見出し画像

ライオンの一度注ぎ初体験

年間だいたい750Lのビール(ならびにそれに準ずるもの)を飲む男、dodogorasです。

2021年11月21日、銀座にあります『ビヤホールライオン 銀座七丁目店』へ初めて行ってまいりました。

超超超有名店ですのでご存じの方も多いと思いますが、こちらは『現存する日本最古のビアホール』として、1934年から90年近くビールを注ぎ続けておられます。

また、翌22日に登録有形文化財(建造物)に指定されたということで、言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい縁を勝手に感じています。

そちらで伝統の生ビール『一度注ぎ』を飲ませていただきました。

画像1

(自席から他のお客様になるべく配慮しながら撮影した壁画)

まず入店し、着席した時点で歴史に圧倒され、厳かな心持ちになります。

やはり人気店、午前11時半ごろに入店しましたが、その時点でほぼ満席でした。


今回の目的は『一度注ぎ』の堪能ということで、『一度注ぎ』と『パーフェクト黒ラベル』の飲み比べセットを発注。

画像2

画像左手が『一度注ぎ』、右手が『パーフェクト黒ラベル』。

泡と液の境界をよく見るとお判りになるでしょうか、泡のきめ細やかさが全然違います。

『パーフェクト黒ラベル』は一般的な居酒屋などで使用されているサーバーを使い、まず液を入れてから最後に泡を付け足す注ぎ方なのに対し、『一度注ぎ』はいわゆる蛇口から、その名の通り一度に液から泡までを作り上げる注ぎ方のため、泡の仕上がりに違いが生じています。

早くも見た目から違いを感じることができましたが、飲んでみると見た目以上の違いを感じられました。

まずはグラスに口をつけて泡を感じるところまで。前述の通り泡のきめ細やかさの違いにより、『一度注ぎ』は普段の居酒屋のビールもしくはそれよりも粗目の泡感なのに対し、『パーフェクト黒ラベル』はまさにクリームといった感触を感じられます。

泡を過ぎると黄金の液体が流れ込みます。そこには泡で得た感覚とは全く異なる刺激が待っていました。


まずは『パーフェクト黒ラベル』。泡のクリーミィさとのギャップが楽しい、いつもの黒ラベルの苦味とキレが流れ込んできます。

そして『一度注ぎ』を飲む。すると、先程飲んだ黒ラベルと同じものとは思えないほど、まろやかさとコクが口の中へ広がります。炭酸感が『パーフェクト黒ラベル』よりも弱く、そのおかげでビールの風味や旨味をより強く感じられているのでしょうか。

『一度注ぎ』は一般的な注ぎ方よりも勢いよくビールを注ぐ注ぎ方で、ビールは余分な炭酸が抜けるとマイルドになると言われています。飲み比べてみると、口当たりから飲んだあとの舌に残る風味や刺激まで、全くの別物のようにさえ感じられました。

もちろん『パーフェクト黒ラベル』も美味しいのですが、気がつくと『一度注ぎ』の方ばかり飲んでしまい、飲み終わる頃にはダブルスコアがついていました。『一度注ぎ』職人の技に文字通り酔いしれることができました。

画像3

(泡の細やかさの違いのためか、レーシング(グラスへの泡の付着具合)にもこんなにも違いが。決して左を早飲みしたからではないでしょう)

画像5
画像4

今回は短時間の滞在だったので飲み比べと中ジョッキ1杯しか飲めませんでしたが、もし次回があればマスで飲みたいですね。あと許されるならば注ぎ職人を間近で見たい。

以上、超有名店の超有名ビールを普通に楽しんだという報告でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?