![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57507923/rectangle_large_type_2_c2bac8659d9ca1c54f9e4a6a05851031.png?width=800)
書評:生物学的製剤 update―臨床のためのポイント解説― (MB Derma(デルマ)) ムック –
生物学的製剤 update―臨床のためのポイント解説― (MB Derma(デルマ)) ムック –の書評です。
はじめに
乾癬に対する生物学的製剤の選択に悩んでいる皮膚科後期研修医向けの本です。
2017年の本で、少し古いですが、現在10種類承認されている生物学的製剤のうち7種類についての解説と、それらの特徴について分かりやすく解説されています。
この本の内容は?
乾癬の病態からはじまり、生物学的製剤の作用機序について図を用いて分かりやすく解説されています。
また、導入前にやるべきことや、生物学的製剤の効果と血中濃度について、合併症やその対策、乾癬性関節炎に対する生物学的製剤の位置づけについて分かりやすくまとめられています。
生物学的製剤については2017年当時に承認されていたインフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)、ウステキヌマブ(ステラーラ)、セクキヌマブ(コセンティクス)、イキセキズマブ(トルツ)、ブロダルマブ(ルミセフ)について、それぞれ薬剤の特徴と合併症や効果、選択するべき患者像や費用面などについて解説されており、大変参考になります。
どんな人に向いてる?
これから皮膚科医になる方や、皮膚科に興味がある方、生物学的製剤の選択に悩んでいる後期研修医や皮膚科医の先生方におすすめの本です。
私自身は後期研修医で、乾癬に対する生物学的製剤の選択について違いなどがあまり理解できておらず、重症の乾癬の患者さんが紹介されてきたときには、どれを選ぶべきか全くわからず、毎回上級医に相談していました。しかし、これを読んでからはそれぞれの薬剤の特徴や分類、選択するべき患者像などがスッキリと理解できた気がします。
おわりに
「生物学的製剤って難しい、どれを選ぶべきか分からない!」と悩んでいる方に強くおすすめする一冊です。ぜひ、購入して一読してみてください。一回読むだけでもイメージはだいぶ変わるかと思います。
その他のおすすめの本
いくつか、乾癬診療に役立ちそうな本も紹介しておきます。
私の他の記事も良かったら読んでみてください
よろしければサポートをお願いいたします。 いただいたサポートは今後の活動に使わせていただきます。