見出し画像

近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(2)

前回、2006年8月5日に近鉄5200系を追いかけて関西に向かった様子を振り返りましたが、その帰りの車中で早くも「早朝の面白い運用を追いかけたい」という衝動にかられ、翌週末再び関西の地を踏むことにしました。

上本町を6:00に出発する名張行き普通(3641列車)は、5200系4連で運用されます。その列車は終点名張で列番変更して宇治山田行き急行に変わり、さらに宇治山田で鳥羽行き普通に変わるという珍列車です。

心斎橋のホテルを夜明け前に出発、上本町から当該列車の1本前に乗り込み、今里でカメラを構えて待ち受けることにします。

画像1

しかし、やって来たのは2400系。ショック・・・。この日は代走が充てられていました。5200系は団体列車のお仕事でもあったのでしょうか。

それでも予定していた行路で取材は続けます。細かいことは忘れてしまいましたが、特急を利用して鳥羽に到着。

画像2

この日の5200系初遭遇は名古屋線所属編成。そして暫くすると、追いかけるはずだった編成が、2度の列番変更を経て鳥羽に到着しました。

画像3

既に折り返しの宇治山田行きに幕は変更済み。果たして上本町から乗り続けた人はいるのでしょうか。この後改札を出て、しばらくJRのホームで撮影です。

画像4

この旅2つ目の目的は、名張~青山町間のローカル輸送。名張・伊賀の大阪ベッドタウンエリアではありますが、長閑な山間部を5200系が行ったり来たりするという贅沢な運用を一目見てみたかったのです。

画像5

おそらく鳥羽9:35発の特急で伊賀神戸(10:31着)にやってきたと思われます。すぐに追ってくるように青山町始発の上本町行き急行が到着。この列車は5200系(5206編成)でしたが、当時知っていたのか偶然だったのか、それも今となってはわかりません・・・。

画像6

しばし伊賀線を撮影。翌年に近鉄から分離して伊賀鉄道となる伊賀線。この時は乗車しなかったので、近鉄伊賀線としては未乗に終わってしまいました。悔いが残ります。伊賀鉄道移管後に全線走破しましたが、その時は既に860系は引退していました。

画像7

お目当ての5200系青山ローカル、この日は5205編成(+2600系?)が充当されました。伊賀神戸駅から徒歩3分程度の踏切付近のスポットで撮影(伊賀神戸11:07発4091列車)。青山町での折り返しまで暫く待機です。

画像8

伊賀神戸から青山町までの一般列車は現在では日中毎時3本(急行2本と普通1本)ですが、当時は毎時4~5本(急行3本と普通1~2本)設定されていました。一方で青山峠を越えて伊勢中川方面に直通するのは毎時1本の急行と名張~伊勢中川間普通の計2本。東青山から伊勢中川方面にはもう1本普通が加わる体制は2020年1月現在も変わっていません。

画像9

戻ってきた5205編成、上りの名張行き普通(伊賀神戸11:25発4190列車)です。この運用はもう1往復設定されていますので、もうしばらく伊賀神戸に留まります。

画像10

現在では消滅してしまった大阪・京都方面併結の伊勢方面特急(11:32発7004列車)。大和八木で分割・併合作業が行われていました。

画像11

伊勢志摩ライナー(未更新車)と急行の離合。ここまで約1時間、特急も含めると列車は頻繁にやってくるので飽きることはありません。

画像12

続いて伊賀神戸駅構内へ移動。上記は11:52発上本町行き急行(1020列車)。

画像13

難波11:00発の名古屋行き特急アーバンライナーは2003年に増備された21200系のアーバンライナーnext。21000系のリニューアル工事のために2編成が製造されただけの稀少形式です。2020年春から80000系「ひのとり」が名阪甲特急に導入されますので、増備が進めばアーバンライナーの活躍の場は乙特急がメインとなります。

画像14

お昼を過ぎて12:06、名張で折り返してきた5205編成(4191列車)を再び。美旗寄りのカーブは撮影に良い線形です。この列車を見送って、いよいよ青山町からの折り返しに乗車します。12:25発、4290列車に終点名張まで乗車です。この列車で日中の青山ローカル運用は終了。私も早朝からの近鉄撮影旅をここで終わらせました。

画像15

午後は南海高野線の橋本~紀伊清水間、林間田園都市駅付近で高野線のお盆臨時輸送を撮影していたようですが、果たしてどういう経路で向かったのか・・・鶴橋からJR、新今宮経由で南海高野線ですかね。

色々と撮影できたこの日でしたが、やはり早朝の珍運用を5200系で追いかけたい、そんな気持ちは抑えられず・・・近くリベンジを果たすことになるのです。それはまた折を見て。

(2006年8月12日撮影)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?