作品「翳りし光の巡礼」の解説
2022年撮影の「『翳りし光の巡礼』― Widow 昨日を生きるために」から。
普段はスタジオでの作品撮り中心ですが、日中の海辺での屋外ポートレート形式で実験的に撮影したものになります。
概要愛する人を、人生のそのすべてを喪った女性の、あても終わりもない旅の断片。
記憶や感覚は時間の経過とともに徐々にかたちを喪っていく。
最後にはそのかたちをとどめられなくなり脆くも崩れ去り砂粒のひとつのように世界のどこかへ舞い散ってしまう。
想い出とは、まさにこの記憶や感覚の集積である。