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人類史の常識を大逆転〜私たちはアフリカで生まれた

私たち現生人類の進化について、学校でどう教えてもらったか、覚えていますか?

私は社会も生物も苦手だったので、正直全く覚えてません(笑)。
でも、きっとこう学習していたはずです。

私たちは世界のいろんな地域でそれぞれ進化していて、例えばアジア人、ヨーロッパ人、アフリカ人はみんな別々に進化したんだ


あの時、常識が変わった

20世紀の終盤までは、”私たち現生人類は、各地域で独自に原人や旧人から進化してきた”という「多地域進化説」が人類学の定説でした。

「多地域進化説」とは

20世紀の終盤までの人類学の定説。
現生人類は 100万年ほど前にアフリカを出て、旧大陸に広がった原人の子孫で、各地域の原人や旧人が独自に進化して地域ごとに特色のある現生人類に進化してきたという説。
北京原人の子孫→東アジア人に進化
ジャワ原人の子孫→東南アジア人やアボリジニに進化
ネアンデルタール人→クロマニヨン人を経て現代のヨーロッパ人に進化
という主張だった。

しかし、1987年、米国カリフォルニア大学バークレー校のレベッカ・キャンたちが「アフリカ単一起源説」を提唱します。

「アフリカ単一起源説」とは

1987年に提唱された新しい人類学の定説。
現生人類は、およそ 15-20万年前にアフリカで誕生し、6万年ほど前にアフリカから出て世界に広がった人々の子孫であるという説。
人類のアフリカ大陸出発は、聖書の「出エジプト」になぞらえて「出アフリカ」と言われる。


人類の軌跡を辿る

レベッカ・キャンたちのグループが、世界各地の147人の現代人からミトコンドリアDNAを集めて比較したところ、その”共通祖先”がおよそ15-20万年前のアフリカにいたことがわかりました。

その私たち現生人類80億の”共通祖先”である女性は、旧約聖書の最初の女性「イヴ」になぞらえて「ミトコンドリア・イヴ」と呼ばれます。

つまり、ミトコンドリアDNAの解析により「私たち現生人類はおよそ15-20万年前にアフリカで誕生し、その後世界に拡散していった」ということが定説となったのです。

あなたの中にもある「ミトコンドリアDNA」。
”私たち人類の色々を紐解くすごいヤツ”だと思いませんか?

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