韓国人の僕がオススメするブランド別韓国チキン

韓国で旅行をする時やホテルでデリバリーを注文する時、どこで注文しようか迷うかもしれません。韓国のチキン市場は戦国時代と言ってもよいほど、多くのチェーン店が乱立しています。実際に韓国人がよく食べるチキンブランドと、僕、どどの好みを反映しておすすめします。

一般的にチキンはフライドチキン派VS ヤンニョムチキン派に分かれると思われがちですが、ほとんどのチキン店でハーフ&ハーフの注文が可能なので、実際に韓国人は骨付きチキン派VS 骨なしチキン派に分かれています。骨付きチキンを好む理由としては、味をより楽しむためが主な理由です。
一方、骨なしチキンを好む理由は、やはり食べにくいからです。

韓国のチキン店は、骨付きチキンが得意な店と骨なしチキンが得意な店に分かれています。両方作るのが上手はありません。各ブランドごとに特定の人気メニューがあります。

なので、韓国人がチキンを食べるときは、「このブランドが一番美味しいからここで注文しよう」というものではなく、「食べたいチキンがこれだから、このチキンがある店に行こう!」というものです。そのため、「チキンを食べたい!」ではなく、「突然○○(どこどこの)チキンが食べたくなった」となります。


1.骨付きチキン

それでは、骨付きチキンから紹介します。

1)骨付きチキンの基本はBBQ


骨付きチキンの基本はBBQです。

bbq
黄金オリーブチキン

黄金オリーブチキンが骨付きチキンのスタンダードと言えるでしょう。業界1位を譲り、2~3位を行き来していますが、韓国のチキンブームを引き起こした存在として、認知度の面では依然として韓国1位だと思います。オリーブオイルで揚げるのがシグニチャーでしたが、最近では混合油に変わり、衣の質が少し落ちたのは残念ですが、それでもフライドチキンの基本です。フライドチキンに飽きたら、ハーフ&ハーフを注文するのも良いでしょう。パサついた部分はマスタードをつけて食べると美味しいです。僕は普段、チキンにはビールを飲みますが、黄金オリーブチキンを食べる時はコーラを飲みます。

2)KYOCHONチキン

KYOCHONキョチョン)チキンのハニーコンボ

KYOCHONチキンは醤油チキンが得意です。 名古屋の手羽先をモチーフに作られたという説がありますが、確かではありません。この中でハニーシリーズは醤油と蜂蜜の組み合わせで、韓国で甘塩っぱいと言ったらこの味が代表されます。特にコンボというメニューは韓国人が好きな部位である足と羽だけ出るので柔らかく、1ピースが小さいので手を使わずに箸だけで骨を取って食べることができ、ビールとよく合う食べ物です。
それで僕も家ではBBQを食べますが、外ではKYOCHONチキンを食べることが多いです。

3)次はBHC

次はBHCです。

かつてはBBQに買収されましたが、今は別の路線を歩んでいます。
初期の頃はコールポップ(コーラとポップコーンチキンの略語で、ポップコーンチキンはポップコーンのように小さな骨なしチキンを意味します。)で有名でした。
BBQに引き取られた時代は、海馬油を使ったフライドやヤムニョムがおいしかったです。

プリンクル

売却された2014年にプリンクルが発売され、その後2015年にマッチョキングが出て人気メニューとして定着し現在は業界1位まで上がっています。
しかしプリンクルというメニューは韓国人でも好き嫌いが分かれます。
僕はオススメしませんが、マニア層が多いので選好度順位に常に上位圏に留まっています。味付けにチーズが入っているので韓国人男性より韓国人女性に人気です。女性は好きな味かもしれません。

BBQ、KYOCHONチキン、BHC共に絶対骨なしは頼まないでください。
骨付きチキンだけが得意な業者です。

2.骨なしチキン

骨なしチキンです。

1)骨なしチキンはノラントンダク

骨なしチキンはノラントンダクです。

ここで骨なし三種セットはフライド、ヤンニョム、カンプンギの3つの味です。

ここでカンプンギは韓国式の中華料理で、日本では’サワチキン’とも呼ばれています。ここで売られているカンプンギチキンと中華料理店のカンプンギには違いがあります。
半々チキンを食べていて飽きたことはありませんか?何かもっと違う味があればいいなと思ったことがある人もいるのではないでしょうか。そのニーズをかなり満たしてくれるセットです。
フライドはカレーの香りがするのですが、香ばしく、このチキン屋を歩いて通ると匂いにつられて食べたくなります。
匂いだけを考えると、BBQの黄金オリーブチキンとノラントンダクのフライドが2topだと思います。
1ピースは小さいですが、たくさん入っている上、身に比べて天ぷらの量が多いので、パサパサせず、一口で食べやすいです。
フライドを先に食べて、ヤンニョムを食べて、カンプンギの順に食べると、カンプンギの味にハマります。カンプンギをずっと食べていると、フライドが最後の残ります。 この残ったフライドをヤンニョムとカンプンのソースにつけて食べるのが絶品です。もしくは塩をつけて食べる場合もあります。
男性3人で骨なし三種セットを注文すると食べやすく、量もちょうどよくチキンとビールにぴったりです。食事にすると2人で十分です。

