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社内教育や研修を動画化するときはどうやったらよい?研修動画を作るときに役立つ、失敗しない効率的な制作方法を紹介!

こんにちは。
映像コンサルタントの吉田です。
これまで集合研修というかたちで、社内の教育や研修を実施してきた企業が、研修内容を動画化する際に役立つ失敗しない効率的な制作方法を紹介しようと思います!
動画化し配信を行うことで、場所や時間に囚われず、受ける側のペースで学習できるようになります。ビデオ学習のため、わからないところは繰り返し視聴できるのも魅力です。また、1つの場所に集まることがなくオンラインで研修を実施できるようになるので、開催の手間、コストが削減できるため今注目されている研修方法です!

今回はすでに社内の研修や教育プログラムをお持ちの企業さま、そして、研修事業を行なっている企業さま向けの記事です。そのため、研修内容に関してはある程度固まっている前提での記事になります。

研修動画を制作する5STEPの紹介

弊社では、企業さまからの依頼で年間50本以上の研修動画、教育用動画を制作しています。内容は新人教育から販売ノウハウ、商材解説、経営層向けのマインドセットなど多岐にわたるものです。
視聴ターゲットも内容も、さらには業種も様々ですが、ほぼ全ての案件で、今回紹介する5つのSTEPで動画の制作を行っています。なので間違いなく参考になる方法だと言えると思います!

そのステップはこちらです!!

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順番に説明していきます!

STEP1 まずは普段の研修を録画し分析してみよう!

出だしからいきなりですが、実はこのSTEP1が一番重要になってきます。
動画を作る!と意気込むと、しっかりと作り込んでいこうと考える方がほとんどですが、まずは普段の集合研修、教育プログラムを動画化した時の視点、さらには客観視した立ち位置で確認することが必要です。そのときに一番手っ取り早く効果的なのが、普段の研修を録画してみることです。
録画した映像を見ることで、各項目の時間配分や話し方、受講者とのやり取りやリアクションなどを確認することができます。
さらに、動画で見た際の研修内容が把握できるので、リアルの研修の時には気がつかない、動画にしたときに間延びしている部分や伝わりにくい部分や要素の取捨選択を行いましょう。また、長時間の研修の場合は動画のチャプター分けに関するプランニングなどができます。
チームで動画制作を行う場合は、複数人で意見を出しあうとより効果的です!

STEP2 動画の設計図を作ろう

研修内容の分析ができたら、いよいよ動画制作の設計図を作っていきます。設計図といっても、冊子やスライドの目次のようなものをつくるイメージです。
動画の設計図、台本を制作する際のポイントは大きなところから初めて、細かい部分へ落とし込んでいくことです!
映像制作の世界ではこれを”箱書き”と呼んでいます。
映画やドラマの脚本を書くときも同様の手順で進めていますし、映像制作の学校に行った際も一番初めに習う動画作りで一番効率的なやり方です!
はじめにしっかりとした設計図(箱書き)を作成することで、話の内容が破綻しづらくなり、動画全体にストーリー性を持たせることができるようになります。
すでに使っている研修資料やアジェンダをもとにブロックを分けて進めまていきましょう。

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上記のように、先ずは大きなブロック見出しから項目出しを始めていきます。
大きいブロック見出し→小さい見出しと階層を下げて考えていくのがポイントです。"大きいブロック見出し””小さい見出し"の関係としては、
”課題提示””解決(ソリューション)"の関係で構成していくのが理想です。
動画設計図の段階では記入する内容は箇条書きで構いません。
あとで追加や削除、入れ替え等が簡易にできるよう、設計図はエクセルで作るのがオススメです。

動画をブロックで考えることで、階層を意識でき、ロジカルに訴求内容の整理が行え、端的な動画制作につながります。

また、実はこの動画の設計図づくりをしっかり行うと、動画で訴求する内容は全て記入されている状態になります。つまり、設計図の時点で動画の台本の80%は完成している状態といっても過言ではありません。

STEP3 台本を仕上げていこう

STEP2で作った設計図(箱書き)をもとに、各大きいブロック見出しや小さい見出しの内容をつなぐためのブリッジトークや、箇条書きで出した小さい見出しの肉付けを行なっていきましょう。
設計図を作成した時の意図に立ち返りならがら、肉付けを行なっていけば無駄な要素は排除できるはずです。肉付けのしすぎに注意しながら行なっていきましょう!

また、台本作りの最大のポイントは”エンタメ”を意識することです!
撮影の時にも言えることですが、人気のバラエティー番組や予備校動画などの話し方を参考にすると、より離脱率の低い動画の制作が可能です!

STEP4 いよいよ撮影&編集をしよう

台本が完成したら、いよいよ撮影&編集のステップに進んでいきます。
撮影に必要な機材については、映像の制作経験値別で、以下の機材をオススメしています。そちらを参考にしてみてください。
■初めての動画撮影向け機材
iPhone/スマートフォン用三脚/外部マイク
■3回目以降、少し慣れてきた方向け撮影機材
デジタル一眼レフカメラ/三脚/外部マイク
■僕らが使う機材(プロが利用する機材)
業務用カメラ/三脚/照明機材/外部マイク/プロンプター/モニター

機材は個人でも借りれる機材レンタルショップのリンクを紹介しておきます。


編集に関しては、操作方法等勉強が必要なため初心者にとっては一気にハードルが高くなります。動画編集アプリには体験版などもありますので、まずは触ってみて自分でできるかどうか確認してみましょう。
研修動画や教育動画では、画面の挿入が必要ですのでPCを利用した編集がオススメです。さまざまな動画編集アプリがありますが、僕はadobeのpremierを利用しています。

動画素材の切り貼りから画面の合成、テロップの挿入まで1のアプリの中で完結できるので便利です。

STEP4のパートは、どうしても技術が求められるパートです。
作業者のスキルレベルによって、難しい場合は時間の節約のために動画編集のプロに頼むのが現実的です。
実際に発注した方が時間とコストの節約につながることもあるので、作る前にどこまでできそうか必ず機材を触ってみて確認するようにしましょう。
また、初めての動画制作の場合は、僕はiPhoneのみで完結する動画制作をオススメしています。
初めからクオリティを考えるより、まずは動画制作の一連の段取りや作る方法を理解した方がその後の動画制作の幅が広がると考えています。この記事を読んでいる人は、動画クリエーターになりたいわけではなく、事業に動画を利用したい人だと思うので。

まとめ〜STEP5 見てもらい分析していこう

ここまで、4つのステップで動画制作方法を紹介してきました。
動画を制作する上で一番重要なのは、訴求内容の分析と設計図を作ることです。
逆に言えば、伝える内容と構成さえしっかりと作れれば、あとは動画制作の型にはめていけば良いコンテンツを効率的に制作することが可能です。かっこよい動画より、内容がしっかりあり理解促進ができる動画が良い研修動画になります。

最後にSTEP5として、必ずいろんな人に動画を見てもらうようにしましょう。決して1回目で完璧な動画ができるわけではありません。動画で伝えたかったことをもっと効果的に伝える方法があるはずです。
今回作った動画を見て、質問がきたとしたら、それは視聴者が知りたいテーマをもらったと思ってください。
視聴者の質問や疑問など知りたいことがあり、視聴者にソリューションを展開するのが動画研修、動画教育コンテンツの役目です。
必ず公開して幅広い意見をもらうようにしましょう。

弊社では動画の制作はもちろん、動画を内製化する際のコンサルティングやプランニングなど企業が動画を気軽に作って活用することをサポートしています。

お仕事についてのご相談はお気軽にお問い合わせください!
info@sunkleio-t.com

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