地元から小中学校がなくなるかもしれない不安
正直、学校がないんだったら地元で子育てする意味がないと思ってしまいます。
日頃、地域の子供を増やしたいと言って活動している私でさえそう思うなら、他の地域からきてくれたママたちは余計に不安に駆られているのではないだろうかと想像しています。
高校まで地元から行けばバス代ヤバイよ〜なんて聞けば呑気に子育てを楽しみたいなんて言っいる場合ではなく不安しかないです。でも、託児してもらって働く場所もない。
いっそ、隣町に移住したほうが。。。。。
特にそう考えてしまうのは、現状持ち家ではないことにも起因していると思います。いまから、どこへ移住することもできます。
わたしが隣町へと移住したら。
都会に行くのではなく、少し利便性がいい隣町へ子供達が大きくなるまで移り住むことは、家賃が上がるという大きなデメリット以外はメリットはたくさん出てきます。
現状、乳幼児の検診などは全部隣町へいき、隣町の保健師さん一人で全員に対応してくれています。
親世代の隣町より我が村という考えもなく、隣町には一緒に子育てをする仲間がたくさんいるという感覚です。
隣町からでも一人暮らしのおおばあちゃんのサポートはできます。何かあったらすぐに車で駆けつけることができます。
子供達が多くの友達と共に過ごし社会性を身につけることができ、好きな部活や習い事を選ぶことができます。
私は、買い物が楽になり、通勤時間が短縮され、旦那は草刈り、消防団、祭りなどの地域行事への参加の負担が減ります。
でも、利便性だとか、合併して多くの子どもたちと過ごす事がそんなに幸せなのかと思うことがあるのです。
田舎で育つからこそ得られるものはなんでしょうか。
公園がなくても休みの日は庭で大声で走り回り、子供が少ないので学年のお母さんみんなと楽に話せて安心です。消防団に入っているから、地域の人に顔を知ってもらえ声をかけてもらえ、地域を知ることができます。
加子母には年に一度教育の日があって、地元で活躍されている方が、講師となって森や文化や地域の事を学ぶ機会があります。
地歌舞伎には小学校のときからたぶん3年参加しました。
地元人と季節行事を行い、共に花を植え、巫女や、獅子舞、歌舞伎など、都会の人がお金では変えない体験を当たり前にすることができます。
当たり前。
地元人としては当たり前になっているから、そんな表面的に見えない隠れてしまっている魅力が発信もできずに、数やお金といった比較しやすい物に負けようとしています。
私が中学校の修学旅行へ行ったとき。
東京駅の地下で集合していました。他の学校もそれぞれ集まる中で、生徒が作ったしおりを持ち、生徒が整列を促し、生徒が前に立ち次の予定をみんなと確認する。自慢のようですが、そんな学校は加子母中学校だけでした。
大きな声で整列を促すために声を張り上げる他校の先生たちにビックリしたのを覚えています。
当たり前にできるという価値。
それは、見えない事柄のほうが多いように感じます。
加子母では小中一貫校にしたらどうかという議論がされています。
でも、中津川市内でもどんどん学校が合併されています。確かに一つの学校運営と隣町へのバス送迎代では、きっと税金を使う費用は比べ物にならないでしょう。
ですが、わたしも合併したら地元を出るかもしれません。
私も田舎に住みたいとか、地元に帰りたいと思ってUターンしてきたのではなく、親の近くにいたい、親の仕事を手伝いたいと思って帰って来ました。
どうしても地元で住みたければ子供が育った18年後に戻ってくればいいです。
だって、何かあるたびに学校まで往復するのは私。
親に合併のメリットってあるんでしょうか。
だれか、参観日や部活や習い事のために通うガソリン代や親の時間を補償してくれるんですか。
人数が多くなって、役員があまり回って来ないってことは思いつきます(笑)
田舎の学校のメリットって地元出身者にはわかりにくいんです。その代わり、移住してくれたお母さんたちはたくさん知っています。
私がやることができることは、先輩ママたちの意見を伺うこと。
メリットデメリットも含めて理解し、同じ世代の子供を育てるお母さん達と話した上で、自分達で地元の学校をどうしていくか選択するくらいの気持ちで過ごすこと。
いつ、市から合併宣告を受けるかビクビクしながら不安な日々を過ごすくらいなら、自分で情報を集めて理解しようとすることが大切だなぁ、と思っています。
あー、私って暑苦しいなぁ(笑)
でも、そう思ったならすぐに行動しないと!
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