建機

今年の梅雨の集中豪雨によって、日本の各地で洪水や山の斜面が崩れるなど大きな被害がでました。

大きな自然災害からの復興は大変ですが、生活していくためには政府も住民も取れ組まねばならず、そのために機械、資材、人員、資源などが必要になります。

復興に必要なモノと人というと、私がすぐに思い浮かぶのはショベルやダンプなどの建設機械とそれを操作する作業員です。

日本で有力な建機メーカーといえば小松製作所があり、次は日立建機でしょうか。

その日立建機ですが、以前に読んだ雑誌に日立建機の記事があり、2000年代初めころ公共事業の削減やバブル崩壊後の建設不況によって、収益に苦労したと書かれていた記憶があるので、そのころの日立建機の決算短信を見てみました。

20年前の2003年3月期の連結決算の売上高は
3284億96 百万円
純利益は
38億83 百万円
その前の2002年3月期の連結決算の売上高は
2987億66百万円
純利益ではなく純損失が
△176億03 百万円

日立建機といえば優れたメーカーというイメージがありましたが、21年前は176億円もの赤字を計上したわけですね。

赤字計上した年から21年たった2023年3月期の連結決算の売上高は
1兆2794億68百万円
純利益は
757億22百万円

売上高は2002年の4倍、純利益は2003年の20倍くらいを記録しています。

業績が拡大できた要因は、海外事業の躍進にありそうです。2002年3月期の海外売上高計は
1453億94百万円
2023年3月期の海外売上高計は
1兆0554億82百万円
となっていて、20年で海外での業績を6倍以上拡大させたわけですね。

自社製品を絶えず改善して、顧客のニーズを研究した成果が1兆円を超える海外売上高につながったようです。

ニュースを見ると、海外でも規模の大きい自然災害があちらこちらで起きているので、そこからの復旧の場面で日立建機の製品が活躍する場面があるでしょう。

自然災害からの復興に機械とオペレーターが活躍するとともに、日立建機の企業情報では、カーボンニュートラルの実現に貢献する環境配慮型製品の拡充、安全で持続可能な社会の実現に向けたサーキュラーエコノミーへの取り組みのことも記載されていて、そちらの研究も積極的に進めてほしいですね。

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