを吟味。予算の関係上 廉価パッケージのPC9821Xa7eを購入。当初OSがWindows3.1。Windows95への無料アプデも無しといった今なら買わなかったであろうマシンであった。当時はRX2の能力に限界を生じたのもあって仕方なかったんだけれど。結局はパッケージWin95を買ってきて入れて使ってはいました。職場ではWinowsNT、OS/2、MS-DOSなんかでシステムが動いていたので、色々と勉強させて貰い、サーバー管理までやってましたが本業ではないので中々に苦労しました。

なんとなくDOS/V機に惹かれて、ついでにノートPCデビューだ!と思い立ってアキバのガレージ的なお店で新品購入したのがFMV-BibloNP。本体は薄型、ドライブはドックと言う、今で言うキワモノだったかもしれません。モニタはDSTNで色表現微妙、解像度も低かった(800x600)のですが、軽い速いでメインマシンとなっていきました。ただ持病があって本体だけだとバッテリーが30分で切れちゃって常にAC電源必須。ドックにつなぐとACいらずで2時間持つと言う謎動作でした。当時出たてのNTTパーソナルのPCカードにもなるモデム付きPHSで旅先でもネットが出来て重宝したマシンでした。

ビブロNPも酷使したせいか起動しなくなるトラブルが起こり、今度はDELLマシンInspironを購入。よく出来たマシンだったので使い倒しましたが、詳細を忘れると言う失態(思い出したら追記します)。

人間贅沢なもので、ちょっと良いものが欲しくなる。上記のDELLを娘に譲り渡し、自分ではSONYVAIOノートGR5Eを購入。すごく良かったのですが、右側のヒンジが壊れると言ったトラブルでタイマー発動前に娘に譲渡。娘はデスクトップマシンとして使っていたので問題なく使っていたようです。(娘にはその後DELLのStudio15を新品購入しています)。

この間、自作マシンに手を出したり、格安中古デスクトップ(Hpマシン)で遊んだりしていますが、のめり込むことなくマックに移行。

初めて買ったMacBookProはMid2012の13インチモデル。core i-7、HDD500GBなのにお安く買えた最近まで売っていたモデルでした。UIは最初苦労したもののすぐに慣れ、面倒もないので仕事にプライベートに使い倒しました。難点は物理的に重いこと。カバンに常に入れて全国行きましたが、肩こりが酷くなる。ノートPCは2kgまで出会って欲しいですね。最後はイヤフォン端子が光アウトプットのまま固定になり、内蔵スピーカーから音が出なくなるトラブルでお役御免となりましたが、今でも所有しています(相方がたまにFaceTimeレッスンでつかっている)。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?