マガジンのカバー画像

【詩】

5
運営しているクリエイター

#投稿2回目

02 走性 【詩】

02 走性 【詩】

月明かり光る石段転けぬよう

手すり頼りに 上り往く

耳を澄ませば、風凪いで

カサカサ木の葉ゆらす音

月よりも強く誘う光目指して

虫たちは

バチッと命散らせ逝く

辺りには自然があった

肩で息吐き足を震わせ

カラダと空気結ばれる

上りきり街見下ろせば、

生活の光眩しく目を燃やす

真に月より強い光だ。

蛍光灯の下見れば、

此処でも虫が腹見せる

石段を 転んでいいと

手すり

もっとみる