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ドイツの洗礼を受けた話

以前冬に日本に一時帰国していた時がありました。日本はいいですね。何もかもがクオリティーが高いのに安い!気軽に外食したり買い物したりすることが出来ます。街中の人々も優しいです。

そして日本からドイツへ帰った日に早速ドイツの洗礼を受けた(ドイツのカルチャーショックに遭った、と言ったらよいでしょうか)ことについて記事にしたいと思います。色んなことが日本ではなかなかありえなさすぎて少し過激で面白い飲み会ネタなのでもし興味がある方はご購入お願いいたします。

ドイツが好きな皆さんならご存じかもしれませんが、

ドイツでは頻繁にストライキが行われます。医者はデモくらいしか聞いたことないですが、様々な職種でストライキがあります。そして庶民に最も影響があるのが公共交通機関です。そして自分がドイツに到着する日がストライキの日と被っていました(ストライキの予告は通常2-3日前にされます)。ストライキといえど、本数を2割ほどに減らして運行します。運よく空港に降り立ってからその日のうちに自宅へ帰ることのできる代替接続がありました。その接続に乗ることに…

その接続はまず空港から途中までの駅Aへ代替バスで行き、駅Aからは高速列車ICEに乗り地元Bまで行くというものでした。空港ではストライキでの予定変更を案内する職員もいて、対応に感動しました。バスに乗って駅Aにもスムーズに着きました。

ここで21:40に列車が来る予定だったのですが5分遅れと出ていました。この日夜の時間気温は氷点下-3℃。ホームは外なので寒かったですが、21:45まで待ちました。しかし列車は来ず。放送が鳴り、後5分遅れると…しょうがないなーと思って5分待ったのですが、やはり列車は来ず。また10分遅れると放送があり、ここで少しイライラしてました。この遅れは前回の放送から絶対に予想できたと思うのです。こんなに寒い中待ってやっと高速列車ICEに乗りました。

乗った列車の中でこんな放送が:「この列車は予定を変更して次の駅Xまでしか行きません。駅Xから駅B(自分の住んでる町)へは南口から臨時バスが出ますのでそちらへお乗り換えください。」と。列車に乗っていた全員約200人が降ろされ、南口へ移動しました。22:20のことです。ここまでジェットラグもありスーツケースを2つ何回も持ち運びしてなかなか疲れていました。しかし、出ると言われた臨時バスが見当たりません。鉄道職員もいません。10分、20分とマイナス3℃の中待ってもバスは来ません。そしてぽつぽつとタクシーに乗り合わせて帰る人たちが出てきました。自分の街までは乗り合わせて一人80€だそう。バスが来るのか来ないのか何の情報もなかったのでとりあえず、バスが来るかもという期待を持って待ってみました。ここで日本で買っておいたカイロが役に立ちました。23:20を過ぎてもバスが来なかったのでギブアップしてタクシーを乗り合わせようとしている人たちに混ぜてもらうことに。空港から来た人が多かったためか客7人の内1人だけドイツ人でした。ドイツあるあるですね。タクシー運転手も外国人。

タクシーは8人まで客を乗せられるものでした。運転手は全員で200€と言っていました。しかし乗って発車したところで一人35€と言いました。自分は運転手が人数を把握していないからそう言ったのだろう、と思っていました(発車直前に1人増えたため)。

目的地の街まで来ました。まず3人のロシア人グループが降りました。彼らと唯一乗っていたドイツ人が口論を始めました。ロシア人の言い分はこうです:最初にドイツ人とロシア人3人だけでタクシーは発車する予定でした。ドイツ人はどうしてもタクシーで帰りたかったので、200€のうち100€払う、そしてロシア人3人で残りの100€を払う、と取り決めした。後から追加で乗ってきた人を探したのはロシア人グループだからドイツ人が100€払え、というのです。ドイツ人の言い分は、後から3人追加で乗ってきたのだから自分も一人分の代金しか払わない。結構な口論になっていました。ロシア人のおばさんはもう怒り心頭でしたが、ロシア人のおじさんが折れたことで全員が同じ代金を払うことに。

そしてまたバトルが始まります。ロシア人グループとは別でもう一人ロシア人女性が乗っていました。彼女はタクシー運転手に、30€しか持っていないからそれしか払わない、と言うのです。彼女はタクシーの中で30€×7=210€で運転手が最初に要求していた200€を超えている、乗ってから値段を上げるのは不当だ、と言っていました。私も運転手が乗車人数を勘違いしたのだと思っていたので、30€かと思っていました。しかし30€しか払わないと聞いて運転手は怒り出します。「Du Schlampe!」と今までドラマでしか聞いたことのない言葉を聞きました(笑)。

自分は結局35€を払ったのですが、外国語であんなに口論出来る人たちにある意味感動しました(笑)。これらが自分がドイツへ戻ってすぐに受けたドイツの洗礼です。

自分としてはドイツ鉄道がマイナス気温の中200人もの人を1時間以上も外で待たせる(あの後バスは来たのか不明)のが一番ありえないと思いましたが。

皆さんもドイツでカルチャーショックがあれば是非教えてください。

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