NY | 0日目 | 出発

ニューヨークへ行くことになった。2ヶ月前に健太さんと稲熊さんとの会話がきっかけだった。

3人とも今日の出発まで怒涛に忙しく、果たして本当にNYに飛び立てるのだろうか?2週間前などは、「キャンセルしようか」と言う弱気発言が飛び出るほどにみんな忙しかった。

加えて、20年来の急激な円安が日本を襲っている時期でもあった。1ドルは134円代に突入し、6月に発表された新型MacbookAirの価格もそれが反映されてか、昨シーズンのMacbookProくらいの価格になっていた。

加えてコロナのせいで、米国へのフライトには、24時間以内の陰性証明が必要だったし、ワクチンもこの旅行のために3回目を摂取した。デジタルワクチン証明書も取得した。ちなみにデジタル庁が出したそのアプリはすごく綺麗な使い心地で、ちょっと感動した。

何が言いたいかというと、今、3人が全員、ちゃんと時間内に成田空港にたどり着いているという状況がすごいと言うことだ。

僕たちはそんな感慨に浸りながら、空港内で出発前最後のご飯を探すことにした。海鮮寿司を選択した。

最後の和食

感慨深い。これまでの忙しさと、先述した「空港まで無事辿り着いた」という喜びとが相まって、1,300円の空港価格の漬けカツオ丼が、通常の1.3倍くらいうまい。

最後の味噌汁
最後の和食と共に旅をする2人
コシヒカリもこれが最後

ひとしきり漬けカツオのうまさを堪能した後は、持ち物や忘れ物についての話になり、僕は自分の部屋の観葉植物のことを思い出した。そういえば僕が家にいない間は誰が水やりするんだろう。

一人暮らしを始めてから、1ヶ月ほど家を離れるという経験がないことに気がついた。そういえば給湯器の電源もブレーカーも電源入れっぱなしで出てきた気がする。

急いでインターネットで検索する「観葉植物 水なし 一か月 生存」。

検索結果

「エアプランツを枯らしたことのある方も必見!管理が楽なティランジア」

いや、そういうことを知りたいんじゃない。水を1か月揚げなくても枯れないのかを知りたいのに、全然出てこない。

インターネット上にはこういうよくあるソリューションはたくさん上がるけど、あまり起きない状況や限界に挑戦する(今回で言えばどれくらい生き延びられるのか)に対する答えは教えてくれない気がする。ほとんどの記事は文末で消費に落とし込まれることが多くて、「自動水分補給器」や「多肉植物」や「エアプランツ」を買いましょう。ってな記事ばっかり出てくる。

結局、僕の部屋の観葉植物がどれくらい水なしで生き延びられるのかはわからなかった。

これから枯れゆく運命が決まった植物たち

こんな時こそ友達である。急いでメッセージを送った。30秒で帰ってくる。野田くんは返信が早い。自分が見習わなきゃいけないところのひとつだ。

インターネットを通じて助けを求める

野田くんへメッセージを送りながら、出発間際の空港に併設された郵便局から、家の鍵を自分の家に配達する手続きを高速で進める。この試みが失敗すれば観葉植物は確実に枯れる。

観葉植物の運命が好転した瞬間

なんとか発送できて、野田くんは観葉植物に水を上げてくれることになった。ニューヨークへの旅は始まりました。

後日、野田くんは本当に水をあげてくれた….ありがとう….お礼は必ず!

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