見出し画像

導入事例:リモートワークを当たり前に”するのは、誰でもどこでも使える、DaaSサービス

(注:2019年5月の記事です。現在は大きく変化しております)

写真 2019-04-04 13 05 12


株式会社キャスター
「リモートワークを当たり前にする」というミッションを掲げ、オンラインアシスタントサービス『CASTER BIZ』やデザイナー・エンジニアへの仕事紹介サービス『Remote Style』などを運営している。
700名以上いるメンバーには出社義務はなく、フルリモートワークで事業に従事していることも特徴。また、役職ではなく役割を重視したフラットな組織形態で情報の透明性が高い『ホラクラシー組織』を採り入れた組織づくりでも知られる。


北村 麻衣子氏
株式会社キャスターのセキュリティチーム DPO(Data Protection Officerの略。データ保護責任者)。2016年、キャスターと並行して自身でも、クラウド型セキュリティソリューションを提供する株式会社MSLを起業、代表を務めている。

セキュリティ対策のアップデートは、キャスターの成長には必至。
-これまでキャスター社がどんなセキュリティ対策を取られてきたのか。また、その中で感じていた課題についてお聞かせください。

弊社は、社長から契約社員・業務委託社員まで、全員の給与をオールオープンにしています。とはいえ、誰でもどんな情報へもアクセスできるような、全ての情報がオールオープン状態なのかと言えば、当然そうではありません。

アカウント単位で閲覧権限を持たせたり、アクセス形跡を残したりなど、関係ない情報は見に行くことができないよう、仕組みを整備してきました。

一方で、個人のリテラシーを高める取り組みも続けてきました。情報漏えいの原因の8割はヒューマンエラーなので、入社時のセキュリティ研修はもちろんですが、定期的にセキュリティについて学ぶ場を取り入れています。

ただ、弊社の事業は、請け負ったクライアント業務を、様々な人が、様々な時間・場所で作業をするという特性があります。そのため、リモートデスクトップ(手元のコンピューターからネットワークで接続された他のコンピューターのGUIやデスクトップ環境を操作する技術の総称)などのサービスを取り入れて、環境をアップデートし続けなければいけないという課題を常に抱えていたんです。

どこでもデスクトップは、法人だけではなく個人ユーザーの味方。
-ドコデモ社の『どこでもデスクトップ』を導入された理由を教えてください。

ドコデモさんのDaaS(Desktop as a Serviceの略。デスクトップ環境をサーバー上で稼働させる、クライアント仮想化技術の1種)、『どこでもデスクトップ』は、ブラウザベースでのSaaS型VDIですが、名前の通りポケットWi-Fiでも使えるなど、まさにどこでも使えます。時間課金制の料金体型も魅力だと思いました。また、1台から利用できることが何より大きい決め手になりました。

というのも、ドコデモさんの競合は、外資系・国内系問わず大手企業になると思いますが、基本的には少数ロットを許していません。ミニマム数十台からの契約がほとんどなんです。

(注:イメージ動画です)

ただ、弊社が提供しているオンラインアシスタントサービス『CASTER BIZ』は、法人だけではなく個人の方も利用してくださっているため、1台単位で利用したかったんです。フレキシブルに一緒に動いてくださるドコデモさんの存在はありがたいと思いましたね。

-実際に『どこでもデスクトップ』を導入されての感想をお聞かせください。

個人端末にデータを落とせないなど、情報漏えいを防ぐ体制を整えられたことは、管理サイドとしては非常に良かったと思います。それから、ログインの有無や、トータルの利用時間なども月毎に見ることができるので、より管理がしやすくなりました。

フルリモートで働く自分たち自身が、ヘビーユーザー。それが提供者としての最大の強み。
-キャスター社は、『どこでもデスクトップ』のユーザーである一方で、ドコデモ社と協業でOEMサービスを展開されているとおうかがいしました。

そうですね。DaaS領域で素晴らしい技術をお持ちのドコデモさんに対して、私たちは営業機能でご一緒させていただいています。しかも、全従業員がフルリモートで働く私たちのような組織体の会社が、DaaSのサービスを提供することにこそ価値があるのではと考えています。

自分たちがユーザーとして日々利用する中で気づいたことを元に、ドコデモさんにフィードバックをさせていただいて、サービスの改善を重ねていく。そうすることで、より良いサービスへと進化させられると思っているからです。

無理難題だなと思いながらも、率直に要望を出させてもらっていますが、ドコデモさんは全力でアップデートに取り組んでくださっているのでありがたいですね。

ちなみに、近々機能追加される予定ですが、要望させていただいたひとつが『自動シャットダウン』です。現在は利用者がクラウド上のサーバーをオン・オフするのですが、管理サイドでできるようにしたいという要望をお伝えしました。

当然ながら、利用者が休憩や仕事終わりでPCを閉じる時に、クラウド上のサーバーはPCを閉じただけではオフにならないんですね。ただ、急いでいたりうっかりしていたりすると、オフにせずにつなぎっぱなしの状態になる。そうすると、正確な利用時間が把握できなくなるんです。そこで、管理者サイドでシャットダウンできる機能の追加をお願いしました。

それから、ユーザー毎に、月単位で何時間利用したという情報を把握するだけではなく、いつ・どれだけ・どのソフトを起動していたのかまで見られるようにということも要望しています。

-より正しく実働時間を把握したいということかと思いますが、その狙いはどこにあるのでしょうか。

どのタスクにどれだけ時間がかかったのかという正確なデータがあれば、それをもとにして、適正なタスク配分・人員配置ができます。今でも自社システムで、仕事の割り振りを管理し経過時間の把握もしていますが、どこでもデスクトップ経由でその詳細な情報が蓄積されていけば、業務品質の向上に繋げる独自ナレッジにしていけるのではと考えています。

自分たちの取り組みこそが、
今後加速するリモートワークのヒントになる。
-最後にメッセージをお願いします。

国をあげて働き方改革が加速する中で、リモートワークに取り組む企業はこれからもっと増えてくると思います。日報を書いたり事務作業をしたりするために、出先からわざわざ会社に戻ることは、今はまだ普通かもしれませんが、移動時間が勿体無い。そういった無駄な時間をなるべく減らすことで、長時間労働の減少につなげたいといった声も、多く聞くようになっています。

とはいえ、まだ情報収集段階の企業さまも多く、リモートワーク導入に踏み切れない理由のひとつとして、“業務の切り出しへの不安”があるようです。キャスターは、業務の切り出しに取り組んでもう5年目。

どこまで依頼するのか、やる・やらないの線引きが曖昧で苦労をした時期を経て、現在は300社以上お取り引きがあるなど、ナレッジが貯まってきました。そういった観点からもアドバイスさせていただけることがあるのかなとも思っています。

ドコデモさんと私たちの取り組みは、これからリモートワークに取り組む多くの企業さんにとってのヒントになるはず。だからこそ、改善を重ねて、より良いサービスをつくっていくことで、“リモートワークを当たり前に”していけたらと思います。


お問い合わせとデモはこちら!

https://lp.docodesk.jp/


<キャスター株式会社 会社概要>
会社名  :株式会社キャスター
代表取締役:中川 祥太
設立   :2014年9月
事業内容 :オンラインアシスタントサービス「CASTER BIZ」をはじめとした人材事業運営
資本金  :2億6,970万2,000円
本社所在地:宮崎県西都市鹿野田11365-1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?