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笑顔とわくわくがあふれる組織づくり➁小さな働きがいを増やす

笑顔とわくわくがあふれるチームをつくるために、今回は『働きがい』についてお伝えいたします。

まず『働きがい』の定義ですが、ここでは
「この仕事が大好き!仕事を通してもっと成長したいし、一緒に働くメンバーと共に組織の成長に貢献したい」という感情のことと定義させていただきます。

あなたは今、『働きがい』を感じていますか?

「感じています!」という方もいれば、
「働きがいを感じない」
「意識したことがない」
という方もいらっしゃるでしょう。

突然退職する若手社員

「働きがいを感じない」というメンバーの生産性は下がるだけでなく、優秀な人財の流出にもつながります。最近、研修中の管理職の悩み共有で「これから活躍してくれると期待していた20代後半の優秀な部下が、何の相談もなく急に「辞めます」と言って会社を去っていくので困っている」という話をお聞きしました。エンジャパンの転職理由でも給与が低かったと同率1位に「やりがい、達成感を感じない」が入っています。

管理職やリーダーの皆さんは仕事のやりがい、醍醐味はわかっていても伝えてなかったり、育成の場面でメンバーの『働きがい』という感情に目を向けていないことが考えられます。優秀な人財の流失はチームにとっても企業にとっても大きな損失です。

チームの働きがいを高めるための3つのポイント

『働きがい』を高めるというといろんな要因が考えられますが、まずはすぐやれる、やってほしい小さなことを3つお伝えいたします。

1.管理職リーダー自身が自分の『働きがい』について振返って言葉にしてみましょう。
「その仕事にどんな価値があるのか?」
「この仕事が自身の成長にどうつながるのか?」
「自分はどんな思いで仕事に取り組んでいるのか?」

2.メンバーの働きがいについて聴いてみましょう。
メンバーの中には「わからない」「感じない」方もいるかもしれません。この時に大事なのただ全身で『聴く』ことです。
「そっか~、そう感じていたんだね」

3.メンバーに仕事を依頼するときはその意義についても伝えましょう。
大きな働きがいより目の前の小さな仕事の意義と成功体験が大切です。そうやって少しずつ仕事の面白さや自信が高まっていきます。

失敗した時こそ『小さな働きがい』を見つけるチャンス

成功体験をつむことは大事ですが、失敗した時も小さな働きがいを見つけるチャンスです。
 私がリクルートで営業し始めの頃、先輩から引き継いだクライアントと意見が合わず、担当を降りることになってしまいました。落ち込んでいる私を先輩が営業同行に連れ出してくれて「田中、俺らの仕事はページを売ってるんじゃないんだよね。会社が求める人材を採用することで会社の未来をつくることに貢献する仕事なんよ。だから一緒に未来をつくろうという想いを共感できる人とじゃないと仕事はできない。嫌な客とは付き合わなくていい。お前を待ってるお客がいるから気にするな」
その言葉は今でも私の仕事における大切な柱の一つになっています。その後、それまで苦痛でしかなかった朝と夕方の各1時間のアポ取りタイムは「この電話の先にいい仕事を一緒にするお客様が私を待っている」そう思うと、苦痛ではなく楽しさへの扉という意識に変わりました。

最後に

笑顔とワクワクがあふれるチームをつくるために少し時間をつくって自分自身を見つめることから始めてみませんか?メンバーの『働きがい』も日常の業務や1on1面談を通じて育んでもらえたらと思います。

変革ファシリテーター
ディ・マネジメント株式会社
田中慶子

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