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2/21開催【ドコモベンチャーズピッチ】保険を変えるInsure Tech ~超巨大マーケットのビジネスチャンスとは~

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は、2022年2月21日(火)に行ったイベント、

【ドコモベンチャーズピッチ】保険を変えるInsure Tech 
~超巨大マーケットのビジネスチャンスとは~

についてレポートしていきたいと思います!

本イベントでは、保険領域で新しい事業に取り組まれている注目のスタートアップ3社をお招きしピッチをしていただきました。

・保険のサービスや課題に興味のある方
・保険スタートアップへの投資をご検討されている方
・保険選びに迷っている方
・新規事業、オープンイノベーション等をご検討されている方
・最新のサービストレンド、テクノロジートレンドに興味のある方

にぜひお読みいただきたい内容となっております!

以下、各スタートアップにピッチをしていただいた内容をご紹介します!

■1社目:SEIMEI株式会社

1社目は、SEIMEI 津崎 様にご登壇いただきました!

<SEIMEI株式会社 Founder & CEO 津崎 桂一 様>

SEIMEI株式会社 Founder & CEO 津崎 桂一 様

・SEIMEI社の事業内容

SEIMEI社は、「テクノロジーを活用し、50兆円保険産業の礎となる」をミッションとして掲げ、保険プラットフォーム「ソリシター君」の開発運営を行っている企業です。

・保険会社⇔保険代理店の課題
保険会社の代理店営業社員を「ソリシター」と呼びます。ソリシターは、保険代理店の保険募集人「セールスパーソン」に保険商品の情報を提供します。従来は、電話や足で稼ぐというのがメインの営業スタイルでした。
このような場合、保険代理店は複数保険会社の保険商品が手元に集まるため、その比較や検索が大変であるという課題を抱えます。
また、保険会社のソリシターもセールスパーソンのパーソナルデータが手元にないため、個人の趣向に沿った営業ができないという課題があります。さらにCOVID-19の影響もあり、ソリシターが保険代理店に訪問できたとしても、コロナ以前よりテレワークが浸透した結果、保険募集人が出社していないので、訪問営業がさらに困難になっています。
そこでこの課題を解決すべく、SEIMEI社はオンラインソリシター「ソリシター君」を開発しました。

・オンラインソリシター「ソリシター君」
保険プラットフォーム「ソリシター君」は、保険会社⇔保険代理店間の情報プラットフォームです。保険代理店には医的引受目安や保険商品パンフレットなどの複数保険会社の業務情報を一括で検索できるサービスを無料提供し、保険会社にはこの検索データに基づいた保険代理店募集人へのダイレクト広告を配信できる場を提供しています。保険会社は、保険募集人がどの広告コンテンツをいつ閲覧またはダウンロードしたかを、フルネーム・所属保険代理店・検索日時まで把握することができます。

オンラインソリシター「ソリエター君」

現在、保険代理店339社に導入、保険セールスパーソン15,223名にアカウントを発行しています。これは、保険代理店向けソフトウェアとして国内シェア3位に相当します。一方で保険会社は、国内74社中2社に導入済みであり、マーケットカバー率は13.9%となっています。

保険会社向け保険代理店マーケティング支援事業

ソリシターの役割として以下のようなものが挙げられます。

・保険商品の案内と研修
・見込み案件サポート
・新契約進捗処理 & 不備対応
・保全対応
・保険募集人登録業務

業務の中でも保険契約者の個人情報を扱うことは多いです。そのためソリシター君には、保険契約者個人情報を取り扱えるレベルのセキュリティーが必要となります。よって、調達資金は、営業人件費やマーケティング費用にはほとんど使われず、プロダクト開発費に費やすことによって、金融機関の基幹システムとして相応しいセキュリティ基準をクリアしています。

■2社目:株式会社WDC

2社目は、WDC 上石 様にご登壇いただきました!

<株式会社WDC 代表取締役CEO 上石 泰義 様>


株式会社WDC 代表取締役CEO 上石 泰義 様

・WDC社の事業内容

WDC社は、保険経験豊富なメンバーが集まった生命保険代理店で「リアほ」を提供するInsure Tech企業です。

・日本の保険業界の課題
日本の保険業界の課題は以下の2つが挙げられます。

1.保険加入で便利で簡単な方法がない
保険業界は対面契約という伝統的なルールがあり、保険セールスを家に呼んだり、喫茶店で話したり、保険ショップに行くなど、場所確保、移動時間、商談が長時間に及ぶ等、見えないコストが多くかかります。また、保険ニーズがあるボリュームゾーンは、妊娠/出産期、子育て世代、しかも共働きが多く、多忙を極めており、長時間に及ぶ保険の話を聞くことが苦痛となっております。

2.保険セールスの仕事の大部分は新規見込み客探し
保険セールスの皆様が新規見込み客の獲得に困っております。
中にはリード獲得で毎月数万円も使用している人もいます。また、給与がインセンティブに左右されやすく、契約になるか分からないリードリストに費用を使い、十分な契約が獲得できずに負のスパイラルに入り、志半ばで辞めてしまう人も沢山見てきました。お客様に熱い気持ちを持った保険セールスが大量に辞めてしまうのは、保険業界、将来のお客様にとってもマイナスです。

これらの課題を解決すべく、WDC社は「リアほ」を開発しました。

・ロボット保険ガイド「リアほ」
累計で100,000件以上の保険相談を経験した社員達の原体験/ノウハウや、顧客の声をもとに作られたロボット保険ガイドです。

・「リアほ」が顧客と保険代理店/保険セールスの課題を解決
保険を買いたい顧客に便利な保険加入体験を提供し、保険を売りたい保険セールスにシームレスにつなげ、新規見込み客探しに困らないようします。

