無借金

ロームは今年の東芝の非公開化に参加するために、借入金として金融機関から3000億円を調達しましたが、決算短信を見ると今期第1四半期では借入金は無く、ロームは無借金経営でした。

ローム 無借金と検索すると「ロームは長らく無借金経営を維持してきた」とグーグルAIが回答してくれます。

ネットでロームの記事を見てると、ロームの創業は1958年で、それから今まで経営がずっと順調だったわけではなく、危機に立った時もあるという日経新聞の記事がありました。
https://www.nikkei.com/news/print-article/?

この記事によると1973年のオイルショックの時にロームは倒産寸前に追い込まれ、危機脱出のために佐藤創業社長は銀行と取引先に日参し、創業社長の背中を見た社員も顧客開拓と製品開発に奮起して取り組んだとあります。

オイルショックの時の危機を脱出するために、佐藤創業社長は銀行に日参しなければならなかったとさらっと書かれていますが、会社と社員を守るために銀行へ日参するのは、かなりしんどかったと思います。

倒産回避のために銀行に日参して苦労した会社が全て無借金経営を指向することはありませんが、ロームの場合はオイルショック時の危機を教訓にして、手元資金を充分確保して金融機関からの借入金に頼らない経営をすると決めたのかと考えたりします。

ロームがなぜ無借金経営をするようになったのですか、とネットで検索しても明白な答えは今のところChatGPTでも他の記事でも出てきませんので、もしロームの堅実経営についてこれはと思う記事があれば感想を書こうと思います。

ロームは抵抗機の小さな会社から70年で売上高5000億円の電子部品メーカーに成長しただけに、社史を読んでるといろいろ発見があります。


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