ミルクボーイ風コント「朝永アンリ」

「お願いします~、ありがとうございます~。いまストリームキーをいただきましたけどもね。」

「ありがとうございます~。こんなん、なんぼあってもいいですからね。」

「ねーありがたいですよほんとにね」

「入れておきましょ」

「いきなりですけどね。うちのオカンがね、推しの個人Vがおるらしいんやけど。その名前をちょっと忘れたらしくてね。」

「推しの名前忘れるって、どうなってんねそれ。ほな俺がね、オカンの推しVちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴ゆうてたかってのを教えてみてよ。」

「『朝』って書いて『とも』って読んで、黒髪黒セーラー服のバ美肉メガネJKらしいんやな」

「おー朝永アンリやないか。その特徴はもう完全に朝永アンリやがな」

「でもこれちょっと分からへんのよー。いや俺も朝永アンリやと思うてんけどな、オカンが言うにはMステに出演してもおかしくない言うねんな。」

「あーほな朝永アンリと違うかぁ~。Mステでそよかぜピープーて歌うわけないもんね。」

「そやねん」

「Mステもタモさんの隣にLive2D並べたらカメラワーク大変よあれ。」

「そやねんな」

「あれほなもう一度詳しく教えてくれる?」

「オカンが言うには、どひゃーとかおわぁーとか昭和の漫画でもなかなか見ないようなリアクションするらしいねん。」

「朝永アンリやないかい。ゲームしながらしょっちゅう昭和みたいなリアクションとるんやからあのこ。でも俺はね、あれは昭和生まれのJKやないかと睨んでんのよ。俺の目は騙されへんよ、俺騙したら大したもんや。」

「まあねー」

「ほんであれよー見たらね。今どき中学生でも着ないような古臭ーいセーラー服着てんねん。俺は何でもお見通しやねんから。」

「分からへんねんでも」

「何が分からへんのこれで」

「俺も朝永アンリと思うてんけどな、オカンが言うにはギャグセンスが冴えわたってるって言うねんな」

「ほな朝永アンリちゃうやないかい。朝永アンリいうたら今どきおっさんも言わんようなダジャレをドヤ顔で言うんやからね。配信やから流して聞けるんやで」

「そやねんそやねん」

「そういうカラクリやからあれ」

「そやねんな」

「朝永アンリちゃうがな、ほなもうちょっとなんか言ってなかった?」

「海外製のレトロっぽいゲーム実況ばっかりやってるらしいねん」

「朝永アンリやないかい。APEXとか麻雀よりもスターデューバレーとかクロスコードやってるのは朝永アンリよ。視聴者参加型もなかなかやらないんやから。」

「分からへんねんだから。」

「なんで分からへんのこれで」

「俺も朝永アンリやと思うてんけどな、オカンが言うにはトッポよりも気合が入ってるらしいっていうねん。」

「ほな朝永アンリちゃうやないかい。だいたい気合入ってるのは開始の挨拶だけなのよ。」

「せやねん」

「挨拶終わったら、画面の下であぐらかいてんのやであれ。ほな朝永アンリちゃうがな、もうちょっとなんかゆうてなかったか?」

「あふれ出る知性から繰り出される論理的思考による冷静沈着なプレイらしいで。」

「朝永アンリやないかい。冷静沈チッ…ャクな…プレイ!いうたら朝永アンリしかおらへんのよ。科学部要素見たことないねんけど朝永アンリに決まりそんなん」

「でも分かれへんねん」

「分からへんことない。オカンの推しVは朝永アンリ、もぉ」

「でもオカンがいうには、朝永アンリではないって言うねん」

「ほな朝永アンリちゃうやないかい。オカンが朝永アンリではないというんやから朝永アンリちゃうがな。」

「そやねん」

「先ゆえよ。俺が冷静沈チッ…ャクな…プレイ!言うてるときどう思っててんお前」

「申し訳ないよだから。んでオトンが言うにはな」

「オトン?」

「バーチャルおばあちゃんちゃうか?って言うねん」

「いや絶対ちゃうやろ、もうええわー」

「(最後までご覧いただき)ありがとうございましたー!」

朝永アンリちゃんのtwitter→@anri_tomonaga

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