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2/7開催【ドコモベンチャーズピッチ】広がり続ける買い方や売り方の世界~新しいコマースの在り方とは~

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は、2023年2月7日(火)に行ったイベント、

【ドコモベンチャーズピッチ】広がり続ける買い方や売り方の世界~新しいコマースの在り方とは~

についてレポートしていきたいと思います!

本イベントでは、eコマースの領域で新しい事業に取り組まれている注目のスタートアップ4社をお招きしピッチをしていただきました。

  • コマース系のサービスや課題に興味のある方

  • コマース関連の投資をご検討されている方

  • 新規事業、オープンイノベーション等をご検討されている方

  • 最新のサービストレンド、テクノロジートレンドに興味のある方

にぜひお読みいただきたい内容となっております!

以下、各スタートアップにピッチをしていただいた内容をご紹介します!

■1社目:株式会社SPRING OF FASHION

1社目は、SPRING OF FASHION 保坂 忠伸 様にご登壇いただきました!

<株式会社SPRING OF FASHION CEO 保坂 忠伸 様>

式会社SPRING OF FASHION CEO 保坂 忠伸 様

・SPRING OF FASHION社の事業内容

タグ1行で自社サイトにコミュニティページを開設でき、ファン同士が繋がるコミュニティ構築サービス「STYLISTA(スタイリスタ)」を運営しています。STYLISTAはコーデ相談したい人と提案する人をマッチングするショッピングSNSです。このSNSは「従来のECサイトの情報は一方通行である」という課題感をきっかけに、ECサイトに双方向性を持たせ、コミュニティを通じてECサイトの「自分ゴト化」することを目指しています。また、SPRING OF FASHION社は顧客ロイヤリティを上げLTVを向上させることをミッションとしています。

ECサイトの「自分ゴト化」

・タグ1行の設置でカンタンにECサイトをコミュニティ化
ユーザーは自社のECサイトの中にたったタグ1行を埋め込むだけでコミュニティページを開設できます。この中でユーザーのアクション(投稿、まとめ、レビュー、スタイルなど)を通じて企業様の営業をお手伝いする仕組みとなっています。

STYLISTAでできるコンテンツ作成の種類は以下の通りです。

・投稿
実際に使った様子を写真などで投稿できる
・まとめ
おすすめの商品をカテゴライズしてまとめる
・レビュー
商品に対しての口コミ
・スタイル
コーディネートを作る機能

・商品が手元になくてもコンテンツ作成可能
「STYLISTA」の特徴的なアクションとして、スタイルという機能があります。
企業様側が事前に連携させた商品をユーザーが選択しファッション、家具、インテリアなどのコーディネートを作成できます。UGCを作ろうとしてもなかなかコンテンツがない、という課題を解決するために、このソリューションが生まれました。

スタイル:商品が手元になくてもコンテンツ作成可能

・ロイヤル顧客にコンテンツ作成の機会を提供しアンバサダーに
ユーザー側にはインセンティブ設計があり、コンテンツを作成することで、サイト内で利用できるコインが獲得できます。この活動を通じてアンバサダーを育成、発掘することも目的としています。また、優良ユーザーには、ブランドバッチ付与&ブランド認定スタイリストと称することで、スペシャルな体験を提供しています。実際にバッジを獲得したユーザーは喜びの声などを自身のSNS上で拡散し、そこからのECサイトへの集客にも繋がっています。

・#Play your Lifestyle
STYLISTAの新たなブランドのタグラインとして#Play your Lifestyleを掲げています。遊び楽しみ、夢中になれる!ブランドとファンが一緒に好きを広げるコミュニティを作りたい、と語っていただきました。

■2社目:株式会社EC-GAIN

2社目は、EC-GAIN 村田 薫 様にご登壇いただきました!

<株式会社EC-GAIN 代表取締役 村田 薫 様>

株式会社EC-GAIN 代表取締役 村田 薫 様

・EC-GAIN社の事業内容

EC-GAIN社では、EC事業者が簡単にソーシャルコマースへの参入が出来るソーシャルコマースプラットフォーム「pippin」を開発しています。
eコマースは過去20年間で社会のインフラに成長しました。しかし、自分が全く詳しくないものを購入する際、天文学的なレビューや説明記事を読むには大変時間がかかり、かつ失敗してしまうこともあります。eコマース体験は膨大な情報の中から商品を探して、調べて、選ぶという意思決定コストが非常に高いことが課題だと感じ、オフラインのような満足感のある買い物体験をオンラインでも実現させたいという思いから「pippin」の開発に至りました。

・商品に詳しいクリエイターがショップを開設
「pippin」では、登録されているSNSのクリエイターが専門家としてセレクトショップを開設し、専門知識を通して商品の情報を発信・販売します。
SNSやブログなどを利用して個人が本当にオススメしたい商品だけを成果報酬型ECで代理販売できる事を可能にしています。その個人に代理販売してもらうことを通じて販路拡大に悩むEC事業者の販売課題を解決しています。
また、ユーザーにとっても、動画等で説明された商品の中から迷うことなく商品を検討・購入ができるというサービスとなっています。

商品に詳しいクリエイターがショップを開設

・専門クリエイターに相談して購入が可能
顧客は商品のクチコミやレビューといった評価を確認するだけでなく、専門クリエイターに直接相談ができるため、自分では見つけることができなかったものが提案され、最適な商品を見つけることができます。
また購入後の相談も購入時に相談したクリエイターに相談できることで、買い物に悩んだ際の頼れる存在がオンライン上にいるというソーシャルコマース体験を創り出しています。

専門クリエイターに相談して購入が可能

・今後について
寡占状態のEC市場の中から、クリエイター経由で新たな顧客と出会うためにソーシャルコマースの新たなチャンネルを提供し企業様の課題を解決していきたい、としています。
“お買い物に迷ったらpippin”という存在を目指し、ソーシャルコマースの力で当たりか大当たりしかないEC体験を提供していきます、と語っていただきました。

■3社目:株式会社SECAI MARCHE

3社目は、SECAI MARCHE 早川 周作 様にご登壇いただきました!

