写真受付時にたびたび出くわす悲しい出来事
私の仕事は写真店でカメラの販売や写真のプリントをすることがメインです。
フィルムカメラの時代は、同時プリントと言ってネガフィルムで撮影したものをすべてプリントし、良いものは焼き増ししたり、大伸ばししたりしておりました。
それが20年ほど前にデジタルカメラが本格的に普及し始めると、写真の受付方法も様変わりするようになりました。
コンピュータの画面を見ながら欲しい写真のみをプリントする方法に代わっていったのです。
当然操作方法を知らない人ばかりですから、自ずと注文操作をお手伝いすることになるのですが、中には泣きながら写真の注文をする人がいるのです。
それは大切な家族の一員であるペットが亡くなってしまったから想い出の写真をプリントしたいという人たちです。
こちらも写真を見ながら注文の手伝いをしているので、亡くなったとは知らずに「可愛いですね」などとお声をかけるのですが、「昨日亡くなってしまったんですよ」などと返事が返ってくると、一瞬絶句してしまいます。
どうお声をかけてあげたら良いのやら…
お気の毒ですが、「残念なことでした、たくさん写真をプリントして、毎日思い出してあげてください。」というところが私のできる精一杯です。
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