「反ワク」

 俺は時々偽悪的に「反ワク」を名乗って、すべての事象をワクチンのせいにすることがある。
 世間一般で偏見を持たれているものをあえて名乗って、それを日常に溶かしていくという作戦だ。といえば高度なものに聞こえるが、実際は何も考えていない。

 小林よしのりの名著「脱正義論」の有名なセリフ「日常に帰れ」。これは何かに嵌りすぎそうになったときに、ふと我に返す言葉である。
 日常。

 「ザ・セカンド」で金属バットが漫才中に「ワクチンは怪しい」というような発言をし、これを放送に乗せるためにあえてなのか、ちょっと判断がつかないが、「ワクチンにマイクロチップが」という話を例えに出して、「反ワク=あたおか」というふうにまとめていた。ただ観客は最初の「ワクチンが怪しい」の時点で笑っていたので、一体どんなふうに思って笑っていたのか定かではない。みんな怪しい、おかしいと思っているのだろうか?

 たくさんの陰謀論が溢れている。
 先日は、近々ブラックホールに地球が吸い込まれるというのを見た。
 こういうのは探せばたくさんあるだろう。
 TV・新聞の「正しさ」の中に生きる人は、TV・新聞でやっていないことは全部「嘘」と断定する。
 ―そんなことTVや新聞でやっていない、と。

 もちろんネット・SNSが正しいと言っているわけではない。
 何が正しいかと、どう自分が信じるかなのだ。

 そして意見は変わっていい。
 妻に、「なんか地震が起きたらすぐトレンドに人口地震って出るよね」と言ったら「それはお前が反ワクだからや!」と言われ、そっかトレンドって人によって違うものが出るんだと学んだのだが(それまでは全員同じものが出るのだと思っていた)、人口地震はあまり信じていない。信じていないというか、見分けがつかない。

 コロナワクチンはクソだが、マイクロチップが入っているとは思っていないし、シェディングも感じたことはない。ただシェディングについてはかなり多くの人が「感じる」と言っているのを見ているので、「ない」と言っているわけではない。

 日常。

 西加奈子の「サラバ!」を今さら読んで、自分が生きる糧を考えた。
 ゆらゆらといつも何かに影響を受けて、コロコロと変わるのが自分だと思った。けどその中に変わらない自分の芯がある。
 
 何を言いたかったかと言うと、俺も含めた「反ワク」の皆さん。
 コロナワクチンを打ち過ぎたせいで免疫が下がり、間接的に病気に掛かりやすくなり死にやすくなったのは多分本当です。10万人を優に超える超過死亡の数に表れています。けど、病名は「がん」だったり「大動脈解離」だったり「間質性肺炎」だったり、そこに因果関係は認められません。お得意の「因果関係不明」です。

 子供を除くと9割以上の国民がワクチンは打っています。
 けどもう、高齢者以外の大人は打っていません。打たない人が多数派になってくれました。
 接種券が届いたら盲目的に信じて打ってしまう方は止められません。
 身近な大切な人にだけ言いましょう。「もう、いいんじゃない?」と。

 妻は、2回ワクチンを打ちました。
 3回目、4回目と回数が増え、ワクチン接種の間隔がどんどん短くなっていくことに不信感を感じて2回で辞めたそうです。そう、おかしなことだらけなです、このワクチンは。

 ・・・反ワクはそろそろ日常に帰ろう!って書こうと思っていたんだけど、どうもまだ帰れそうにないw
 まだ、しばらく見守ります。
 コロナ、ワクチンで、私の政府感は大きく変わりました。与党精神も大事だと思っていましたが、今はもう疑いしかない。
 
 一国民として、微力でも、フォロワーが数十人しかいなくても、いつか5億フォロワーを引き連れて、自分が「右」と言ったら全員が「右」を向くように。フフフ。

 けどもう、メディアの在り方が変わって、人はもう簡単に染まらないね。
 ただあの携帯への緊急速報は効果抜群だから、あれはもう切っておこう。どうせ役に立たん。

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