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アイルランド抵抗歌 Laughall Ambush(Laughall martys)ラフゴールの待ち伏せ


Loughgall Ambush 
 Gerry O'Glacain 

We've sung so many songs of fallen heroes
I really thought that I had said it all
But if a song can fill our hearts and raise our spirits,
Then I'll sing about our martyrs at Loughgall,


the Irish nation bowed its head in sorrow
Such sadness as this country's seldom known
For Monaghan has lost a gallant soldier
With seven Volunteers from green Tyrone

Oh England do you really think its over
If you do you're going to have to kill us all
For until you take your murderers out of Ireland,
Then we will make them rue the blood spill at Loughgall,

It was on a warm and misty Friday evening
The scent of apple blossom filled the air
That village street seemed quiet and deserted,
But hidden eyes were watching everywhere,
The digger bomb had only reached its target
The trap was sprung and gunfire filled the air
The SAS did not want any prisoners,
"Shoot to kill!" their orders were quite clear

They butchered eight brave volunteers that evening
They were kicked and punched in case they were not dead
They dragged them up and down that Armagh village,
And filled their bodies full of British lead,
Did you think that it would teach us all a lesson
As such savagery the whole world was appalled
Don't you know that there's twenty more men waiting,
For everyone you butchered at Loughgall

Farewell Paddy Kelly and Jim Lynagh
No more you'll lead your fighting unit forth
Side by side with Pádraig McKearney and Tony Gormaley
You died to drive the British from the north
Declan Arthurs and the youthful Seamus Donnelly
On that night you were the youngest of them all
With Gerry O'Callaghan and the gallant Eugene Kelly
Oh your blood still stains the pavements at Loughgall

ラフゴールの待ち伏せ(ラフゴールの殉教者)

ゲイリー オグラカイン

倒れた英雄たちの歌を歌ってきた  私はその全てを歌ったと思う  しかし、もし歌が心を満たし動かすのなら  これからラフゴールの殉教者を歌おう

アイルランドは悲しみにくれ頭を下げる  祖国にとってこれほど悲しいことは無かった  モナハンは最も勇敢な兵士を喪った  緑のタイロンから来た7人の義勇兵と共に

イングランドよ、本当に終わったと思うか  もしそうなら私たちをみんな殺さなければならないだろう  虐殺者たちをアイルランドから追い出すまで  我々はお前たちを後悔させてやる、ラフゴールで流した血に

それは暖かく霞んだ金曜日の午後  林檎の花の香りが漂い  田舎道は静かで人気もなく  しかし隠れた目は全てを見ていた  

掘削機と爆弾はターゲットのみに到達した  罠にかかり銃火が空気を切り裂いた  SASは捕虜を必要としていない  「射殺せよ」それが明らかな命令だった

8人の勇敢な義勇兵はその午後、虐殺された  死んでない場合のために蹴られ殴られ、上に下にとアーマーの村を引きずり回され 彼らの体はイギリスの銃弾で満たされた

お前は見せしめにするつもりだったのだな  この残忍さに世界は震え上がる  しかしお前は知らないだろう、ラフゴールの虐殺者たちを待ち受ける20人がいることを

さようならパディーケリー、ジムライナー  もう君たちが戦闘部隊を率いることはない  それからパドリックマッカニーとトニーゴムリー  君たちはイギリスを北から追い出すために死んだ  デクランアーサーズと若きジェイムスドノリー  部隊では君たちが最も若かった  ジェリーオキャラハンと勇敢なユージンケリー  君たちの血は今もラフゴールに流れている


ラフゴールの待ち伏せは、1987年5月8日にアイルランド北部のアーマー県の小村、ラフゴールで発生した事件である。

IRA東タイロン旅団の小隊による王立アルスター警察隊施設への攻撃がこの日、行われた。部隊のメンバーは8人。彼らは警察施設を掘削機で破壊して突破、爆弾を仕掛ける計画だった。

ところが、この計画は事前にイギリス当局に漏洩していた。イギリス当局は20人以上のSAS(特殊空挺部隊)を動員して待ち伏せ、攻撃にやってきた8人全員を射殺し、またたまたま付近を通りかかった無関係の民間人1人も誤射して殺害した。

8人が「shoot to kill」の射殺政策のもと殺された事件は、暫定IRAの活動の中でも最も悲劇的な事件として記憶されている。現代でも政党シンフェインの主催による追悼式典が行われている。

このバラードは多くのアーティストに歌われているが、歌詞が微妙に異なることがある。たとえば「隠れた目は全てを見ていた」は「SASは…」に、「SASは捕虜を必要としていない」は「マーガレット・サッチャーは…」に。

ちなみにこの攻撃で使われた車両はトヨタ製のバンだった。直前に近くの街で盗難されたもの。掘削機も近くの農家で強奪されたものである。また、SASは村民を避難させる措置は一切とらなかった。村民にIRAシンパがいることをおそれたのだ。

さらに、なぜIRAの作戦がイギリス当局に漏れたのか。これはIRAに内通者がいたためだと言われている。特に指揮官クラスの大物内通者は「スーパーグラス」と呼ばれ、多くは自身の釈放と引き換えに資金を提供されて情報を流す。もしバレた場合にはイギリス支配下の遠くの国へと移住する便宜を計ってもらえるが、多くはIRAからの報復に怯えながら身を持ち崩すことになる。

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