2)プラダク

次はプラダクです。

骨なしは全部もも肉を使うのが特徴なので、他の骨なしに比べて肉自体が厚くて柔らかくておいしいです。あのプラダを思わせるような高級な作りなので、見た目だけでなく味も上品です。

ブラックアリオ唐辛子マヨの半々がおすすめです。ブラックアリオは醤油とニンニクを使ってアーリオオーリオのように作ったチキンで、唐辛子マヨ チキンは、唐辛子マヨソースにハラペーニョのピクルスをのせたものです。
醤油+ニンニク+唐辛子マヨ+ハラペーニョピクルスの4種類の材料が互いに調和します。順番を変えながら食べるといいですよ。

3)タンタンチキン

次はタンタンチキンです。

ここは大邱、慶尚北道の人々の“チ部心(チキン+自負心)”の象徴のようなところです。
ちなみにKYOCHONチキンも大邱から始まりましたが、全国区になってしまい、実は大邱の人たちも知らない人が多いです。
とにかく以前は僕も大邱に行くと絶対に食べる食べ物の一つだったのですが、現在は全国的に多くなっています。

タンタンチキンは「真理の3番セット(ハーブ骨なし+タンタンブルカルビ)」です。ハブ骨なしは醤油チキンにハーブが味付けされていて、塩の味と香ばしさがあります。タンタンブルカルビはカルビソースで焼いた鶏で、辛くなく健康的な味です。
個人的には、タンタンブルカルビはそこまで美味しいとは思いませんがハブ骨なしだけ食べていると、タンタンブルカルビが食べたくなります。

3.調理方法と味別の番外


次は調理方法と味別の番外です。

ヤンニョムチキン
ヤンニョムチキンは開発に由来があるオリジナル韓国チキンです。
元祖に近いヤンニョムチキンを望むなら、ペリカナ妻の実家のヤンニョムチキンがまだマシですが、メジャー チキン ブランドよりも鶏の状態や揚げが不足しています。
それにお店も古いことが多くて清潔度が少し足りないです。
味も昔とかなり変わったので思い出の味として今は存在しています。
元祖ヤンニョムチキンを味わいたいなら行ってみてください。
僕はBBQやノラントンダクのヤンニョムの方をオススメしますが、昔からヤンニョムチキンを食べていた人達はペリカナのヤンニョムチキンを強く推す人もいます。

焼きチキン
焼いたチキンはクンネチキンです。 'クンネ'の言葉そのものが韓国語で「焼き」の意味です。
クンネチキンはオリジナルもおいしいです。 揚げずに焼いた感じなので、ヘルシーに食べられるし、てんぷらの衣や辛いものが苦手な方にもおすすめです。


メニューでは、唐辛子カリカリが一番人気があります。 適度な辛さとベイクしたチキンのバランスも良く、他のチキンと違う食感です。 ボルケーノもありますが、少し辛いです。

炭火チキン
炭火チキンはジコバチキンです。

現在は炭火で焼いていませんが、特有の「ブル味」と呼ばれるタレを持っているチキンです。ブル味は日本語では火の味ですが、韓国では火で焼いたときに出てくる味という単語で使われます。
それほど辛くないので普通の味(辛さが3段階の場合は中間)もしくはマイルドな普通の味(辛さが5段階の場合は4番目の辛さ)がおすすめです。
マイルド味はブル味があまり出ません。
ご飯やラーメン、お餅と相性がとてもいいです。

パダク
パダクはねぎと鶏の合成語です。フライドチキンの臭みや脂っこさを取るためにネギを使う方法で、ネギのさっぱりした味とチキンがよく合います。

ネネチキンオリエンタル(骨なし)パダクをおすすめします。ちなみにネネチキンはスノーウィンチキンも有名ですが、BHCのプリンクルと似たような種類なので好き嫌いが分かれます。

ほかにも、マムズタッチとKFCのチキンもおいしいですが、どうもハンバーガー専門店なのでチキンがなおざりになることがあります。 KFCは日本のKFCより美味しいという評価が多いのですが、揚がって時間が経ったものが出てくることがあります。 マムズタッチはハンバーガーの注文が重なり、デリバリーの注文も入ると、チキンが早く出てきません。なので店舗で食べるのはおすすめしません。
それでもチキンの味だけを考えると、マムズタッチもKFCもあなどれません。

4.まとめ

ブランド別に一番人気で韓国人が実際がよく食べる、かつ僕が好きなチキンを紹介しました。最近はホテルでチキンを出前して食べる日本人が多いと聞いたので、出前をするときに参考にしてみてください。(需要があれば後日韓国でのチキンの頼み方を紹介します)

もし店舗で直接食べたいと思ったら上にあるチキン屋でBBQ、KYOCHONキン、ノラントンダクと生活ビールというビール屋もおすすめです。

最後に明洞にチキン屋さんが集まっている「チキン通り」ところがあるのですが、そこはフランチャイズに関係なく全部行かないことをオススメします。ちょっと歩いて明洞から抜けるだけでも美味しいチキン屋があるのでそこに行ってみてください。


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