「リアほ」が顧客と保険代理店/保険セールスの課題を解決

ロボット保険ガイド「リアほ」、保険の買い手と売り手が得られるメリットは以下の通りです。

【顧客側のメリット】
・自由:自分の好きなタイミング
・便利:移動、場所確保の負担なし
・納得:ライフプラン、ステージに合わせベストなポートフォリオを知れる

【保険代理店/保険セールス側のメリット】
・安心:行き先に困らない
・便利:移動、場所確保の負担がない
・コスト:リード獲得で費用負担を減らせる

ロボット保険ガイド「リアほ」

顧客は「リアほ」によりパーソナライズされたポートフォリオの保険提案を受けます。そして、「リアほ」に登録後、パートナー保険代理店に送客され保険契約をします。
保険契約により得られた顧客の詳細データを解析し、大量にデータを抱えることにより、一層パーソナライズされた提案が可能になり提案精度も向上します。

【「リアほ」のマネタイズ方法】
① 保険会社による広告宣伝費
② リード提供による送客フィー
③ 保険販売手数料

相談予約件数は順調に増加しており、最適化されたマーケティングにより23年度中に月間2,000件以上へと拡大可能であると考えられます。

計画では、2023年中に単月黒字化、2026年~2027年にIPOを見込んでいます。

「日本の保険業界のデジタルシフトを推進し、世界基準に追いつき、そして追い越し、顧客が保険に便利簡単にアクセスできるようにする。また、志高い保険セールスが好きな仕事で最高のパフォーマンスを発揮してもらい離職率が下げる。WDCメンバーは保険業界に携わってきたからこそ、買い手も、売り手も、誰もが幸せな保険業界の実現を目指します」と語っていただきました。


■3社目:Sasuke Financial Lab株式会社

3社目は、Sasuke Financial Lab 笠松 様にご登壇いただきました!

<Sasuke Financial Lab株式会社 ビジネスデベロッパー 笠松 洋允 様>

Sasuke Financial Lab株式会社 ビジネスデベロッパー 笠松 洋允 様

・Sasuke Financial Lab社の事業内容

Sasuke Financial Lab社は、「自分に合った保険を、自分で選べる世界を」をミッションに掲げ、日本の保険業界をInsureTechで変革し、本当に必要な保険だけをユーザー自身が選べる世界の実現を目指し、デジタル保険代理店「コのほけん!」の運営、保険業界向けマーケティング支援、システム開発等を行っている企業です。


デジタル保険代理店「コのほけん!」


・「コのほけん!」

「コのほけん!」は、複数の保険を比較検討できる保険オンラインプラットフォームです。生保/損保合わせて44社/200商品以上(2023年4月現在)を扱っており、商品を一括して比較見積もりが可能です。以下の3つの特徴が強みです。

・生保・第三分野を中心とした比較・見積機能、試算機能、UI/UX
・生保/損保合わせて44社/200商品以上(2023年4月現在)の取扱い、多数の募集文書審査済みページ
・スマホをベースにしたレスポンシブデザイン設計

「コのほけん!」の強み

・「コのほけん!」 を活かした他チャネルへの展開
Sasuke Financial Lab社は、「コのほけん!」 のノウハウを生かして保険の販売領域の課題解決に取り組んでいます。

1. オンラインでの集客・申込
・保険会社:オンラインでのCVR改善、UI/UXの改善支援
・保険代理会社:O2Oマーケティング支援
2. 対面販売の支援
・保険会社:営業効率改善
・保険代理店:生保/損保クロスセル、リーズ獲得

・オンラインでの集客支援
Webサイトの運用においては、マーケティング・継続的なサイト改善など多くの課題があります。Webサイトへの流入、サイト内での課題は以下のようなものがあります。

1.Webサイトへの流入の課題
・サイト認知
・広告手法最適化
・SEO対策
・グループ集客、他

2.サイト内の課題
・サイト内UI/UX(高CVRの実現)
・サイト内機能拡充(多角的な商品検討機能)
・募集文書検査
・商品ラインナップの拡充

このようなWebサイト運用に関わる課題を「コのほけん!」 のノウハウで支援しています。

1.マーケティング支援
「コのほけん!」で行っているマーケティング改善を顧客の状況に合わせて提供、またその分野に秀でたメンバーを連携させることで効果的な支援を実現
2.UI/UX 
イラストや画像、配色から迷いにくい導線を実現
3.開発面での支援
保険業界に特化したデザイン、UI/UX設計や、開発ベンダーと連携した開発体制の構築

・対面販売の支援
生命保険業界の対面営業を重視する方針は依然としては変わっていません。そして、対面販売において、営業職員・顧客双方が課題を抱えています。

1.営業職員側の課題
・顧客へのニード喚起
・営業活動の効率化
・新人職員の教育
・生保/損保クロスセル

2.顧客側の課題
・万一の時に必要なお金
・自分に起こりうるリスク
・自分に合った保険や特約

顧客視点に立った時に求められることは、具体的な保険商品よりも情報です。
そこで、Sasuke Financial Lab社は、「コのほけん!」のロボットアドバイザーをベースとしたSaaS営業支援を行っています。質問内容・提示商品・提案理由を顧客に伝えつつ、営業の分析や教育支援ツールとして利用することができます。

今後は、「コのほけん!」と連携した送客機能についても検討していく予定と語っていただきました。

まとめ

今回は、保険関連の代表的な3社のお話をお聞きしました。

誰もが自分に合った保険を簡単に見つけることができる社会の実現が非常に楽しみですね!

>>今後のドコモ・ベンチャーズのイベントはこちら


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