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クオリティ投資手法の1つFスコア戦略について

こんにちは。今回は、株式投資戦略のうちクオリティ投資手法の1つであるFスコア戦略について紹介したいと思います。


※有料noteになります。投資は不確定要素が多いため,私のnoteを購入しても必ず儲かるわけではなく,損する場合もあるということを理解した上でご購入ください。また、投資助言業にあたる可能性があるため個別銘柄の推奨や投資判断については書いていません。ダイレクトメッセージでの質問も全てには答えられないのでご了承ください。私のnoteで損した場合も、私は一切の責任を負いませんのでご了承ください。

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◆はじめに◆

私は、ファクターを利用した投資こそが真に利益をもたらすものであると信じています。

最近の研究の進歩は素晴らしいもので、実際にファクターを利用することでリターンを向上させることが示されています。

◇ファクター投資についておさらい◇

まずは、ファクター投資の歴史について簡単におさらいしておきます。読み飛ばしても結構です。

マーク・カーハートが1997年に発表した論文(CARHART, Mark M. On persistence in mutual fund performance. The Journal of finance, 1997, 52.1: 57-82.)がきっかけとなり、市場ベータ、サイズ、バリューに加えてモメンタムが追加された4ファクターモデルが誕生しました。

そこからさらに大きな変化をもたらしたのが、ロバート・ノビー・マルクスによる2013年の論文(NOVY-MARX, Robert. The other side of value: The gross profitability premium. Journal of financial economics, 2013, 108.1: 1-28.)です。

2006年のユージン・ファーマとケネス・フレンチの論文(FAMA, Eugene F.; FRENCH, Kenneth R. Profitability, investment and average returns. Journal of financial economics, 2006, 82.3: 491-518.)では、収益性の高い企業が簿価時価比率(PBRの逆数)と投資を調整した後では大きなリターンをもたらすことを示しました。

ほかのファクター(市場ベータ、バリュー、サイズ、モメンタム)と同様に、収益性はベンジャミン・グレアムやデビッド・L・ドッドといった著明投資家が何十年にわたり利用してきたものです(参考:ファクター投資入門 アンドリュー・L. バーキン, ラリー・E. スウェドロー 翻訳 藤原玄. パンローリング 2018)。

収益性に基づいた戦略はグロース戦略であり、バリュー戦略に対する優れたヘッジになることが示されています。グロース株投資家にとっては、最も重視すべきファクターの1つであるといえるでしょう。

◇クオリティファクターについて◇

さて、歴史はこれくらいにして、本題に入りましょう。

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