noteの"つぶやき"機能の字数制限が140字なのは思考停止の模倣。もっと増やしてほしい。その26

 A2Pうんえいちゃんがバーチャルキャストを契約してくれないの、考えれば考えるほど道理だよなあって思えたので、思考の整理。


利益が出ない

 企業としてはこれが唯一といっていいくらい肝心で、3Dモデルを持ってる7人(一期生+しあそにあ)を合わせても毎月10万円を赤字にしないためにはVCを使わなかった場合と比べて1.5万円ずつ稼ぐ必要がある。この『VCを使わなかった場合と比べて』というのが曲者で、さまざまな伝説を持つ林檎様でさえ、月に1.5万円のプラスになっているかは怪しい。
 "バーチャルっぽいバーチャルタレント"としての評判は長い目で見れば儲けに繋がると言えなくもないけど、月10万円の投資に見合うかというと、絶対にそうはならないとまで言えてしまいそうだ。(一期生のVC歴は"100万円"相当だけど、それに見合った黒字は出てる? バーチャル配信がしたいだけなら、Luppetもあるよ?

林檎様の伝説(VC絡みに限定)
・みゅみゅ教授にお呼ばれされ、VCがSRに対応するきっかけを作った
・REALITY企画王でVCを用いた番組企画をプレゼンし、優勝
・のらきゃっとにガジェット投資額で互角だと認められる
・Vケット開会式で司会者を任される

 法人で月10万円を払いたいと思えるのは、キズナアイや輝夜月みたいな大資本Vtuberか、ENTUMみたいなVR技術を重視した法人(……しかし月10万も儲けが減るのは文字通り致命的、これがきっかけでビジネスが終了しかねない気もする)、そしてにじさんじがこれに当てはまるかはわからないけど、大人数が所属していて一人当たりのコストが安い事務所くらいじゃないか?
 正直、商売相手の損得を視野に入れた金額設定だとは思えない。月額10万円でも契約してもらえなければ0円なんですよ。知ってましたか? 一部の事務所しか払えない今の金額設定よりも、たとえば"配信者一人あたり月1万円"とかでたくさんの企業Vtuberに使ってもらった方が儲けも大きいし、バーチャルキャストの普及にも繋がるんじゃないかなぁ。


配信が面白くならない

 きちんと書けば「配信が面白くなるとは限らない」。これはうんえいちゃんよりも配信者と視聴者側の都合。

 そもそもほとんどの企業バーチャルタレントは、VRとの相性よりもトークやロールプレイや歌や声や動画制作能力やゲーム実況の部分で面白さや魅力を発揮しているわけで(……というのも、そもそも人材の採用基準でそれらが重視されているんだろうから)、そこに敢えてバーチャルキャストを絡めるとかえって面白くなくなることの方が多いんじゃないの(もちろんファンは明言しないだろうけど)?
 バーチャル配信がしたいだけなら、Luppetもあるよ?

 事務所の所属バーチャルタレントが全員バーチャルキャストを有効活用できるケースはレアで、これも金額設定がナンセンスだと思う理由のひとつ。「配信者1人あたり〇円」の方が儲かりそう。

  バーチャルキャストがそれ自体ではエンタメにならないという問題点は、(特に技術力のある人たちには)かなり見落とされている感じがする。
 ちょうどREALITY企画王で優勝した林檎様の番組案(VICを配布して遊んでもらえるミニゲーム集)がその点を改善する気配はあるけど、開発者たちにももっと積極的に取り組んでほしいな。


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