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嫌いな人をやっつけてくれる「正義の騎士」との付き合い方/闘争逃走反応の話。

知り合ったばかりの、ある人の言動に何度もイラついている。
今朝も、その人のメールをみて、なんてことないことなのに、

配慮が足らなくね?とか
この手の仕事してるなら、こんな言い方どうなんよ? ってな
批判的なことをめちゃめちゃ思い始めてた。

知り合ったばっかりで、全然知らない人。
だから、ほとんど絡みはないのに、なぜか私は小さく怒ってる。
メールでのやりとりに、イラっとを募らせてる。

私の中にいる「正義の騎士」は、
やたらその人を攻撃したがっている。

私が求める
「みんなちがってみんないい」っていうみすゞちっくな世界では
「正義の騎士」は昼寝でもしていてほしいのに、だ。
未だに、ちょいちょいこいつは登場しようとする。

「正義の騎士」の起動スイッチは、『不快さ』だ。
いま、あたし、なんかやな感じしたんですど?! って感覚だ。

・連絡が思ったようなペースで来なかった
・私が予想しいた(暗に期待してた)回答方法でなかった、などなど、自分が想定していない出来事にであうと

私の脳は「これ、違うやん!」
「あいつ、間違ってますぜ!!」
「こりゃ、あんたさん、気を付けなはれ!」 みたいな、私の中の脳内エセ大阪人(大脳辺縁系)が警告をしはじめる。

脳がいい状態に働いているときには
「奥様、それは勘違いでございますよ」と、優しくなだめてくれる市原悦子風の家政婦(前頭前野)が登場するのだが、

私、最近、ちょいとストレス増ゆえ、エセ大阪人の言葉を聞きつけた「正義の騎士」が、
「そなたを傷つけた悪い奴はどいつだ!」
「私がそやつを成敗してくれよう!!」的な勢いで、
自分のもっている価値観という名の剣や槍で相手を攻撃を始める。
いわゆる闘争反応ってやつだね。。

でも、だ。
相手の言ってること、やっていることは、
私と違うだけ だけで、たぶん、悪意なんてかけらもない。
すこし心が不安定になっている私が
「あたしぃ、傷ついちゃったんですけどぉ」
って思っているだけだと思われる。
ってか、今回の方へのイライラは、まさにソレしかない。
おまけに、私、たぶん、この人が「うらやましい」っておもったんだわ。
なので、結構な複雑な感情がこみ上げている(笑)

ということで、
「正義の騎士」には、丁重にお礼を申し上げてから
「いつもあなた様にはお助けいただき感謝しておりますが、
今回はわたくしで対処できる案件ゆえ、
ご足労いただきましたが、お帰りいただけますでしょうか?」と、
最大の敬意と愛をお土産にしてもらって、早々にご退場いただいた。

そして。ちょっとお水を飲んでから、
だぁぁぁーーーと、両腕を空に向かって広げるグリコ的なポーズをしながら鼻からこれでもか! というくらいに空気を吸い込み、
そして口からゆっくり息を吐きだす。
鼻腔から肺にかけて空気がいっぱいに広がった感覚のあとにくるのは、
身体が緩んでいるのがわかる心地よさだ。

それから、私は、私に聞いてみる。

どうしたの? と。
どんな感じてるの? と。

この自問自答には、ルールが一つだけある。
「答えは感情だけで答えること」だ。

あの人が、ああしたから、こうしたから…は言わない。
ただただ、痛い、辛い、苦しい、悔しい、むかつく などなど、
自分の感じている感情を聴いてみる。

また、自分の中心に意識を向けると、身体のどこかに、その感情とリンクするところがあるので、そこを感じてみるのも声が聴きやすくなる。
わたしは胸や胃のあたりに、その感情の塊を見つけることが多い。
そこに向かって聞いてみると、答えが返ってきやすい。

**********

どうしたの? 
どんな感じてるの? と聞くと、

「なんか、あいつ、むかつくんだよ!」と私がいう。
ほぉ! むかつくのか…。それで? と相槌をうつと、

「だってさ、間違ってるじゃん」と。

うんうん、間違ってると思うんだね。
あいつ間違ってるって思うと、どんな気分になるの?

「謝れ!」って思うよ。

そーか、謝れってことは、君は傷ついたんだね。

「うん、すっごく嫌な気持ちになったんだよ!」

なるほど。嫌な気持ちになったんだね。
それは、どんな嫌な感じなの?
苦しいの? 悲しいの? さみしいの?

「悲しかったの」

そっか、悲しかったんだね。

「そーだよ、悲しかったんだ!私は」
「私は、あの人にもっと大事に扱ってほしかったんだ!」
「だって、お客さんなんだよ」
「だから、私をもっともっと大事にしてほしかったし、してくれる人だと思ったんだよ」

あー、そうなんだね…。

**********

みたいな、脳内会話をあえてしてみると、私は、いつもここに至る。

「私をもっともっと大事にしてほしかった」
わたしを大事にしてよ! ってところだ。

ほとんどのイライラや不快さの感情を探っていくと

大事にしてもらえないことが悲しかった…に繋がっていく。

私をちゃんと見て!
私をぎゅーーとして!! 
って言ってる幼い子どもが駄々こねてるのと根本は一緒だ(笑)

私の「正義の騎士」は、この幼子を守っている、
とっても忠義なイケメンなのだろう。
だから、私のこころは壊れないでここまで生きれこられた。

「正義の騎士」には感謝いっぱいだ。

でも、私の中の幼子の時間は、少しずつ動き始めている。
「正義の騎士」もじつはかなりのご高齢になっているだろう。
今後は、現実世界で妙齢になったレディともうまくやっていけるよう、
騎士との新しい関わり方を模索し始めている。

この「正義の騎士」や「正義のヒーロー」は、あなたの中にもいる。

つまり、
あなたのイライラ、ムカムカも、
あなたの中の「正義の騎士」が戦ってるだけだよ~、ってことだ。

そして。
相手を心の中でけちょんけちょんに打ち負かしちゃったら、
現実には、その「嫌な奴」が同等のけちょんけちょんで猛威を振るって襲ってくるよ、なのだ。

なぜって、現実は鏡なんだもーーん だから。

そうなりたくない人に、脳内対話をお勧めいたす。
世界は、優しいから、自分が思った通りをみせてくれるからさ。

脳内会話なんてしたくないから!!な方は、
イラッとしたら、誰かを責めたり、逃げる前に、
とりあえず、大きく深呼吸してみよう! なお話でござった。

お読みいただき感謝感激。
「スキ!」してくれたら、もっと喜んで泣いて踊ります♡
ありがとう。


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