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いちにのさん

もし、仮に全世界の人間が
自分の敵になったとき。

誰かひとり、あなたの絶対的な
味方になる人を選ぶことができる
そんな世界になった時。

私は間違いなく祖母を選ぶ。

ふりかえれば私が悩み
立ち止まった時。
祖母はずっと私の近くにいてくれた。

中学生、
震災の影響で転校して学校に馴染めず
不登校になりかけた時。

高校生、
友人関係や親からの過度な期待に疲れ
登校が出来なくなった時。

浪人時代、
自分が行きたい大学と親の行かせたい大学の
違いにより衝突した時。

社会人、
仕事のストレスが重なり
心理的に病んでしまい仕事に行けなくなった時。


祖母はそんな私をいつも優しく暖かく見守ってくれた。

「何かをする時、焦りはあると思う。
それでも貴女がしたいことを貴女のペースで
焦らずに進むこと。歩くようにいっちに、いっちに
と進んでいけばいい。頑張れそうならいちにのさんで進めばいいし、辛かったら立ち止まったっていい。
誰もそんな貴女を責めたりなんてしないの。
あなたは自由に生きていいのよ。」


祖母と話すと安心して涙がこぼれる。
私の心の拠り所。

私も早く外に出て、祖母の顔を見てお話したい。



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