やがて消える 13 スナノラジオ 2019年3月2日 14:45 ・・・アルコールみたいに時間が経ったらあなたの記憶から流れて消えてほしい。そんな目で「おかえり」と言わないでほしい。きょうもあしたもこの場所に変わらず帰ってくるなどと決して思わないでほしい。行きの電車で読んで帰りの電車でストーリーを忘れてしまう短編小説みたいに朧気な存在がいい。 通り過ぎていく。きょうも誰かの脳を、胸を、風みたいに通り過ぎていく。あしたはひとりになる。透明になって死んでしまったあの猫みたいに。 #詩 ダウンロード copy #詩 13 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート