Linuxのはなし

Net Applicationsは毎月OSのシェアを出している。

一時期よりはMacOSのシェアが伸びているとは言え、相変わらずwindows一強だ。
スマホで言えば1/4ほどのシェアをiOSが占めているので、頑張っているなぁという印象は抱くが、なんというかそれ以上にはなんとも言えない。
ファッション性で人気を得ていったapple製品だが、近年では輝きが鈍っているようにも思う。

さて、そんなことよりLinuxだ。
Linuxのシェアは2011年に一気に増えたが、概ね1%が2%になったところで横ばいに進んでいる。

とは言え乱暴に言えばMacOSユーザーの2割程度の人数でLinuxユーザーが居る、と数えると、まぁ多く感じるんじゃないかなぁ(※)と思う。
※ AndroidはLinuxベースのOSなので、そういったものも含めてシェアを測るのであればユーザーはもっと多いという意見もある。

僕はあまりLinuxに詳しいわけではなく、OSの利点をバリバリに活かした利用をしているわけでもないが、一応Linuxユーザーだ。
(というかwinもMacも持ってる)

昨年までの7年間、winXPを入れたPCをOSのサポートが切れた後も延々と使っていた。
決定的に「もうダメだな」と思ったのは、ケースのファンがおかしくなり振動するようになったことと、ニコニコ動画がXPに対応しなくなったことだった。

新しいPCはサクッと買ったけど、貧乏性が災いし元XPのPCは捨てる気になれなかった。
幸いケースを変えて、OSさえなんとかしてしまえばまだまだ使える。

こういったときに、Linuxは本当に役に立つ。
windowsやMacは有料のOSで、サポートやらなんやらが様々付帯する代わりに非常に高い。
一方Linuxは一部のディストリビューションを除き、無料で使える。

他のOSとLinuxの大きな違いは、基本的にフリーで使えることとオープンソースであることだ。
理念については各ディストリビューション(OSのモデルのようなもの)において異なるが、自由に扱うことができる。

ただし特定の団体がトラブルサポートをする、ということはないので、ほぼ全て自己責任となっている。
海外のコミュニティを頼ったり情報を集めて自己解決していく(もしくはベンダーに修正を依頼する)のが主となってくる。

技術的にハードルが高いように感じられるかも知れないが、正直そうでもない。
まともに自作PCを組んだことがなく、ラズパイですらyoutube再生機程度にしか扱えない僕ですらホイホイ使うことができるのだ。

トラブルが発生しない前提で言えば、ちょっとパソコンが好きな高校生に「このページ参考にインストールして♡」と頼めば、簡単にインストールできるレベルだ。
(反面、このレベルをクリア出来ないユーザーが市場に多いことがシェアの伸びない原因だとは思う)

愛着の湧いていたPCを復活させてくれたことも含め、様々なコミュニティが活発に活動し、広く門扉が開かれた”自由なOS”としての空気感もあって、Linuxは使っていて楽しいOSだと思う。
トラブルに対しても、自力で調べて解決していくのは楽しみの一つだ。

ディストリビューションもメジャーな物を選んでおけばトラブルもほとんど発生しないし、何かあっても日本語で検索できるレベルだ。
Ubuntu、Linux mint、UbuntuMATEあたりがとっつきやすいし使いやすいと思う。
32bitCPUのパソコンはサポートが切られていっているが、ZorinOSであればレガシーPC用のバージョンも公開しているので、10年先はいざ知らずここ数年なら延命もできるだろう。

開発環境やサーバーとしてLinuxを使う、というのはライトユーザーに関係ないので今は置いておく。
ひとまずネットを見る、メールを見るというネットブック的な使い方なら一通り可能だ。

ゲームで遊ぶのも、シチュエーションを選ぶ形にはなるが可能だ。
最新ソフトは置いといて、windowsのソフトを互換動作させるソフトも存在するので動くものに限れば遊べるし、Steamは公式にLinuxもサポートし始めることを表明している。

音楽制作・動画作成など、少し踏み込んだ使い方に関しても、一応できる。
(反面、そこまでしたいユーザーなのであればあえてLinuxでやる必要が無いことも分かっていると思う)

ちなみにスマホやタブレットの改造にもLinuxは使える。
使わなくなったスマホにLinuxを導入して尖った再利用をする、というケースも少なくはない。

お金をかけなくとも、ちょっとした技術(と呼ぶに足らない知識と検索力)があれば様々な可能性を見せてくれる。
そんなエスコートをしてくれるOSがLinuxなんじゃないかと思う。

もうちょっと「Linuxを使うことは楽しいよ」という記事を書きたかったけど、結局こういうのは実用記事になってしまうな〜と思いました。
ひとまずLinuxのシェア率程度に、この駄文で楽しさが伝われば満足です。

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