見出し画像

近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(3)化けるVXと阪急宝塚線快速急行

「近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る」記事、第2回の更新からどれくらいが経ったでしょうか。ようやくリベンジ編を振り返ろうと思います。

17年前の私はどこまで近鉄5200系を追いかければ気が済むのか。前回大阪線での早朝運用を空振りしてから約1か月後の9月8日、2006年夏3度目の関西入りとなりました。

名古屋線所属編成の3621列車は間違いなく5200系

前回はまず今里で3641列車を見送ってから後の快急で追いかける予定だったと思うのですが、この日は3641列車が5200系かどうかを確認することなく鶴橋から6:17発快速急行(3621列車)に乗車して榛原まで向かったようです。

劣らく榛原駅、で快急を降車

おそらくターゲットの3641列車は高安で抜いているので、そこで5200系が無事運用に入っていることを確認していたのではないかと思いますが、今となってはそんな記憶はありません。何はともあれ、榛原(?)でお目当ての3641列車、普通名張行きを捉えます。

3641列車、この化け方が面白い

そもそも、なぜこの列車を追うのか。それは上本町を普通として出発した4両編成が2度の「列番変更」を行って遠く離れた鳥羽まで向かう面白い運用だからです。しかも所定は5200系だから、なおさら面白い訳です。

榛原7:23発(上本町6:00発)で乗車した3641列車は、7:39に終点名張に到着します。終点に到着する前から車内には「急行宇治山田行きとなります」とアナウンス。到着からわずか3分で急行となった同編成は723列車として名張を出発します。

わずか3分で急行として名張を出発

さて、私はというと同列車には乗車せずに7:41発の特急でいい具合に撮影できるポイントまで少し先回りします。20分乗車して榊原温泉口で後続の723列車を待ち受けます。

榊原温泉口で723列車を待ち受ける

榊原温泉口で再びこの列車に乗り込み、終点の宇治山田に向かいます。宇治山田で再び列番変更、今度は875列車・普通鳥羽行きとなります。

2度目の列車番号変更

8:52発の同列車は見送って、次の五十鈴川で追い抜く後続の特急で鳥羽に先回りです。9:05に鳥羽に到着して程なく、875列車が入線です。

折返しは普通宇治山田行き

鳥羽到着時には既に方向幕は折返しの宇治山田行きに変わっていました。上本町を6:00に出発した5200系5151Fは、3時間11分の長旅を終えてようやくエンド交換です。

ここから私はどうやって鶴橋へ戻ったのか全く不明なのですが、おそらく次の写真が鶴橋駅11:41頃の撮影なので、特急で戻ったことでしょう。

昭和の終わりのカッコいい近鉄電車通し

おそらく5200系の運用が分かっていたのでしょう。お昼前後に鶴橋を発着する2本の5200系を撮影。11:42発準急、12:22発普通、どちらも高安行きです。

急行で力を発揮する5200系だが普通幕も似合う

消える阪急宝塚線の「快速急行」

ここで近鉄小休止。2006年10月改正で廃止が発表されていた阪急宝塚線の「快速急行」をカメラに収めます。梅田~宝塚間の速達性に貢献してきた快速急行ですが、2003年8月に設定されて僅か3年で急行に格下げされることになりました。

阪急宝塚線の快速急行も懐かしい

十三から近鉄大阪線に直ぐに戻って、5200系を再び追います。

河内山本にて

前回8月12日に追いかけた時もそうですが、5200系は限定運用のため、予め追いかけるスケジュールを立てられることは大変ありがたいと感じていました。共通運用でしかも地方鉄道の場合は何通りも想定してスケジュールを作る必要があるので大変です。といっても、それが面白いのですが・・・

旧国名が入らない方向幕もまだ多い

最後は俊徳道で普通河内国分行きを捉えて、これで5200系を追いかける旅も十分満足。8月5日、8月12日、そして9月9日とわずか1か月の間に3回も5200系だけのために関東から関西を訪れるなんて、お金もないのによくやったと、今となっては自分に感心してしまいます。

こういった良い車両、いつまでも元気に走っていた欲しいものですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?