「かわいい」の前に、「かっこいい」って何?

……っていうのをKarinさんと話していて、ひとまず出た話をまとめます。

まず「かっこいい」には大きく分けて二種類ある。
(1)顔がかっこいい。
(2)内面や行動がかっこいい。

私もKarinさんもイラストレーターの類じゃないから(1)は保留。
今回の記事は後者について。


「具体的にどんなキャラクターがかっこいい?」と話を切り出すと、デッカードやタカギ・ガンドーといった、ハードボイルド系のキャラクターの名前がまず並んだ。
ここで気づいたのは、当たり前だけど、例にあがった登場人物はみんな作中でかっこいい描写が多い(或いはかっこいい描写しかない)ことだった。物語の中でかっこいい役割を、作者が意図的に与えている。デッカードほどのハードボイルドでも、もしも膝の上に猫がやってきて昼寝を始めたら顔が綻んで、猫なで声を出してしまうかもしれない。でも作中で彼が猫といちゃいちゃするシーンは訪れない。暫定的に出た結論はこうだ。ハードボイルドでは、全方面かっこいいキャラクターがいるというよりも、キャラクターのかっこいい側面ばかりが描写されていると考えるべきなのではないか?

そう考えると、「ハードボイルド系じゃない、かっこいいキャラクターって、かっこいいシーン以外ではギャグ担当に回ってることない?(ジョジョ3部とか)」という話に対しても、かっこいい見せ場や、それを活かすための展開があればかっこいいは成り立つのではないか? と暫定的な答えが出た。

「かっこいい」には見せ場が要る。それを活かすための物語や脚本もだ。
逆に「かわいい」は常時発動型で、何もしていなくてもかわいさは発揮できる。バーチャル周辺に限らず、いろんな場面で「かわいい」キャラクターばかり作られるのは、この辺りが関わっているのかもしれない。


……というようなことを、↓のツイートから誘発されて考えるのであった。

「美男子の定義はさまざま」については、いつかそれに詳しい人から話を聞いてみたいなあ。「なんとなく女性向けっぽい/BLっぽい」といった感覚は私にもぼんやりとあるし、でもまだ言葉にならない。

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