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ルワンダ大使がニューホープ技術専門学校の創立20周年記念式典に出席(世界平和女性連合(3))

外務省が旧統一教会と関わらないようにすることが困難であることの証左となる事例が、先週、また(二つ)露見しました。


外務省は、旧統一教会の関連団体のNGOがアフリカのセネガルに職業訓練校を建設した際、2015年2月にODA=政府開発援助として、955万円余りの無償資金協力を決定し支援した。

『外務省は、2018年に、旧統一教会の関連団体が運営するルワンダの技術専門学校の創立20周年記念式典が開かれた際、当時のルワンダ大使が出席し祝辞を述べていたことも明らかにしました。』


WFWP Japan の堀(堀守子)会長は「WFWP Japan はこれまで多くの途上国において女性の地位向上と貧困の撲滅、そして教育に尽力してた。我々のボランティアは「お母さんの愛」が基礎になっている。現地の人々の心に寄り添い、様々な支援を通じて経済自立のみならず、身体も心も健康な世界市民となれるよう今後も支援の輪を広げていく」と述べました。』

宮下大使は「ルワンダ大使館は20年前にはまだ開設されておらず,皆さんに会うのは今日が初めてである。皆さんと一緒に20周年の節目を祝うことができ,光栄に思う。このプロジェクトには長年多くの日本人ボランティアが協力してきたが,日本人とルワンダ人の友情がこのような学校として結実し,多くの卒業生が既にルワンダの社会で活躍されているのを知り,うれしく思う。今後も多くのルワンダ人の生徒達がここで技術を習得し,ルワンダの発展に貢献することを期待している。」と述べました。』


セネガルのジャモー職業訓練校の設立・運営は世界平和女性連合(米国)が主導しているようですが、ルワンダのニューホープ技術専門学校の設立・運営は世界平和女性連合の日本支部が主導しているようです。ルワンダ大使の当該式典への出席は旧統一教会のルワンダにおける勢力拡大の一助となったかもしれません。

ニューホープ技術専門学校の卒業生が作っている手芸製品は日本国内でも(BASEに設けられたサイトで)通信販売(会社名 ルワンダファミリー)されていますが、この会社も旧統一教会の関連企業の一つに数えるべきでしょうか。

ニューホープ技術専門学校の卒業生たちの新作はこちら!

https://newhope.handcrafted.jp/

ルワンダはアフリカ大陸の中央部に位置し、周囲をウガンダ、タンザニア、ブルンジに囲まれた内陸国です。1994年、自国民同士が殺し合い、100日間で当時のルワンダ全国民の約10~20%である80万人以上が犠牲となったジェノサイド(大虐殺)を経験しました。

現在著しい経済成長を遂げていることから「アフリカの奇跡」と呼ばれています。しかし、経済格差の拡大や、若者の失業率など課題は残っています。

ルワンダでの活動

職業訓練校「ニューホープ技術専門学校」の運営

1996年より、首都キガリ市に技術教育を目的とした職業訓練校を運営しています。2000 年から少数の男子生徒も受け入れており、2007 年から世界銀行の支援プロジェクト「除隊兵士社会復帰のための職業訓練」推進校に推薦され、除隊兵士を受け入れていました。

開校年月  1996年2月

教育内容  洋裁、理容・美容、料理の技術コース。教育期間は 1 年間で卒業前に学外実習を 3 ヵ月間実施。

卒業生総数  2,417 人

学外実習センター建設

ルワンダ国内の職業訓練校の教育プログラムは、企業が求める技能に追いつかず、即戦力にならないという調査結果がでています。現在、この学校の生徒の平均就職率は40%です。雇用機会を得られない卒業生は、1日1食の困窮した生活を続けざるを得ません。

また、教育省が定める1年間の教育プログラムの中に、学外実習の期間がありますが、生徒本人が実習費を負担する上、無給での研修となっています。そのため、本人とその家族には経済的負担が大きいのが実状です。

