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2/14開催【ドコモベンチャーズピッチ】無人ビジネスの未来 ロボットや遠隔が作り出すDXの最終形

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は、2023年02月14日(火)に行ったイベント、

【ドコモベンチャーズピッチ】無人ビジネスの未来 ロボットや遠隔が作り出すDXの最終形

についてレポートしていきたいと思います!

本イベントでは、無人ビジネス領域で新しい事業に取り組まれている注目のスタートアップ3社をお招きしピッチをしていただきました。

・無人店舗、ロボット、遠隔接客のサービスや課題に興味のある方
・ロボット、無人店舗関連の投資をご検討されている方
・最新テクノロジーに興味のある人
・新規事業、オープンイノベーション等をご検討されている方
・最新のサービストレンド、テクノロジートレンドに興味のある方

にぜひお読みいただきたい内容となっております!

以下、各スタートアップにピッチをしていただいた内容をご紹介します!

■1社目:株式会社QBIT Robotics

1社目は、QBIT Robotics 中野様にご登壇いただきました!

<株式会社QBIT Robotics 代表取締役社長 中野 浩也 様>


株式会社QBIT Robotics 代表取締役社長 中野 浩也 様

・QBIT Robotics社の事業内容

 QBIT Robotics社は、「人とロボットが協働する楽しいサービスロボット社会を実現する」ことを目標に、サービス業向けロボットパッケージ開発および、ロボット導入支援やコンサルティング事業に取り組んでいます。

数多くのロボット導入実績、ロボットインテグレーション技術、自社開発ソフトウェアという3つの強みを軸に、QBIT Robotics社では、現在、主に4つの事業を展開しています。

1.調理接客ロボット化事業
調理接客ロボット化事業の導入事例として、「変なカフェ」があります。これは、「おもてなしコントローラー」というロボット一台でカフェを営業する画期的な事例です。画像認識により年齢層、性別、表情などを認識し、各ゾーンでの最適な発話と動作をAIが判断します。人はカップや豆の補充業務をするのみでよく、コロナ禍においても黒字を達成しました。2018年から2023年現在まで、5年間安定して営業しています。

・「変なカフェ」ハウステンボス

・「変なカフェ」エイチ・アンド・エス

2.館内物流ロボット化事業

調理接客ロボット(ドリンカーロボット)

QBIT Robotics社が提供するロボットの例として、高速ドリンカーロボットがあります。これにより、数十種類のカクテルを1杯40秒という速さで作ることができます。テーブルオーダーとも連携しています。また、複数メーカーの自動搬送ロボット群とロボットアームをクラウドで統合した、大規模オフィスビル向けの館内集荷配送サービスを行っています。こちらは、QBIT Robotics社が展開するプラットフォームで遠隔操作・監視をしています。

3.ロボット導入・開発支援・コンサル事業

ロボット化館内集荷配送 実証実験


自立走行型の配送ロボットDR1や、エレベーター連携などの開発をおこなっています。例えば、マンション内配送を配送ロボットDR1に任せることで、宅配ロッカーまで荷物を取りに行く必要がなくなります。

・配送ロボットDR1

4.ロボットインテグレーション事業(その他)
コミュニケーションロボットアプリケーションや、FA工場向けロボット開発、データセンサー向けの読み込みロボットサービスなどその他の事業はロボットインテグレーション事業で展開しています。

・QBIT Robotics社の願い
ロボティクスサービスプロバイダーとして、

・サービス業へ多くのPOCを含む導入実績
・ロボットフレンドリーな環境構築ノウハウ
・自社開発ロボットコントロールプラットフォーム

などの事業に取り組みながら、人とロボットが協働する楽しいサービスロボット社会を実現することが、QBIT Robotics社の願いです。

■2社目:タイムリープ株式会社

2社目は、タイムリープ 望月様にご登壇いただきました!

<タイムリープ株式会社 代表取締役 望月 亮輔 様>

タイムリープ株式会社 代表取締役 望月 亮輔 様

・タイムリープ社の事業内容

日本の課題の一つに、サービス業の深刻な人手不足があります。この課題により、採用が困難化し、給料が上がり、店舗経営が困難になるという負のスパイラルが目立ってきています。そこで、タイムリープ社は、サービス業におけるスタッフのひとりひとりが、倍以上の力を発揮できる仕組みが必要であると考えました。それを実現するのが、遠隔接客サービスRURA(ルーラ)です。