<株式会社SECAI MARCHE 代表 杉山 亜美 様、早川 周作 様>

株式会社SECAI MARCHE 代表 杉山 亜美 様、早川 周作 様


・SECAI MARCHE社の事業内容

SECAI MARCHE社は、東南アジアNo.1の産直ECプラットフォームを提供しています。受注から配送まで独自の仕組みを構築し、生産者のこだわり食材を新鮮な状態のまま消費者にお届けすることで東南アジアで生鮮食品の新たなサプライチェーンを創っています。

・東南アジアのEC市場
東南アジアのEC市場は、2025年に22兆円に達すると言われており、大きく成長すると予想されています。中でも食品が占める割合が最も大きく、コロナの影響もあってオンラインで購入する人が増えており、EC市場は急激に伸びています。

・生産者の現状
東南アジアでは、eコマース市場に参入したい生産者はいますが、生産者の平均収入は月20万以下がほとんどで、EC市場進出に投資ができません。また、現状は農家さんに受発注、収穫、梱包、配送する余力もありません。さらに、日本のように冷蔵トラックが存在しないため、生鮮品の運搬時の温度管理が困難なことから、生産地から消費地までの生鮮品の食品廃棄率は50%以上と、非常に高いことも課題となっています。
これらのように、EC市場は急激に伸びている東南アジアですが、それを支える物流インフラが整っていないことが課題です。

東南アジアの生産者の現状

・世界中の生産者と消費者をダイレクトに繋ぐ、産直プラットフォーム
そこで、東南アジアの生産者に対し、消費者とのコミュニケーション、集荷・配送管理、受発注管理、決済、代金回収のサポートを行うための「SECAI MARCHE」を開発・提供し、生産者と消費者を繋ぐ新しいECインフラを構築しています。

これまで流通の表舞台に立つことができなかった生産者の方々に、成長の機会を与えて、さらに流通における食品ロスを最小化し、全ての人がサスティナブルに成長できる世界を創造すること。これがSECAI MARCHE社のミッションです。

Growth for everyone

・SECAI MARCHE社の強み
圧倒的な鮮度、品揃え、価格に加え、テクノロジーもSECAI MARCHE社の強みです。
受発注から配送マネージメント、倉庫マネージメント等のテクノロジー開発を自社で行い、一気通貫のサービスを提供しています。生鮮品に特化したAI需要予測では、オーダーに対して発注の予測精度を97%に高め、全てのオーダーに対して運びきることで食品廃棄率1%を実現しました。

■4社目:株式会社カウシェ

4社目は、株式会社カウシェ 門奈 剣平 様にご登壇いただきました!

<株式会社カウシェ 代表取締役CEO 門奈 剣平様>

株式会社カウシェ 代表取締役CEO 門奈 剣平様


・カウシェ社の事業内容

カウシェ社は、世界一楽しいショッピング体験をつくる」をビジョンに掲げ、友人や家族、アプリ上の誰かと一緒に購入すると最大で80%お得になるシェア買いアプリ「KAUCHE」を展開しています。
日本人と中国人の親の間に生まれた門奈様は、シェア買い事業を運営する中国企業Pinduoduo社がECの圧倒的王者であるアリババを追い抜く急成長を遂げ、それを中国で目の当たりにしました。その体験を機に、顧客が顧客を呼びながらサービスをスケールしていくPinduoduo社を参考に、日本の小売りを盛り上げたいという思いからカウシェ社が設立されました。

KAUCHE

・KAUCHE/サービス概要
購入を希望するユーザーが営業マンとなり、さらに別の顧客を呼び込むことで商品のプロモーションがなされ、商品が拡散されます。また、商品を提供する企業側が割引差額を負担するという仕組みになっており、24時間以内に同時購入する人がいなかった場合は商品を購入できずに返金される設計がなされています。
既存ECサイトでは多大な広告宣伝費や月額出店料、サイト構築費が必要になりますが、KAUCHEではSNSで顧客が自発的に拡散(宣伝)してくれるため、広告宣伝費を抑える事ができ、その分を割引する事ができます。その点が多くの事業者に喜ばれています。その結果、ナショナルブランドや他ECモール上位事業者がKAUCHEに順調に参画しています。

KAUCHEの仕組み

・ユーザー拡散が基点となり急拡大
広告や検索エンジンではなく、ユーザーのプライベートなSNSやチャットなどのトラフィックをベースに拡大を続けており、広告を使うことなくリリースから2年で累計130万ダウンロードを超えるなど、常にユーザー基点で成長しています。いわゆる「バイラル拡散モデル」による圧倒的な成長性を持つのが強みです。

・東京以外が8割以上を占め、人が人を呼んでくるプロダクト
一定の地域に限定されることなく、日本全国でユーザーが広がっています。日常的にSNSを使いこなす20~40代既婚女性に高い支持を得ており、購入意欲の高いユーザーがハブとなって、他のユーザーを連れてきてくれる構造になっています。広告不要で、販促&ユーザー拡散で拡大するため従来のECの5倍の集客効率構造を実現しています。

まとめ

今回は、販売/eコマース関連の代表的な4社のお話をお聞きしました。

デジタルによって情報が効率的に管理され、より便利になったeコマース業界の新しい未来が非常に楽しみですね!

>>今後のドコモ・ベンチャーズのイベントはこちら


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