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強さ=人とお金

戦国時代における強さとは何でしょう?
「強さ」というと、ドラゴンボール的な少年漫画好きな男性は『特に』かもしれませんが、「誰が最強か」みたいな、しょーもない論議が大好きです。最強論議は別途、記載すると思います(笑)


▼ 軍事力と経済力

一人ひとり個人の強さより、兵数が結局は物を言います。一騎当千という言葉にあるように、千人分の働きをする非常に優秀な一人はいるかもしれませんが、当たり前なことに兵数が多ければどんなに個人の能力が高い武将も勝てません。

むちゃくちゃ優秀な弓兵が遠くから射抜けば、1対10 くらい相手になるかもしれません。ただ、弓が上手くなるのは時間がかかりますし、そう考えると、どんな素人でも一般弓兵並みに戦えるようになる鉄砲という武器の数も、軍事力に関わってきます。

結局、武将・大名 (だいみょう) としての強さというと、軍事力=「戦える兵数」が物を言うので、極論、経済力が最重要になってきます。

現代においても、IT業界や建築業界で働いている人はよくわかると思いますが、システム構築やビル・マンション建築の費用は、人件費がほとんどです。何人のプログラマーやら大工さんを何ヶ月養えるかという人月計算です。経済力があれば、それだけ多くの人を雇えるのです。

▼ 兵站、戦略、作戦、戦術

戦争において、重要な順に 兵站(へいたん) → 戦略 → 作戦 → 戦術 と言われます。兵站というと聞き慣れない言葉かもしれませんが、何よりも大事です。(戦略、作戦、戦術の違いは別途記載します)

兵站とは、前線部隊のために、軍需品・食糧・馬などを供給・補充する部隊や任務のことを言います。現代に例えると、ヒト・モノ・カネといった資源(リソースなんて言ったりもします)をどのように現場に供給するかという機能・仕事です。

どんなに優秀な兵がたくさん居ても、食糧が無ければその軍隊はもちません。1度の戦いが長引けば長引くほど、食糧=兵糧 (ひょうりょう)=兵站が重要になってきます。

戦国時代よりキングダムが好きな人向けにキングダムで例えると、朱海平原の戦いは兵糧がもつかどうかの戦いだということです。

▼ 人とお金

強さというと軍事力、その根源として必要なのが兵站であり、つまりは経済力が物を言うと書いてきました。お金があるからこそ、人を多く、そして長く雇うことができるからです。

お金があれば多くの人を雇うことができます。人が多くなればなるほど、養うためにもそれだけ多くのお金を要します。

ここに鶏が先か卵が先かみたいな話が出てきます。現代の経営者も、「成し遂げたい事業を行うためには人が要る。人を雇うためにはお金が要る。事業でお金を稼ぐためにはやっぱり人が要る」という堂々巡りをしがちです。

歴史や経営者の方々から僕が学んだことですが、最も重要なことは、人が付いていきたくなるような魅力・人間力であり、それを実現する実行力なのです。

次回は、経済力で時代を進めた戦国武将について記載します。

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