・RURAの仕組み
RURAは、遠隔地にいるスタッフが、店舗に置いてあるモニター越しに接客することができるシステムです。複数店舗を跨いで接客をすることができ、最少人数で最大店舗数の接客を行うことが可能です。RURAを通して、リモートかつ映像の遅延などのタイムラグなく、店頭と変わらない接客サービスを提供することができます。


遠隔接客の例

遠隔接客の流れは、以下の通りに行われます。

・待機画面で複数店舗の映像を確認
・お客様の来店とともにセンサーが反応して遠隔スタッフに通知
・接客画面に移動して接客開始

遠隔スタッフが操作するRURAの画面は、複数店舗の映像が映る「待機画面」と、店舗に来たお客様と1対1で接客ができる「接客画面」の2つに分かれています。待機画面と接客画面を行き来することで、複数店舗を飛び回ることが可能です。

・参考動画


リモートコントロール機能の例

また、現地のセルフ端末をRURAとリンクすることにより、遠隔にいるスタッフとお客様で同じ画面を操作することができる、リモートコントロール機能も展開しています。初めての来店で、店頭の端末操作の勝手がわからず困っているお客様や、お年寄りや子供などセルフ端末の操作が苦手というお客様に対しても、RURA越しに遠隔でサポートすることができます。

・導入例1:「スペースクリエイト 自遊空間」
インターネットカフェの受付業務を完全遠隔化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000059684.html

・導入例2:「JR東日本ホテルメッツ」
ホテルフロントの遠隔化、各拠点から人員を削減し新店舗開設
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000059684.html

■3社目:株式会社ROMS

3社目は、ROMS 阿部様にご登壇いただきました!

<株式会社ROMS 取締役 経営戦略室長 阿部 翔太郎 様>

株式会社ROMS

・ROMS社の事業内容

ROMS社は、「RetailをDegitalとAutomationで変革し、次のCXを創造する」というミッションのもと、小売企業向けにECおよびネットスーパーの店舗併設型自動倉庫や超小型無人店舗のシステムを提供しています。

ROMS社は、オートメーション化とロボティクスによる無人店舗のフルフィルメント拠点を拡大しています。これにより、店舗を中心とした小型の自動化およびロボットによるピッキングをサポートしています。


オートメーション化とロボティクスによる無人店舗のフルフィルメント拠点

1.ロボティクス・コンビニエンス・ストア(RCS)
こちらは、小型無人店舗兼配送デポです。コンビニサイズの小型店舗に物流倉庫で活用される自動化技術を取り入れ、顧客のオーダーから受け取りまでを完全に自動化・無人化します。

RCSの導入により、

・複数商品の提供 → 併せ買いによる売上維持
・温度帯管理や賞味・消費期限管理 → 豊富な商品の提供

が可能になります。

2.ナノ・フルフィルメント・センター(NFC)
日本のECおよびネットスーパー向けの小型自動倉庫です。小型のフルフィルメントセンターにピッキング技術を組み合わせ、ECやネットスーパーのオーダーに対して24時間効率的なピッキング対応を実現します。

NFCの導入により、

・オンライン・オフラインの在庫の常時把握 → 在庫の可視化、適正化
・事前・現地・ネット注文 → 多様な購買体験の提供

が可能になります。


ナノ・フルフィルメント・センター(NFC)のユースケース

ROMS社では、全ての作業をロボットに任せるのではなく、人とロボットがそれぞれ得意な領域をハイブリッドさせることが大切だと考えています。たとえば、卵や牛乳など多くの人が購入する商品や、商品の選択の際に瞬発性が求められる場合において、ロボットよりも人が行う方が効率が良いと言えます。反対に、例えば、夜間に作業しなければならない場合、人よりもロボットが一晩中稼働していた方がいいと言えるでしょう。このように、スーパーの有人ピッキングシステムと、ROMS社の店舗併設型でNFCの自動ピッキングシステムを融合させることで、より効率の良いネットスーパーオーダーのシステムが出来上がります。

・auミニッツストアでの具体例


オートメーションからUI/UXまでを一括提供

ROMS社では、小売企業の自動化からUI/UXまでを一括で提供しています。オーダー(UI/UX)、管理分析(データ分析)、ピッキング・パッキング(自動化)という一連の流れをROMS社が企画・設計することで、信頼できるシステム全体の自動化が実現します。

まとめ

今回は、無人ビジネス関連の代表的な3社のお話をお聞きしました。

無人化が進んだ店舗で買い物ができる未来にワクワクしました!
無人店舗による新しいDXの未来が非常に楽しみですね!

>>今後のドコモ・ベンチャーズのイベントはこちら


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