おやすみ
わたしが味方するのは
今日のような夜に「おやすみ」が
欲しいからかもしれない
くびれよりも乳輪よりも頬よりも
優しい「おやすみ」が癖になっている
あなたのあごを触る仕草が愛おしい
あなたの髪を整える仕草が愛おしい
あなたの不在は身体の芯から安心できて
消えてしまいたくなる
「愛してる」を言うのは難しい
わたしはその感覚をまだ知らない
依存の低い関わりを深めていくことの矛盾
あしたにはいつもどおりのわたしになる
あしたにはいつもどおりのわたしになる
「おやすみ」
返事はこない
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