そこで、即戦力となる人材の育成と実習費の経済的負担軽減を目的とした、『学外実習センター』を建設することとなりました。

完成すれば、社会で活躍できる人材を輩出し、更には、訓練、研修だけでなく、新たな雇用機会の創出も期待できます。

里親制度

1998年より、ニューホープ技術専門学校に通う孤児・経済的に大変な学生に対し、里親制度を実施しています。

※現在新規の募集はしておりません。


ニューホープ技術専門学校創立20周年記念式典

Ambassador Miyashita attends 20th Anniversary of the foundation of New Hope Technical Institute (October 19, 2017)

2018/10/30

10月19日,宮下大使は,キガリ市ニャルゲンゲ郡にて,「ニューホープ技術専門学校」創立20周年記念式典に出席しました。

On October 19, Ambassador Miyashita attended the 20th Anniversary of the foundation of New Hope Technical Institute held in Nyarugenge District, Kigali city.

1994年のジェノサイド直後に世界女性平和連合日本支部(WFWP Japan)のボランティアがルワンダで活動を開始しましたが,1995年にはルワンダ側カウンターパートとして世界女性平和連合ルワンダ支部が設立されました。1998年には,両団体が共同でニューホープ技術専門学校を開設しました。同校では,これまで20年に亘りジェノサイドの被害者,孤児及び未亡人への支援を目的に,職業訓練を実施してきています。

Some Japanese volunteers of Women’s Federation for World Peace/Japan (WFWP/Japan) came to Rwanda in 1994 right after the genocide. And they established WFWP/Rwanda in 1995 as their Rwandan counterparts. In 1998, both WFWP/Japan and Rwanda launched the New Hope Technical Institute. The New Hope Technical Institute trained mainly survivors of genocide, orphans and widows for their vocational skills.

宮下大使及びほかの参加者は,まず日本人ボランティアによって支援を受けた洋裁,美容,調理の職業訓練実習の様子を見学した後で,記念式典に参加しました。

Ambassador Miyashita, and other participants were at first guided to classrooms to observe the vocational trainings including tailoring, hairdressing and beauty treatment, and culinary arts, which were supported by Japanese volunteers.

宮下大使は,挨拶の中で,「ルワンダ大使館は20年前にはまだ開設されておらず,皆さんに会うのは今日が初めてである。皆さんと一緒に20周年の節目を祝うことができ,光栄に思う。このプロジェクトには長年多くの日本人ボランティアが協力してきたが,日本人とルワンダ人の友情がこのような学校として結実し,多くの卒業生が既にルワンダの社会で活躍されているのを知り,うれしく思う。今後も多くのルワンダ人の生徒達がここで技術を習得し,ルワンダの発展に貢献することを期待している。」と述べました。

In his remarks at the ceremony, Ambassador Miyashita said since the Embassy of Japan in Rwanda was not opened 20 years ago, today is the first time to meet everyone. I am honored to congratulate the 20th anniversary of the New Hope Technical Institute with you all. As a number of Japanese volunteers cooperated on this project for a long time, a friendship between Japanese and Rwandan bore fruits and brought the foundation of the New Hope Technical Institute. I am delighted to know that many graduates play an active role in the Rwanda’s society. I expect that many Rwandan students will gain vocational skills here and contribute to the development of Rwanda from now on as well.

また,WFWP Japanの堀会長は,「WFWP Japanはこれまで多くの途上国において女性の地位向上と貧困の撲滅、そして教育に尽力してた。我々のボランティアは「お母さんの愛」が基礎になっている。現地の人々の心に寄り添い、様々な支援を通じて経済自立のみならず、身体も心も健康な世界市民となれるよう今後も支援の輪を広げていく」と述べました。

The president of WFWP Japan, Ms. Hori, said in her remarks, “WFWP Japan has so far supported the advancement of women’s statuses, eradication of poverty, and education in a number of developing countries. Our volunteers are based on a mother’s love. We will continue to be considerate of others’ feelings and expand a circle of support in order not only to support economic independence but also to support them to become physically and mentally healthy global citizens.”

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