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低PSR銘柄のパフォーマンス分析
今回は割安姓の指標の1つであるPSRについてです。
バリュー投資をする際に,皆さんはPERやPBRといった指標を用いることが多いと思いますが,実は,かなり優れた指標の1つにPSRがあります。今回はは,そのPSRの魅力について,エビデンスを基に分かりやすく解説していきたいと思います。
ジェームズ・P・オショーネシーは,著書「ウォール街で勝つ法則」の中で次のように述べています。
この指標は、割安株指標として最後に検討するものの、非常に重要な比率で あるPSR(株価売上倍率)はPER(株価収益率)に似ているが、年間収益ではなく、年間売上高に対する企業価値を測るものだ。低PER銘柄を好む投資家と同様、低PSR銘柄を買う投資家は、「自分は割安株を買っているのだ」と信じている。ケン・フィッシャーは1984年刊行の著書『スーパー・ストック』のなかで、PSRこそ「人気を測るほぼ完壁な物差し」と語り、「PSRの高い銘柄の株価がつり上がる要因は、期待とペテンしかない」と警告している。
ここで言及されている,ケン・フィッシャーはその著書「ケン・フィッシャーのPSR株分析 ――市場平均に左右されない超割安成長株の探し方」の中で,次のように述べています。
最大の利益は常に低PSRの株を買うことによってもたらされる。非スーパー企業はスーパー企業のときよりも低いPSRで買わなければならない。 これは常識である。
このように,PSRはPERなどと同様に株式の割安姓を評価するバリュー指標の1つで,低ければ低いほど割安と評価され,高いものは避けるべきとされています。
この記事では,実際の過去のデータを基に,低PSR銘柄へのバリュー投資の有効性について検討していきたいと思います。
※有料noteになります。投資は不確定要素が多いため,私のnoteを購入しても必ず儲かるわけではなく,損する場合もあるということを理解した上でご購入ください。また、投資助言業にあたる可能性があるため個別銘柄の推奨や投資判断については書いていません。ダイレクトメッセージでの質問も全てには答えられないのでご了承ください。私のnoteで損した場合も、私は一切の責任を負いませんのでご了承ください。
米国株での低PSR銘柄の成績は?
下記は,1996年末の1.5億ドル以上の銘柄を対象とした研究結果です。ジェームズ・P・オショーネシー(2001)「ウォール街で勝つ法則:株式投資で最高の収益を上げるために」より引用しています。
さて,低PSRの米国株のパフォーマンスを見てみましょう。
これは,低PSR上位50銘柄に等配分で投資し,1年間でリバランスした場合のパフォーマンスを計測しています。
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